So-net無料ブログ作成
検索選択
ショーン・コネリーの隠れた秀作 ブログトップ

風とライオン「The Wind and The Lion」 [ショーン・コネリーの隠れた秀作]

☆風とライオン「The Wind and The Lion」
(1975年制作、ジョン・ミリアス監督・脚本、音楽:ジェリーゴールドスミス、撮影:ビリー・ウィリアムズ 
ショーン・コネリー、キャンデス・バーゲン、ブライアン・キース、ジョンヒューストン、ジェフリー・ルイス)
   
風格と気品を感じさせる、大好きな作品。
1904年モロッコの港町タンジールで実際に起こった事件を題材に描いたフィクションである。
監督、脚本は、脚本家として有名なジョン・ミリアスで、「ダーティー・ハリー:Dirty Harry」「ダーティー・ハリー2:Magnum Force」「大いなる勇者:Jeremiah Johnson」「地獄の黙示録:Apocalypse Now」等世界的なヒット映画を多数手懸けている売れっ子ライターでもある。


この作品は、監督2作目で、主人公のベルベル人でリフ族の首長ライズリを、ショーン・コネリーが演じ、風格と威厳を漂わせた素晴らしい演技を見せる。
モロッコを侵攻しようとする欧州列強の脅威を退けようと、アメリカも巻き込み、時のスルタンの意識を変えようと試みる誇りと勇気ある族長の物語で、アメリカ人女性と子供2人を誘拐し、国際紛争を引き起こし外国勢力の一掃を目論んだ事件の顛末を描く。

相手は、アメリカ大統領ルーズベルトで、当然自国民を守るため自衛権を発動し、アメリカ大西洋艦隊をモロッコへ派遣し、海兵隊がタンジールを占拠する。
親子の解放を条件に、ライズリへの罪も問わないことで取引に応ずるが、
サルタンの裏切りでドイツ軍に拘束されるライズリを、救出しようと誘拐されたピカデリス親子がアメリカ軍とともに戦うというストーリーで、わくわくする出来栄えとなっている。

ピカデリス夫人役は、キャンデス・バーゲン(当時29歳)で、魅力に満ちた、落ち着きのあるやさしい、それでいて子供たちを守るため強い母親を演じている。ルーズベルト役のブライアン・キースも豪快な大統領を演じ、名演技を見せている。アメリカ大統領としての大衆に向けてのパフォーマンスの背景などが興味深い。大統領とライズリが顔を合わせることはこの映画ではなく、ライズリの書簡を読むだけである。(お互いを認め合う場面でもある)

大統領を取り巻く政治家役で、ジョン・ヒューストン(名監督にして名優)が出演している。ジェフリー・ルイスもアメリカ大使役で出演。
ショーン・コネリー45歳、男盛りの頃の作品、男の色気、威厳、全体から滲み出る雰囲気、演技だけではない魅力がたっぷり堪能できる、コネリーファンは必見の映画。

逃げようとした親子を救出する海岸での戦闘シーンで、剣を大上段に構え手綱を離して敵に襲い掛かるシーンは、黒澤作品を愛するミリアスが、敬意を表し「隠し砦の三悪人」の三船敏郎を真似ているが、これはこれで全く違和感はなく、ライズリの勇猛さと勇気を示す、素晴らしいシーンとなっている。

007シリーズ等主演映画は数多いが、ショーン・コネリーの映画の中では、「薔薇の名前:Der Name der Rose」「オスロ国際空港:と共に好きな作品である。
ヨーロッパ列強がアフリカを植民地にしていったことで、今のアフリカのさまざまな問題(一つの国に多民族がいて争いになっている)が起こっていることを考えるとこの映画は、その実態を垣間見せる映画ともなっている。

なかなかの大作で、見応え十分、必見の映画である!!

”毎日が映画日和“☆ 100点(ショーン・コネリーの魅力全開!)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

大列車強盗「The Great Train Robber」 [ショーン・コネリーの隠れた秀作]

☆大列車強盗「The Great Train Robber」
(1978年制作、マイケル・クライトン監督・原作・脚本、撮影:ジェフリー・アンスワース、撮影:ジェリー・ゴールドスミス
ショーン・コネリー、ドナルド・サザーランド、レスリー・アン・ダウン、アラン・ウェッブ、ロバート・ラング、マイケル・エルフィック)
   
面白映画再発見の1本!!
ビクトリア王朝時代1855年イギリスがフランスへ、対ロシア相手のクリミア戦争の費用として支払う25000ポンドの金塊を列車内から強奪するという物語で、なかなか凝った映画で楽しめた。

事実に即した映画とのことで、ロンドンの大強盗エドワード・ピアース(ショーン・コネリー)とスリで鍵師で金庫破りのエイガー(ドナルド・サザーランド)、そして、ピアースの愛人で女優のミリアム(レスリー・アン・ダウン)の3人が痛快な列車強盗を見せてくれる。

列車内の金庫を開けるためには、銀行の頭取、総支配人それぞれの持つ2つの鍵、鉄道会社が保管している2つの鍵の4つが揃わないと開かないため、不可能と思われていたのだが、一味は巧みな戦術で、合い鍵を作り、必要な仲間も募り準備は進むのだが、仲間の一人に裏切られ、何やら計画が実行されるらしいとの情報で、警察の厳重な警備の中金塊強盗に挑む。

現在では、見慣れた様な方法で成功するのだが、公開当時はもっと新鮮で面白かったに違いない。
ショーン・コネリーが、身体を張って、実際にスタントをこなしているように見える。
(列車の屋根の上を実際に走っている)

実際は、強盗の1年半後に逮捕されているらしいが、映画では列車から降りて直ぐ逮捕され、裁判の後刑務所へ護送という時に、仲間が助け見事脱走するまでを描いている。
マイケル・クライトンは(ジョン・ラング名での作家活動も多い)世界的べストセラー作家にして、脚本も手懸け、映画の監督も手懸けるというマルチな才能の持ち主で、「ジュラシック・パークJurrassic Park」「アンドロメダ:Andoromeda」「ライジング・サン:Rising Sun」「タイムライン:Timeline」「ウェスト・ワールド:Westworld」「ER(テレビドラマの傑作)」など、数多くの小説・原案を作成、監督も手懸けていて、この映画は彼自身の原作を映画化したもの。

1850年代の雰囲気が、良く出ていて衣装もそれらしい雰囲気となっている。
ショーン・コネリー48歳ごろの作品で、渋さも増したころ、はつらつとしているように見える。
観たかった作品の1本だが、コネリーの映画は意外とDVD化されたが現在絶版となっているものが多く、再度発売してほしい作品が多い。
「怒りの刑事:The Offence」「いとしき暗殺者:The Next tMan」「さらばキューバ:Cuba」「素晴らしき男:A Fine Madness」「SOS北極・・赤いテント:La tenda rossa」「氷壁の女:Five Days One Summer」等

ドナルド・サザーランドは息の長い名優で、最近は準主役級で存在感ある役柄での出演が多い。あまり好みの俳優ではないが、悪役は天下一品の演技を見せる。レスリー=アン・ダウンは、美人女優で、出演作品の多くは日本未公開だが、映画のヒロインとして華のある女優さんで、好みである。
思わぬ拾いものの映画で、2時間近い(111分)楽しいひとときであった。

“毎日が映画日和” 85点






nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画
ショーン・コネリーの隠れた秀作 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。