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眠狂四郎個性が確立 ブログトップ

眠狂四郎勝負(第2作) [眠狂四郎個性が確立]

眠狂四朗勝負(シリーズ2作目)
(1964年製作 三隅研次監督、脚本:星川清司、撮影:牧浦地志、音楽:斎藤一郎、原作:柴田錬三郎
市川雷蔵、高田美和、藤村志保、久保菜穂子、加藤嘉、須賀不二男、五味龍太郎、丹羽又三郎)
       
1960年代映画がまだ大衆娯楽の一翼を担い、人気も高かった頃の痛快時代劇。
脚本が良く出来ていて、全体の構成力、演出力が優れている作品。
座頭市シリーズや子連れ狼シリーズなども手懸けた、プログラムピクチャーの名匠三隅研次監督渾身の娯楽作。

加藤嘉演ずる勘定奉行と狂四郎の友情にも似た交流が良い。高田美和演ずるそばやの娘つやが、爽やかで可憐。捕えられた外国人宣教師の夫を救おうと用人、主膳に協力する藤村志保のか細さと我儘で勝気なお姫様を演ずる久保菜穂子の高飛車な態度も好対照で面白い。
主膳演ずる須賀不二男が、凝った役作りで存在感抜群の演技を見せている。
惜しむらくは、剣客達にもう一つ凄味がないのが残念。

映画の冒頭、健気な子供エピソードから知り合う老人と狂四郎の出会いのシーンがまた良い。
この2作目で、市川雷蔵の眠狂四郎の人物像のイメージが完成したのではないだろうか。
市川雷蔵は、歌舞伎役者から俳優に転身し、37歳で亡くなるまで大映のエースとして君臨、数々の傑作、名作を残している。

眠狂四郎シリーズは、12作制作され円月殺法で剣豪ブームを巻き起こしたほど。
「陸軍中野学校」シリーズ、「若親分」シリーズ、「忍びの者」シリーズなど多くの娯楽作品の他、溝口健二監督「新・平家物語」、市川昆監督作品「炎上」、「ぼんち」等の文芸大作にも出演し俳優としての確固たる地位を築いた。

転びバテレンと日本人の混血という出生の秘密が、その風貌と相まってミステリアスな雰囲気を醸しだしている。時代劇の魅力満載の映画で、82分間という短い上映時間ながら、楽しいひと時を過ごせた。
“毎日が映画日和” 70点



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