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チャンス「Being There」 [シニカルな風刺の利いた大人の寓話!]

☆チャンス「Being There」
(1974年製作 ハル・アシュビー監督、脚本・原作:ジャージ・コジンスキー、音楽:ジョニー・マンテル、撮影:キャレブ・デシャネル
ピーター・セラーズ、シャ―リー・マクレーン、メルヴィン・ダグラス、ジャック・ウォーデン、リチャード・ダイサート、リチャード・ベースハート)
       
シュトラウス作曲の「ツァラストゥストラはかく語りき」の音楽が流れる映画は、「2001年宇宙の旅」があまりにも有名だが、この映画でも、庭師チャンスが住んでいた家を出る場面で印象的に使用されている。

大統領も面会に来る経済界の重鎮夫婦と知り合いになった庭師チャンスは、障害があることから通常とは違い、妙に落ち着いていて、庭師として植物や花に対して発言することが、現状を打破する経済の施策の助言となって行く。

政治家やマスコミが、チャンスが何者か調査するが、情報が全くなくやきもきするエピソードなど大いに皮肉が利いていて、笑えないジョークとなっている。読み書きのできないチャンスが、自然体で正直であればあるほど、チャンスが大物として扱われていくあたりは、大衆意識の単一性に怖さを感じる。

最後、ベンジャミン・ランドの葬儀途中、水の上を歩いて去って行くチャンスの後ろ姿でエンド・マークとなるのが、余韻を残す。メルヴィン・ダグラスが、アカデミー賞助演男優賞を受賞(「ハッド」でも受賞)存在感ある演技をみせれば、紅一点シャーリー・マクレーン(当時40歳)が、チャンスを恋する奥様を演じている。今でも(80歳)現役で映画に出演していて健在。贔屓俳優ジャック・ウォーデン(「評決」「天国から来たチャンピオン」等)が大統領役で、出演していてベテランらしい演技を見せている。

ピーター・セラーズは、この映画が遺作となった。「天才悪魔フー・マンチュー」が公開は後だが、撮影順ではこの映画が最後となったとのこと。
54歳での死はあまりにも早すぎた。クルーゾー警部は世界的ヒットシリーズとしてあまりにも有名。この映画は、シニカルな風刺の効いた大人の寓話として傑作。

“毎日が映画日和” 85点


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