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新・平家物語 [映像美の極致!]

☆新・平家物語
(1955年製作 溝口健二監督、脚本:依田義賢、成沢昌茂、辻久一、音楽:早坂文雄、撮影:宮川一夫、    
 市川雷蔵、小暮実千代、久我美子、林成年、大矢市二郎、進藤英太郎、菅井一郎、千田是也、柳永二郎、夏目俊二、十朱久雄)

日本映画界を代表する監督で、海外での評価も高い溝口健二作品。

「雪夫人絵図」「お遊さま」「武蔵野夫人」「西鶴一代女」「雨月物語」「祇園囃子」「山椒大夫」「近松物語」「新・平家物語」「赤線地帯」と1950年代以降の作品で特に評価が高い。中でも「西鶴一代女」「雨月物語」「山椒大夫」は、ヴェネツィア映画祭において3年連続で賞を受賞している。

この映画は、3部作として制作され、その第1部を溝口健二が監督した。
充分な予算を確保して制作されたと思われるが、映画冒頭、雑然とした京都の街並みと町民を描くスケールの大きな場面から、出演者の衣裳、セットの美術などが素晴らしい。

時子の実家の井戸に綺麗な水が湧き続けているのはセットとは思えないし、後半比叡山の僧兵たちが松明を持って集まるシーンのスケール感と多くの僧兵が連なって歩くシーンは見事としか言いようがない。
(撮影は宮川一夫)
溝口作品に限らず、日本映画人の美術スタッフの仕事振りは見のがされがちだが、素晴らしい仕事をしている。

この第1部では、公家政治の頽廃が世の中を不穏な空気に包んでいた平安時代末期、武士階級で白河上皇に仕える平忠盛が、上皇の子供を身ごもった祇園の白拍子(女芸人=高級娼婦)を引き下げられて結婚し、清盛が産まれ20年後の時代が描かれる。

清盛が、出生の秘密に悩みながら平家の御曹司として成長し、藤原の時子を妻にむかえ、叡山の僧兵達と戦うまでを描いている。主演は、市川雷蔵(24歳)で、荒々しい武家の役に合せた顔のメイクも凛々しい姿で、年相応の役を熱演している。木暮実千代が妖艶な白拍子役、久我美子が、清盛の思い焦がれそして妻となる時子役で華を添えている。見応十分の本格的な戦国大絵巻である。

“毎日が映画日和” 85点

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