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シャーロックホームズの冒険「The Private life of Sherlock Homes」 [監督他スタッフの職人芸を楽しもう!]

☆シャーロック・ホームズの冒険「The Private life of Sherlock Holmes」
(1970年制作、ビリー・ワイルダー監督、脚本:I・A・Lダイヤモンド
ビリー・ワイルダー、音楽:ミクロス・ローザ、撮影:クリス・チャリス
原作:アーサー・コナン・ドイル
ロバート・スティーブンス、コリン・ブレークリー、ジュヌビエーブ・バージュ、クリストファー・リー、アイリーン・ハドスン、モリー・モーリン)

   
監督は、数々の名作を手懸けたアメリカ映画界の巨匠、ビリー・ワイルダーで
シャーロック・ホームズの決定版を制作しようと、約4時間の大作の予定で、撮影も済んだのだが、製作会社等の意向で、半分近くはカットされてしまったとのこと。(是非、4時間近い大作版を観たいのだが、、、)

ワトソンの死後50年目に、銀行の貸金庫に預けられたBOXが開封されたホームズの知られざる事件という回想で始まるこの映画は、ロンドンやスコットランドのロケ撮影やセット撮影の美術や撮影等が素晴らしく、雰囲気作りがとても優れた作品となっている。映画に深みと重厚さを与える画面作りは、流石はビリー・ワイルダーである。

前半は、シャーロック・ホームズとワトソンの人柄をいくつかのエピソードで紹介、謎の美女がホームズ邸に運ばれてくる当たりから、本筋に入っていく。
ロシアのプリマバレリーナから子供作りに協力してくれと頼まれる下りは、何とも面白いシーンで、実はワトソンとホモだとウソを言って切り抜ける。

謎の美女の夫エミールの失踪、カナリアの謎、受取人不明の手紙、謎の会社ヨナ、ホームズの兄マイクロフトも絡み、これ以上詮索するなと忠告される。
女性に弱いホームズは、罠とも知らず夫探しに協力するのだが、実は謎の美女ガブリエルは、ドイツのスパイで、各国が競って開発中の潜水艇の開発地にたどり着くため、ホームズに調査させ場所を突き止めるという作戦だったのである。

さまざまな伏線が後半になるにつれ、解き明かされるようになり、ビクトリア女王も登場し、物語はエンディングへと近づく。逮捕されたガブリエルは、ホームズの提案で、スイス国境で英国の諜報員と人質交換でドイツに帰ることになり、その後日本で死亡したとの兄からの手紙が、ホームズに届く。
ホームズの淡い恋の終わりだった。

大筋の概略は以上のとおりだが、画面の構図、演出がしっかりしていることで映画全体に重厚感があり、オーソドックスなタッチの見応えのある作品だった。
何とネス湖の怪物は、実は潜水艇の実験をカモフラージュするため、潜望鏡に怪獣の顔と首を被せていたとのことで、何とも楽しい作品となっている。

視察に訪れたビクトリア女王が、水面に隠れて敵に名乗らずに攻撃することは、英国らしくない、卑怯な攻撃だと潜水艇を否定するあたり、ジョンブル魂を女王自ら見せてくれる。
先日、亡くなったクリストファー・リーが、ホームズの兄役で出演し楽しませてくれる。
CGを駆使する最近の映画と違い、じっくりと練られた脚本と丁寧な画像作りを堪能できる隠れた名作である。

“毎日が映画日和” 80点


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