So-net無料ブログ作成
検索選択
ジャン・ギャバンの魅力満載! ブログトップ

鉄格子の彼方「Le mura di Malapaga」 [ジャン・ギャバンの魅力満載!]

☆鉄格子の彼方「Le mura di Malapaga」
(1949年制作 ルネ・クレマン監督、脚本:チェザーレ・サバティーニ、スーゾ・チェッキ・ダミーコ、アルフレッド・グァリーニ、ピエール・ポスト、ジャン・オーランジュ、撮影:ルイ・バージュ、音楽:ロマン・ヴラド
ジャン・ギャバン、イザ・ミランダ、ヴェラ・タルキ、アンドレア・ケッキ
ロベール・ダルバン)
   
フランスで愛人を殺害した初老の男ピエール(ジャン・ギャバン)が、ジェノヴァに密航で辿り着く。
親切な女の子に助けられ歯医者で痛い歯を抜く段になって、両替したリラは贋金で、サイフまで擦られてしまったことに気が付く。
文無しのピエールは、無銭飲食で食事をする。食べ終わったピエールは、無銭飲食であることを告げ、警察へ連絡しろと言う。

冒頭の船倉で密航する場面から、レストランで食事するまでのシーンはジェノヴァの喧騒や人々の様子が、ドキュメンタリーを見る様な臨場感を醸しだしていて、雰囲気が良く伝わってくる。
切ない恋愛ドラマだが、母親と突然現れた見ず知らずの男との板挟みとなる、娘チェッキ―ナの心情が切ない。

警察が、来ていることを知らせようと2人の帰りを待つチェッキーナ、娘のせいで久しぶりに掴んだ女の幸せを逃がしたくないと会わない様にする母親の擦れ違い、観る者の胸を締め付ける場面だが、そのことが、ピエールの逮捕へ繋がってしまう。ちょっとした油断が、命取りになり、鉄格子の彼方へ行ってしまう。
イタリアの港町ジェノヴァを舞台に、ジャン・ギャバンがイザ・ミランダと奏でる束の間の恋の物語。

初期のルネ・クレマンをほとんど知らない世代だが、多くの作品が高い評価を受けている。1940年代~50年代の作品が、特に評価が高い。「鉄格子の彼方」「禁じられた遊び:Jeux interdits」ではアカデミー外国映画賞を受賞、その他ヴェネツィア、カンヌ、ベルリン国際映画祭等でも上記の作品の他にも高い評価を受けている。

ジャン・ギャバンの魅力は何だろうか。手足の短いがっしりした体型、決して美男子ではない大きな顔、太い声、優しい眼差し、口数が少なく、決めたことはやり抜く等々多くの要素が重なり合い、頼れる男、信頼できる男、任せておけば安心な男とのイメージが、強烈である。晩年はギャングのボス役が多かったが、1930年代~50年代のギャバンの映画は見逃せない。

84分という短い映画だが、下町の雰囲気、下町の人情、余計なことはしゃべらないという近所同士の仁義も微笑ましい。
ルネ・クレマンの傑作で、イザ・ミランダが中年女性の悲哀を演じ見事である。

“毎日が映画日和” 80点

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画
ジャン・ギャバンの魅力満載! ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。