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眼下の敵「The Enemy Below」 [戦争映画の傑作!]

☆眼下の敵「The Enemy Below」
(1957年制作、ディック・パウエル監督、脚本:ウェンデル・メイズ、音楽:リー;ハーライン、撮影:ハロルド・ロッソン
ロバート・ミッチャム、クルト・ユルゲンス、ラッセルコリンズ、アル・ヘディソン、セオドア・ピケル)
     
アメリカ軍の全面協力の下に製作された戦争映画の傑作である。
アメリカ軍の護衛駆逐艦と任務のため進路140にこだわるドイツ軍潜水艦Uボートとの一騎打ちをスリリングに描く。
新任の駆逐艦艦長マレル(ロバート・ミッチャム)とUボートの艦長シュトルベルク(クルト・ユルゲンス)とのお互いの力量を認め合う男の友情も描かれ、清々しい後味の名作となっている。

潜水艦と駆逐艦の息をのむ攻防が、一番の見どころだが、戦術の限りを尽くし駆逐艦から逃れようとする潜水艦、駆逐艦の機雷による波状攻撃を受け、極限状態の潜水艦の乗組員が、「デッサウ行進曲」を歌い志気を高める場面の昂揚感が素晴らしい。

機雷攻撃の場面やラスト近く艦上からの砲撃シーンも、アメリカ軍の協力による本物の迫力があり、海中の潜水艦を映し出す特殊撮影も、当時としては最高の技術を駆使したものだと思うが、なかなか良く出来ている。

原作では、イギリス軍の駆逐艦とUボートの戦いだが、映画ではアメリカ軍に変更されている。構成力と演出力が素晴らしく、上映時間も98分と適度な長さで、コンパクトにわかり易く整理された作品で、潜水艦映画の古典的名作と言っていいだろう。

俳優出身の監督ディック・パウエルの代表作である。歌手で俳優出身のディック・パウエルは、この後ロバート・ミッチャム主演で朝鮮戦争を舞台に空軍少佐の物語「追撃機:The Hunters」を監督している。

見所は沢山あるのだが、クライマックスは駆逐艦の攻撃で潜水艦艦上で動けないシュトルベルク艦長と腹心ハイニの2人を、マレル艦長が助ける場面だろう。互いの艦が損傷を受け、艦を去るという互いへの尊敬が交錯する名場面となっている。
副官ハイニを埋葬した後、進められた煙草を吸いながら交わす粋なセリフも、戦う男たちの清々しさを感じる素敵な場面となっている。

ドイツを代表する俳優だったクルト・ユルゲンスはこの作品の後、世界的に知られ悪役やドイツ軍将校役でハリウッドやヨーロッパ映画界で重用された名優である。「007私を愛したスパイ:The Spy Who Loved Me」の悪役カール・ストロンバーグ役でも世界を魅了した。

ロバート・ミッチャムは言うまでもなく、ハリウッドの大スター、悪役から文芸大作まで幅広い役柄をこなす名優である。この作品は、2人の代表作であり、映画史に残る傑作の1本でもある。

“毎日が映画日和” 100点(文句ない面白さに満点!!)


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