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金環食 [山本監督の重厚なポリティカルサスペンス!]

☆金環食
(1975年製作 山本薩夫監督、脚本:田坂啓、撮影:小林節雄、音楽:佐藤勝、原作:石川達三
宇野重吉、三国連太郎、仲代達矢、中村玉緒、京マチ子、高橋悦史、西村晃、安田道代、根上淳、神山繁、高城淳一、峰岸徹、夏純子、長谷川待子、北村和夫、中谷一郎、山本学、永井智雄、内藤武敏、吉田義夫、川崎あかね、久米明、】加藤嘉、神田隆)
       
九頭竜川ダム汚職事件をモデルとした、作家石川達三の小説の映画化。山本監督は1960年代以降「忍びの者」「白い巨塔」「戦争と人間」「華麗なる一族」「不毛地帯」「ああ野麦峠」などの話題作、ヒット作で知られる巨匠で、力作・傑作と言われる未見の映画も多いので是非観てみたい。

映画は、金融業を営む政治の闇の部分にも精通している石原参吉をナビゲーターとして、物語は進んでいく。派閥争いによる総裁選挙で、時の官房長官から秘密裏に資金の用立てを頼まれることから、ダム建設に絡む汚職事件の全容を暴こうとする参吉と政府民生党のもみ消し工作をサスペンスフルに描く。
(先般の大臣の辞任問題などを見ていると、政治家と財界の繋がりは、何も変わらず相変わらず斡旋利得という言葉が、堂々とまかり通っていることが透けて見える。欲と色だけは、人類から消えることはないのだろう)

政界と財界(建設業界)との癒着、官僚の暗躍など権力者達の金への執着が描かれていく。
政治家が誕生した時から国内外問わず存在する問題で、またかという感じだが、宇野重吉と三国連太郎の怪演とも呼べる熱演で面白い映画となった。

原作があるので、致し方ないのだが観客がスカッとする結末として欲しかった。暴こうとするジャーナリストが殺され、小間使いの官僚も殺され、石原参吉も脱税で逮捕されるという結末では、この手の映画のパターンを踏襲するもので、政治と財界の癒着の実態は、こうなのだよと言われても、ああそうですかで観終わるのでは面白く無い。

ここは、三国連太郎演ずる神谷議員に、溜飲が下がる様な追及をしてほしかった。それにしても、役作りが凄すぎる。三国連太郎を観るだけでも価値ある映画である。多くの出演者には実在のモデルがいるとのこと。

“毎日が映画日和” 90点

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