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眠狂四郎炎上剣(第5作) [市川雷蔵の多彩な表情を知る]

眠狂四郎炎上剣(第5作目)
(1965年製作 三隅研次監督、脚本:星川清司、撮影:森田富士郎
音楽:斎藤一郎 原作:柴田錬三郎
市川雷蔵、中村玉緒、姿美千子、中原早苗、西村晃、阿部徹、伊達三郎、木村玄、小桜純子)
    
柴田錬三郎が、週刊新潮で1956年から「眠狂四朗無頼控」の連載を開始。この映画は、1963年から全16作制作された市川雷蔵主演「眠狂四朗」シリーズの5作目。

市川雷蔵本人が、眠狂四朗といっても過言ではないような、はまり役で一世を風靡した当たり役。
海賊の財宝を隠し持つ鳴海屋(西村晃)と秘密を知る海賊の残党を抹殺しようとする江戸家老将藍(阿部徹)の企みを阻止する狂四朗の活躍を描く。

ぬい(中村玉緒)の仇討ちに手を貸したばかりに陰謀の渦の中に飛び込んで行く狂四朗が、ニヒルでシニカルなヒーローを演じ秀逸である。雷蔵のイメージもあるが、品のある美しいヒーロー像を創り挙げたことは賞賛に値する。

円月殺法を操り、並み居る強豪を打ち破るその姿に雷蔵以外の狂四朗は考えられない。
(過去には、鶴田浩二、田村正和、松方弘樹、片岡孝夫等が演じた)
炎情剣では、中村玉緒に妖艶な悪女を演じさせ、小桜純子の上半身入れ墨女性を演じさせ、姿美千子に清純な仲居役を演じさせている。

阿部徹、西村晃両名は悪役では、定評がありその個性が際だっている。
剣客に凄味がないのがちょっと残念だが、十分楽しめる作品となっている。

当時は、全て2本立てで上映されたため、83分という上映時間だが、短いせいで無駄が省かれすっきりしている。(併映は、田宮次郎主演「ごろつき犬」)

“毎日が映画日和” 70点




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眠狂四郎女妖剣(第4作) [市川雷蔵の多彩な表情を知る]

眠狂四朗女妖剣(第4作目)
(1964年製作、池広一夫監督、脚本:星川清司 撮影:竹村康和、音楽:斎藤一郎     市川雷蔵、城健三郎(若山富三郎)、藤村志保、久保菜穂子、根岸明美、春川ますみ、小林勝彦、中谷一郎、浜村純、稲葉義雄)
        
狂四朗シリーズの中では、娯楽映画として評価の高い作品。
キリシタンを摘発させるかわりに抜け荷を多めに観させる商人とご典医が組んで、甘い汁を吸うという良くあるパターンで、被害妄想気味の姫君も絡んで、狂四郎の円月殺法が冴える。

冒頭の大奥のアヘンによる惨殺、牢獄の宣教師を兄のために全裸となって処女の身体を捧げる町娘(藤村志保)、夫に雷蔵を惨殺せんと身体を武器に近づく鳥追い女(春川ますみ)、媚薬を使って男女を悦楽の世界に誘う謎の巫女(根岸明美)、聖女の姿に女の欲望を隠すキリシタンの尼僧(久保菜穂子)等が徹底した娯楽作品にするために盛り上げる。

久保菜穂子が、尼僧姿で画面に出てきたときの綺麗なこと。女優はやはり違う。春川ますみが、妖艶な姿を披露しているのがうれしかった。
敵役は、中谷一郎で、鎖分銅を武器に狂四郎に迫るがちょっと役不足。
「眠狂四郎殺法帖」以来となる宿敵少林寺拳法の使い手陳孫〈若山富三郎)とは、決着が着かず陳孫は戦いの途中海へ飛び込む、これはこの後の作品でも陳孫を出演させようとのことだろう。結局、市川雷蔵の死去で決着はつかないままで終わっている。
(その後東映で、「極悪坊主」シリーズ1969年~1971年で少林寺拳法と空手の壮絶な戦いを菅原文太相手に、主演している。全く違う作品で役名も違う。主人公のキャラクターが好きで、友人と映画館で楽しんだ作品である。オリジナルは、眠狂四朗にあったということである。)

本来の眠狂四郎の持つ、怪しげな女達、悪巧みの幕閣や商人、健気な町娘などが、映画に上手く構成されていて、楽しめる作品となった。
*うらやましいのは、封切り当時併映作品が「座頭市血笑旅」だった。

“毎日が映画日和” 75点


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ある殺し屋 [市川雷蔵の多彩な表情を知る]

☆ある殺し屋
(1967年制作 森一生監督、脚本:増村保造、石松愛弘、音楽:鏑木創
撮影:宮川一夫、原作:藤原審爾
市川雷蔵、野川由美子、成田三樹夫、渚まゆみ、小池朝雄、仙波丈太郎
伊達三郎、松下達夫)
     
生涯159本の映画に出演、39歳という若さでこの世を去った、市川雷蔵後期の傑作作品で、冷静でクールな殺し屋を演じている。

続編「ある殺し屋の鍵」も制作されたのもうなすける出来映えで、小品ながらうまくまとまっている。
無駄な描写がなく、ごく限られた出演者で、派手さはないがこのような映画の定石だが、あまり複雑な脚本にしなかったのが、成功の要因だろう。

生き方がクールでカッコ良く、殺しの武器が針というのも地味だが渋い。
線の細いキャラクターが、上手く生かされていて、市川雷蔵の独特のニヒルな孤独さが、強烈に印象に残る。
普段は居酒屋を経営する塩沢が主人公、(続編「ある殺し屋の鍵」では、日本舞踊の師匠:新田に扮している)で、凄腕の殺し屋として闇の世界にその名を轟かせている。高額な依頼料で、木村組から請け負ったヤクザの親分の暗殺を、見事に成し遂げる。その後も付きまとう幹部の前田が絡むことから、命を狙われ、木村組からも狙われることになる。

その辺の展開は、映画を見てのお楽しみだが、若いころの成田三樹夫が、感化される若いヤクザを好演し、小池朝雄が木村組の親分役で、これまた若々しい姿を見せている。野川由美子(出演時23歳)のコケティシュな魅力はこの頃から全開で、小悪魔的な魅力で画面を浚う。

渚まゆみも殺されるヤクザの愛人役で出演している。
良くまとまった映画で、森一生監督の手腕が光る映画となった。是非、もっと観たかったシリーズで、2作で終了したのは残念だった。

”毎日が映画日和“75点

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