So-net無料ブログ作成
検索選択
感性溢れる勝新太郎 ブログトップ

座頭市喧嘩旅(シリーズ5作目) [感性溢れる勝新太郎]

☆座頭市喧嘩旅(第5作目)
(1963年製作、安田公義監督、脚本:犬塚稔、撮影:本多省三、音楽:伊福部昭、原作:子母沢寛
勝新太郎、藤村志保、藤原礼子、島田竜三、吉田義夫、沢村宗之助)
    
座頭市シリーズ第5作目である。
下妻を舞台に、堂山一家と敵対する下妻一家との出入りに巻き込まれる座頭市の活躍を描いた作品。
冒頭、座頭市を狙って侍達が、襲ってくるが一瞬の内に斬り殺される。その中の一人に、何かと座頭市を困らせることになるお久(藤原礼子)の旦那がいたことで、無益な争いに巻き込まれていく。

侍に追われる、江戸の豪商の娘お美津(藤村志保)を助けたことから、座頭市を狙う堂山一家、下妻一家両方から、狙われることとなる。
お美津を無事鳴海屋へ送り届けようと座頭市は、一生懸命なのだが、そんな市の気持ちをあざ笑うかのようにお久が、邪魔をする。

駕籠屋(吉田義夫)から、お美津を救い出す場面は、凄んで怖い座頭市が観られる貴重な場面。
セットの宿場町のスケールも大きく、大根が軒先に吊り下げられ雰囲気も満点。
名の知れた俳優が出演している訳ではないが、脇役俳優達が良い芝居を見せている。

堂山一家、下妻一家の親分を斬り殺してお終いかと思いきや、下妻の藤兵衛(沢村宗之助)の代貸岬の甚五郎(島田竜三)が、家来たちと荷車を四方から押し込んで、座頭市を襲う場面が用意されており、サービス精神満点である。
ほのかに座頭市を慕うお美津に恋心のような思慕を覚える座頭市、ちょっと切ない、座頭市のヤクザ故の、悲哀を感じさせる佳作となっている。

“毎日が映画日和” 75点


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

座頭市兇状旅(シリーズ4作目) [感性溢れる勝新太郎]

☆座頭市兇状旅(第4作目)
(1963年制作、田中徳三監督、脚本:星川清司、音楽:伊福部昭、撮影:牧浦地志、原作:子母沢寛
勝新太郎、高田美和、万里昌代、名和宏、安倍徹、成田純一郎、北条寿太郎)
   
10両の賞金首が掛かっている座頭市は、道中、突然襲われ止む無く斬った男は、下仁田にお袋がいることを伝えて息を引き取る。
下仁田のお袋さんに、事の顛末を伝え、10両を渡す市の心根の優しさを知ったお袋さんは、正当な勝負だったかとだけ言って、座頭市をなじることはしなかった。

下仁田宿に逗留する市は、地元の襲名披露に関するたくらみを知り、宿屋の娘おのぶ(高田美和)と恋仲の二代目を襲名する佐吉をみかねて、花会の席上、浪人蛾十郎に荒されそうになるところを助けるが、佐吉を殺し縄張りを奪うことを企む東九郎(安部徹)の罠にはまる佐吉は、騙されていることも知らず、座頭市を殺す手引きをするのだが、、、、、。

座頭市シリーズ1&2作目出演のおたね(万里昌代)が登場し、今は浪人蛾十郎の女となっていた。
悪役は、極み付けの名和宏、阿部徹で、この2人が出演すると、なぜか安心する面もある、悪役にはずれはないという当時を代表する名優達である。
最後は怒りの仕込みが、蛾十郎や東九郎一味を倒し、座頭市は下仁田宿を後にする。

1作目と2作目に出演し、座頭市にほのかな恋心を抱いた可憐な乙女は、人生の荒波を潜り抜けてきた成熟した女に変貌していたという設定で、殺されてしまうという悲しい結末が描かれている。
おたねが、劇中「一番会いたくなかった人に会ってしまった」と語る場面が、切なかった。

“毎日が映画日和” 70点


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

新・座頭市物語(シリーズ3作目) [感性溢れる勝新太郎]

☆新・座頭市物語
(1963年制作、田中徳三監督、脚本:犬塚稔、梅林喜久生、撮影:牧浦地志、音楽:伊福部昭、原作:子母沢寛
勝新太郎、河津清三郎、坪内ミキ子、須賀不二男、中村豊、丹波叉三郎、遠藤辰雄、伊達三郎、近藤美恵子)
   
居合抜きの師匠弥十郎(河津清三郎)と戦う座頭市を描く3作目。この映画からカラー作品となり、斬り合いに効果音が入るようになった。

久しぶりに笠間を訪ねようと足を向けた市だったが、関宿の勘兵衛の弟島吉(須賀不二男)に狙われた所をかつての師匠弥十郎に助けられる。

かつての師匠の下館の道場を訪ねた市に、弥十郎の妹弥生(坪内ミキ子)が優しく接してくれる。
落ちぶれた弥十郎は、水戸天狗党と徒党を組み、大店の息子を誘拐し身代金を奪おうと計画し実行する。

弥生は、市と結婚し所帯を持ちたいと弥十郎に申し出るが、罵られ反対される。島吉と居酒屋でもめ事を起こした弥十郎は、島吉を斬り殺し、仲直りした島吉の死を知り、市は激しい怒りを覚え、身代金の受け渡し場所で天狗党を全滅させ、弥十郎との決闘も制する。
座頭市の幼馴染や子供の頃世話になったお茂ばあさん、居合の師匠などが出てくる作品となっている。

まだユーモアは盛り込まれず、極めてシリアスな作品に仕上がっていて、座頭市に求婚を迫る弥生の心情が今一描き切れていないが、前2作品とは違いカラーとなったこと、効果音が入ったことで、娯楽色が強まり迫力が出た。

後期の作品と比較するとまだ、居合の鋭さは無く、賭場のシーンもほとんど出てこない。島吉とサイコロ勝負をするぐらいで、座頭市映画の面白さは、まだ道半ばというところ。観客の反応を見ながら少しずつ、改善していったのだろう。

“毎日が映画日和” 70点


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

続・座頭市物語(シリーズ2作目) [感性溢れる勝新太郎]

☆続・座頭市物語
(1962年制作、森一生監督、脚本:犬塚稔、音楽:斎藤一郎、撮影:本多省三、原作:子母沢寛
勝新太郎、城健三朗(若山富三郎)、水谷良重、万里昌代、柳永二郎、沢村宗之助、中村豊)
   
前作から1年後、座頭市は平手造酒の墓参りのため、笹川へ向かっていたが、関宿の本陣で黒田家の殿さまの按摩療治に呼ばれるが、気がふれていることを知られたくない家来どもが、秘密が防露されることを恐れ座頭市に襲いかかるものの、返り討ちに会う。黒田家は、地元のヤクザ関の勘兵衛に座頭市の暗殺を頼み旅立っていく。

座頭市は、飯岡の助五郎一家を訪ねるがそこには、実の兄与四郎(城健三郎)が世話になっていた。兄とはお千代という女を巡って斬り合いとなり、兄の片腕を切り落としていた。与四郎は、今では殺人、強盗と凶状持ちとなっていて役人に追われる身となっている。

勘兵衛は、市を追い詰め斬り合いとなるが、手下をほとんど斬られたところに、与四郎が、腕を斬られた恨みから市と一騎打ちをさせろと名乗り出る。息詰まる果し合いは、与四郎が自刃で傷つき、2人で川へ飛び込み脱出するものの、追手を逃れるため隠れた納屋で兄は亡くなってしまう。

前半、関宿の居酒屋で飲み交わす水谷良重が色っぽい、万里昌代は前作同様父親を手伝い、酒屋にいるが座頭市を慕う可憐な女心を見せる。
今作は、前作の続編という意味合いが強く、飯岡の助五郎との決着というストーリーとなっている。兄の敵を討つ場面で終わりとなっている。

この作品では、賭場のシーンは一切出てこないが、前作と違い斬り合いのシーンが多く出てくる。実の兄弟が、共演していて息の合ったところを見せている。(勝新太郎と城健三郎)中々の力作で、飯岡の助五郎とも決着が着き、次の作品からは従来の座頭市へと変わって行く。またモノクロ作品も今作限りで、3作目からカラーとなる。(城健三郎は、「座頭市千両首」にも出演し、激しいたちまわりを見せている)

“毎日がア映画日和” 70点


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

座頭市物語(第1作) [感性溢れる勝新太郎]

☆座頭市物語
(1962年制作、三隅研次監督、脚本:犬塚稔、音楽:伊福部昭、撮影:牧浦地志、
原作:子母沢寛
勝新太郎、天地茂、万里昌代、柳永二朗、島田竜三、南道郎、中村豊)
 
 
勝新太郎主演の「座頭市」記念すべき第1作。
子母沢寛の随筆集「ふところ手帖」に書かれた数ページの短編に書かれた盲目の座頭の物語に浪曲「天保水滸伝」の登場人物平手造酒や侠客の親分笹川繁造と飯岡の助五郎の抗争を軸に展開する映画オリジナルストーリー。

第1作ということも有り、後の映画では定番となる酒を注ぐ際の妙技やサイコロ賭博でのいかさま破りなどは、出てこない。ただ、サイコロ賭博でざわとサイの目を壺のなかから間違って出たように見せる座頭市ならではの見せ場が用意されている。

飯岡の助五郎一家(柳永二郎)に草鞋を脱いだ市が、笹川一家(島田竜三)に草鞋を脱いでいる平手造酒(天地茂)と釣り仲間となり親交を深めていくが、何れは戦う運命と知っている当たりの演技が心憎い。

天地茂の平手造酒は絶品である。こけた頬でいかにも病人らしい妖気漂う剣客振りで、野太い声の響きも良い。(第13作「座頭市の歌が聞こえる」にも出演)
座頭市の仕込み杖の妙技は、まだ完成途中の手探り状態の感じで、作品数を重ねるごとに見せ方が上手くなり剣さばきが早くなる、カメラアングルの技術等も上達していった。

万里昌代が、市を慕う女性を演じていて清潔感ある役柄で好演。
飯岡の助五郎と笹川の繁蔵の戦いを描いていて興味深いが、結核を患っていた平手造酒が、座頭市との戦いで死に場所を得ていく場面、三隅監督の演出も冴えている。

この映画の2年前「不知火検校」で新たなダークヒーロー像を創りだした勝新太郎が、その延長線上で作り挙げた異色のヒーロー映画で、映画化26本、テレビ化シリーズ100本制作され、舞台でも3度上演されている。
座頭市ファンは多く、海外の映画人にも多くのファンがいることでも知られている。

“毎日が映画日和” 90点 (記念すべき第1作で、10点おまけ)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画
感性溢れる勝新太郎 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。