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木村大作監督執念の1本!! ブログトップ

剣岳点の記(木村大作監督) [木村大作監督執念の1本!!]

☆剱岳点の記
(2009年製作、木村大作監督・撮影、脚本:木村大作、菊池淳夫、宮村敏正、音楽:池辺晋一郎:挿入クラシック「ヘンデル:サラバンド」
浅野忠信、香川照之、松田龍平、モロ師岡、螢雪次朗、仁科貴、蟹江一平、仲村トオル、小澤征悦、鈴木砂羽、宮崎あおい、石橋蓮司、笹野高史、國村隼
井川比佐志、夏八木勲、役所広司)
   
日本映画の良心を感じる傑作!!
明治40年日本陸軍参謀本部陸地測量部の測量官、柴崎芳太郎(浅野忠信)に、剱岳登頂と地図作成のための測量が命令され、苦難の末に成し遂げた柴崎測量隊を小説とした新田次郎の「剱岳 点の記」を映画化した作品。

監督は、脚本、撮影も兼ねる木村大作。日本が産んだ撮影監督の巨匠宮川一夫の元で、黒澤作品等で助手を務め、その後、高倉健主演作品や数々の大作、傑作等を手懸ける日本を代表する名カメラマンの初監督作品である。

正攻法の堂々たる作品で、近年の日本を代表する傑作である。
2007年から撮影を開始、2008年8月まで撮影が行われたという力作である。四季折々の立山連峰の風景が美しく、スケールの大きな画面に釘付けとなる。
日本山岳会との登頂争いや、軍部の圧力なども並行して描かれる。

この作品は、世界マーケットに紹介されたかどうか解らないが、間違いなく世界の映画祭で評価されたことは間違いないと思われるほどの、見事な出来映えである。流石は、多くの作品をレンズを通して見つめてきた経験と映画作りへの情熱を感じさせる作品となっている。

道先案内人宇治長次郎(香川照之)と柴崎との信頼と友情、山岳会との登頂争いに焦りを見せる生田信(松田龍平)のいら立ちが、案内人たちへの不信感となるのだが、共に困難を乗り越えて行くうちに仲間の大切さを学んでいく成長の物語ともなっている。主演2人の抑揚を利かせた、さりげない役作りは、賞賛に値する素晴らしい演技となっている。

日本山岳会の山男たちとの友情も、清々しく描かれ、競争心旺盛な日本山岳会のメンバーが、測量隊へ尊敬の念を抱いていく過程も簡潔に描かれていく。
軍部は、評価しなくても日本山岳会の山男達の最大級の評価が、何よりもうれしかったし、観ていて感動する。

また剱岳山頂への登頂シーン、測量隊の柴崎と生田に登ってくださいと告げる宇治長次郎に、案内をしてくれないと登れないと一緒に登ろうと促す部分は、涙無くして観られないシーンである。

出演者のキャスティングも見事で、ベテラン夏八木勲が修験者僧を演じ、役所広司が柴崎の先輩役で長次郎を推薦する良き理解者として出演。井川比佐志、石橋蓮司が、脇を固める。
蟹江一平、仁科貴、仲村トオル、小澤征悦、螢雪次朗等が主要な役を演じ、宮崎あおい、鈴木砂羽が華を添える。
美しい映像に、魅了されっぱなしの130分である。
“映画はみんな面白い”☆☆☆☆☆(撮影スタッフと出演者達の努力に満点!!)


タグ:美しい作品
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