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ワルキューレ「Valkyrie」 [ヒトラー暗殺を描くミリタリーサスペンス]

☆ワルキューレ「Valkyrie」
(2008年制作、ブライアン・シンガー監督、脚本:クリストファー・マッカリー、ネイサン・アレクサンダー、音楽:ジョン・オットマン、撮影:ニュートン・トーマス・シーゲル
トム・クルーズ、ケネス・ブラナー、ビル・ナイ、テレンス・スタンプ、ジェイミー・パーカー、トム・ウィルキンソン、カリス・フォン・ハウテン)
   

トム・クルーズという俳優は、観客が面白い、楽しいという映画作りが、傑出している俳優の一人で、出演作品の多くがメガヒットを生み出す真(まさ)に映画スターである。

この映画は、結果は解っているにもかかわらず、脚本の面白さと、ブライアン・シンガー監督の手慣れた演出で、ドイツ軍内部の分裂劇を描いて、見応えのある作品となっている。

1944年に起きたドイツ軍国防軍将校によるヒトラー暗殺計画「ワルキューレ作戦」実話の映画化で、ほぼ事実に即して構成されている。
度重なる暗殺計画の延期、計画実行に際しての不運なアクシデント等、観客の目を捉えて離さない演出が見事である。

ドイツ軍の内部にヒットラー暗殺を企てたという事実を、初めて知ることになったが、詳細に描かれていたことも興味深かった。ヒットラー暗殺後の政権樹立、ヨーロッパとの休戦、和平への道等、ドイツを間違った方向から正そうとした軍人、政治家がいたことを新鮮に感じた。

この手の映画は、暗殺されようとする人間が、結果として生きているということで失敗に終わることは、映画をみる前からわかっているので、ダイナミックな画像と、はらはらドキドキする様なストーリー展開が不可欠となる。
ドゴール大統領暗殺を描く「ジャッカルの日:The Day of Jackal」もそうだったが、質の高いエンターテイメント性が要求されることになるのだが、この映画は十分合格ではないだろうか。

主演のトム・クルーズは制作総指揮も務めており、アフリカ戦線で不肖を負った作戦の実質的な首謀者シュタウフェンベルク大佐を演じている。
最後は処刑されるが、今ではドイツの英雄として知られ、名前を付けた通りまであるとのこと。

ドイツのヒットラー、イタリアのムッソリーニ、日本の東條英機(中心とした陸軍と擁護した政治家達)は、やはりどこか異常で偏執狂的な性格を帯びている。間違った指導者達による正常ではない判断を、正せるのは国民以外ないのだが、歴史は繰り返すの格言通り、戦争の絶えることはない。

歴史や過去に学ばない世界の指導者達を見ていると必ず出てくる言葉に、“国民、国家のため世界の恒久的な平和のため“という言葉が出てくるが、果たしてそうなっているだろうか。答えはノーである。

指導者を暗殺する前に、そういう指導者を選ばないということが大事なのだが、そういう意味では政治家の資質が問われることになるが、結局は国民の代弁者が政治家な訳で、所詮は国民の資質の問題なのだろう。
この映画を観ていて、ついそのようなことを感じた次第である。
(しかし、日本の政治家のレベルの低さは救いがたい)

“毎日が映画日和” 75点




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