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渋い西部劇の代表作 ブログトップ

カウボーイ「Cowboy」 [渋い西部劇の代表作]

☆カウボーイ「Cowboy」
(1958年製作、デルマー・デイヴィス監督、脚本:エドマンド・H・ノース
撮影:チャールズ・ノートン・JR、音楽:ジョージ・ダニング、モリス・W・ストロフ、原作:フランク・ハリス
グレン・フォード、ジャック・レモン、リチャード・ジャッケル、アンナ・カシュフィ、ブライアン・ドンレヴィ、ディック・ヨーク)
    
ジャック・レモン出演の珍しい西部劇で、グレン・フォードと共演した、デルマー・デイヴィス監督の佳作の1本。
カウボーイの過酷な日常と若さゆえの一途な青年が、逞しく成長する姿を描いた作品となっている。

ホテルマンのハリス(ジャック・レモン)は、メキシコの大農場の娘マリア(アンナ・カシュフィ)と恋仲だが、マリアの父親に認められずマリアは家族と共にメキシコへ帰ってゆく。それと入れ違いにカウボーイのリース(グレン・フォード)が、牧童達を引き連れてホテルへ乗り込んでくる。

マリアの父親の牛を購入すると聞いたハリスは、リースへ牛を購入する資金の提供を申し出、共同出資者として一緒に旅をすることにする。
目的は、マリアに会いたい一心である。

馬の扱い方など一からカウボーイの仕事を教わり、厳しいリースの教育で徐々に、カウボーイらしくなってゆくのだが、メキシコのマリアの元へ行ってみると、既に父親の命令で結婚していて、ハリスは自分の思いだけでは、自由にならない現実を知ることになる。

女に手を出した仲間を助けようとカウボーイ達に助成を求めても、自らの責任で解決する問題だと教えられる、中々渋い作品で自己責任を負うこと、自らの行動に責任を持つということがどうゆうことか少しずつ理解してゆく。

原作者とジャック・レモンの役名が同じということは、実話を基に製作された作品と言うことだろう。インディアンの襲撃、ロデオシーン、馬の群れ、牛の群れなども描かれ、西部劇の基本的な常道を行く作品で、見応えある作品となっている。

グレン・フォードとデルマー・デイヴィス監督は、この作品の他にも「去りゆく男:Jubal」「決断の3時10分:3:10 to Yuma」でコンビを組んでいて、何れも楽しめる上質の西部劇を発表している。
グレン・フォードは西部劇、サスペンス、戦争物からほのぼのとした作品まで幅広く活躍した名優である。
多くの西部劇に出演しており、単純なヒーローを演じるというよりは多少屈折している役柄や悪役っぽい方が個性の引き立つ俳優である。

ジャック・レモンは、言わずと知れた名優で、世界中で愛された俳優である。
西部劇への出演はこの作品だけでは、ないだろうか。
ビリー・ワイルダー監督に好まれ、代表作を沢山発表している。アカデミー賞で、助演男優賞と主演男優賞を両方とも受賞した最初の俳優でもある。
是非、コレクションしたい作品の1本である。

“毎日が映画日和” 75点




ブラック・ライダー(シドニー・ポワチエ監督・主演)「Black and the Preacher」 [渋い西部劇の代表作]

ブラックライダー「Black and the Preacher」
(1972年製作 シドニー・ポワチエ監督、脚本:アーネスト・キノイ
撮影:アレックス・フィリックス・ジュニア、音楽:ベニー・カーター
シドニー・ポワチエ、ハリー・ベラフォンテ、ルビー・デイー、キャメロン・ミッチェル、デニー・ミラー、ジョン・ケリー)
   
シドニー・ポワチエ主演・監督の西部劇。
同格の扱いでハリー・ベラフォンテが共演している。
シドニー・ポワチエの西部劇とは珍しいが、「砦の29人:Duel at Diablo」での黒人兵役が思い出される。新天地を求める黒人移住者たちを導く元北軍軍曹でガイドのバック(シドニー・ポワチエ)と牧師のルサフォード(ハリー・ベラフォンテ)の活躍を描いた作品。

黒人の移住者を排除しようとするディシェイ(キャメロン・ミッチェル)に付け狙われ、幾度か窮地に陥りながらも、顔見知りの先住民の援助も得て、新たな地にたどりつくというストーリーである。

正直これといった見せ場も無く過ぎてゆくが、いつも白人幌馬車隊が新天地を求める映画ばかりなので、黒人の幌馬車隊というのは、初めてだったし、新味があった。
幌馬車隊が、襲われたり、インディアンに助けられたり、賑わいのある脚本なのだが、盛り上げ方がもう一つで、ドラマチックに盛り上がる場面があっても良かったように思うが、、、、。

名優シドニー・ポワチエには、監督作品が8本あるが、出演作品ほど話題にはならなかったようである。
共演するハリー・ベラフォンテは、「バナナ・ボート」を世界的にヒットさせた歌手で、俳優としても活躍した黒人である。
ラスト間近、ディシェイ一味との戦いで、拳銃を撃ちまくるが、どことなくこの2人のガンマン振りには違和感を覚えるのだが、、、、。
それだけ、歌手としてのハリー・ベラフォンテの印象が強烈だし、映画俳優として名作、傑作に出演しているシドニー・ポワチエのイメージが強いからだろうか。
毛色の違った西部劇としては、なかなか楽しめるが、もう少し全体的に迫力が欲しかった。

“毎日が映画日和” 60点

大列車強盗「The Train Robbers」 [渋い西部劇の代表作]

☆大列車強盗「The Train Robbers」
(1972年制作、バート・ケネディ監督・脚本、撮影:ウィリアム・H・クローシア、音楽:ドミニク・フロンティア
ジョン・ウェイン、ロッド・テイラー、ベン・ジョンソン、アン・マーグレット、クリストファージョージ、ボビー・ヴィントン、ジェリー・ガトリン
リカルド・モンタルバン)
    
ジョン・ウェイン65歳の主演作品で、ガンで亡くなる5年前の作品である。
ラストの落ちが面白い、大ドンデン返しの映画

夫マット・ロウが銀行強盗で、手に入れた50万ドルの隠し場所を知るロウ夫人(アン・マーグレット)を助け、金塊を見つけ出し無事帰りの列車まで、夫人を送り届けるレーン(ジョン・ウェイン)をリーダーとする6人の男たちと1人の女性の道中を描く西部劇。

夫のマット・ロウの強盗仲間が、金塊を強奪するため、彼らの後を追いかけ、激しい銃撃戦を繰り広げる。列車の停車駅で繰り広げられる最後の決戦は、ダイナマイトの爆発等もあり、結構迫力ある爆破シーンとなっている。

監督は、B級映画で名を成したバート・ケネディで、ほとんどの監督作品は、西部劇と戦争映画で、徹底して娯楽活劇作品を監督している。
この作品も、大物俳優達の見せ場をしっかり確保していて、卒が無い。

ロッド・テイラーとベン・ジョンソンが、軍隊時代からの部下の役で渋い演技を見せれば、ジョン・ウェインとの共演も多いクリストファー・ジョージや紅一点アン・マーグレットなどがしっかり、脇を固めメキシコの名優リカルド・モンタルバンが、ピンカートン探偵社勤務の私立探偵役で、大ドンデン返しの引き金を引く美味しい役で、出演している。

ジョン・ウェインの西部劇らしく、銃撃戦、騎乗シーンが多く描かれるが、騎乗シーンが長すぎた感じで、もう少しエピソードを盛り込んだ方が、全体として面白味が増したのではないだろうか。
92分という手頃な上映時間で、暇つぶしには最適の映画で、楽しめる。

アン・マーグレットが、魅力的で、実は酒場の女で、未亡人というのは真っ赤な嘘で、実は金塊を手に入れるため、レーン達を騙していたというラストで、あわてて列車を追いかけるレーン達の遠望で、エンドマークとなる。
ジョン・ウェインの貫禄ある演技は、やはり見応え十分である。

“毎日が映画日和” 70点


アルバレス・ケリー「Alvarez Kelly」 [渋い西部劇の代表作]

☆アルバレス・ケリ-「Alvarez Kelly」
(1966年制作、エドワード・ドミトリク監督、脚本:フランクリン・コーエン、エリオット・アーノルド、撮影:ジョー・マクドナルド、音楽:ジョニー・グリーン、歌:ブラザース・フォア
ウィリアム・ホールデン、リチャード・ウィドマーク、ジャニス・ルール、パトリック・オニール、ヴィクトリア・ショウ、ハリー・ケリー・ジュニア、リチャード・ラスト)
   
1860年代の南北戦争時代の牛を巡る争いを描いたダイナミックな作品。
戦争でもっとも大事なものは、“食料”ということで、北軍は牛を2500頭買付戦地へ送り届けようとするが、南軍が横取りし食料不足に苦しむ自軍の兵士達に分け与えようと牛追いで商人のアルバレス・ケリー(ウィリアム・ホールデン)を誘拐する。

北軍のステッドマン中佐(パトリック・オニール)が出し抜かれる弁護士の軍人役、南軍のロシター大佐(リチャード・ウィドマーク)が、牛を横取りしようと必死でケリーの指を撃ってまでも運べと強要する頑固者の軍人役で映画を盛り上げる。

何と、超美人女優のヴィクトリア・ショウが出演していてうれしいの一言。出演作品こそ少ないが、清潔感漂う正統派の美人女優で南軍を助ける未亡人を演じ、ケリーを罠に嵌める。またもう一人、熟女のいい女の香り漂うリズ役で、ジャニス・ルールが出演し華を添えている。

前半は、ジャブの打ち合いという感じで、南軍、北軍の将軍たちの思惑も絡み腹の探り合いが描かれ、後半一挙にクライマックスになだれ込んでいく。
2500頭からの牛が、待ち受ける北軍兵達を襲うシーンが、ダイナミックに描かれる。迫力が凄いし、そこに橋の爆破シーンも加わり一挙にボルテージが上がる。

金が目当てだったケリーが、情にほだされリズを、船で逃がしてやる男意気や北軍に奪われてしまうなら沈めて殺してしまえというロシター大佐に、俺に任せれば牛を殺さずに持ち帰れるとアイデアを提供するあたり、男臭さを出していいて、なかなかいい雰囲気。

ドミトリク監督は、編集技師として映画会に入り、その後1940年代から監督として作品を発表する。「十字砲火:Crossfire」「バターンを奪回せよ:Back toBataan」等の作品を監督、途中マッカーシズムの影響を受け、ヨーロッパへ渡ったが、その後帰国「ケイン号の叛乱:The Caine Mutiny」「折れた槍:Broken Lance」「山:The Mountain」「ワーロック:Warlock」「シャラコ:Shalako」等々娯楽大作を手懸けた名匠である。

主演のウィリアム・ホールデンは、多くの世界映画史に燦然と輝く名作・傑作に出演、大活躍した俳優である。「第十七捕虜収容所:Stalag17」「サンセット大通り:Sunset Boulevard」「戦場にかける橋:The Bridge on the River Kwai」「騎兵隊:The Horse Soldiers」「喝采:The Country Girl」「麗しのサブリナ:Sabrina」「ピクニック:Picnic」「慕情:Love is aMany-Splendored Thing」「ワイルド・バンチ:The Wild Bunch」「タワーリング・インフェルノ:The Towerring Inferno」「ネットワークNetwork」等出演作の一部を列記するだけでもこの俳優の偉大さがわかる。

リチャード・ウィドマークは、相変わらずの硬派ぶり、この俳優は画面に緊張感を生み出す俳優で、軍人役などははまり役である。
久しぶりにパトリック・オニールが観れて懐かしかった。

“毎日が映画日和” 80点


モンテ・ウォルシュ「Monte Walsh」 [渋い西部劇の代表作]

☆モンテ・ウォルシュ「Monte Walsh」
(1970年制作、ウィリアム・A・フレーカ―監督、原作:ジャック・シェーファー、脚色:ルーカス・ヘラー、ディヴィット・ツェラグ・グッドマン
撮影:デヴィット・M・ウォルシュ、音楽:ジョン・バリー
リー・マーヴィン、ジャック・パランス、ジャンヌ・モロウ、ミッチ・ライアン、ジム・ディヴィス、マット・クラーク、マリン・アン・マクレリー)
     
新しい時代の波が、西部にも押し寄せカウボウイ達も時代の流れに合せて将来を考えざる負えない時代を迎えていた。
もはや若くはない2人のカウボウイ、モンテ(リー・マービン)とチェット(ジャック・パランス)は、とある牧場に雇われる。
牧場での、生活風景が微笑ましいし、反目しあうような関係もなく、厳しい中にも平穏な日々があったが、経営者の意向で若手の牧童が、3人解雇される。

解雇された3人が、ならず者となり、映画にも波乱が起きてくる。ルーファス(マット・クラーク)を追ってきた連邦保安官を殺してしまったことから、モンテとチェットが、何かと気に掛けていたショーティー(ミッチ・ライアン)も逃亡生活を送る羽目となる。

仕事が無く、結局は、牧場から牛を盗んでは売って現金を得たり、チェットが牧童を止め、結婚し夫婦で営む金物屋へ押し込み、チェットを射殺したりとすっかり荒くれ者に変身していたショーティーを、モンテは親友の仇討ちとばかりに追うこととなる。

その途中、将来を夢見て、結婚を誓っていたマルティーニ(ジャンヌ・モロウ)が、死んでしまう。
マルティーニは、フランスからアメリカへ流れてきた娼婦だが、モンテとの結婚を夢見ていた。残された小さなBOXには、モンテが、以前別れ際に挙げたお金が、そのまま残されていた。胸打つシーンである。

西部開拓時代の終焉を背景に、不器用な男たちを淡々と描く、これから先が見えない時代、カウボウイしかできない男たちの切ない物語。
モンテが、白い暴れ馬を調教する場面は、カウボウイの意地を見せる迫力ある調教シーンとなっており、この映画で最も印象に残るシーンである。

リー・マーヴィン、ジャック・パランス、ジャンヌ・モロウの3大スターの共演は、なかなか見られない共演で、それだけでもうれしい。
監督ウィリアム・A・フレーカ-は、撮影監督として多くの映画を手懸けた名カメラマンで、代表作には「ブリット:Bullitt」「ローズマリー赤ちゃん:Rosemary’s baby」「イルカの日:The day of the Dolphin」「ミスター・グッドバーを探して:Looking for Mr,Goodbar」等々、この作品は監督作品として、心に残る名作となった。大変好きな、好みの映画である。

”毎日が映画日和″ 90点




ミネソタ大強盗団「The Great Notthfifeld Minnesota Raid] [渋い西部劇の代表作]

☆ミネソタ強盗団「The Great Northfifeld Minnesota Raid
(1972年制作 フィリップ・カウフマン監督・脚本 撮影:ブルース・サーティース、音楽:ディブ・グル―シン 制作;ジェニングス・ラング
クリフ・ロバートソン、ロバート・デュバル、ルーク・アスキュー、マット・クラーク、ジョン・ピアース、ダナ・エルカー)
     
1800年代後半に実在したジェシー・ジェームズ兄弟とヤンガー兄弟の末路を描いた秀作。

ミネソタ州ノースフィールド銀行強盗に失敗する様子やその後の逃走劇を詩情豊かに描いていて好みの映画である。
撮影監督ブルース・サーティースの油彩画を見る様な鮮やかな画面が素晴らしい。
音楽は、大御所ディブ・グル―シンを起用。
派手さがなく、サクセスストーリーでも無い題材だが、変わりゆく時代を捉え、時代についてゆけない強盗団の終焉を描いて見せる。野球に興じるシーンや時限装置付きの金庫ロングコートに、時代を反映させている。
ロバート・デュバルが、血気に流行るジェシー・ジェームズを熱演。

俳優のクリフ・ロバートソンが、製作も兼ね主人公のヤンガーを演じている。
12発も銃弾を受けても生き残ったというのは凄い。実在の人物と事件を描いているので緊迫感があるし、
実録物の雰囲気もあり、カウフマン監督はアウトロー達が単純に成敗される西部劇とはしていない。

脚本が良く出来ていると無駄な場面がなく、92分の上映時間だがちょうど良い。ピンカートン探偵社が追跡をするものの、列車でノースフィールドに着いた時には、すでに自警団にヤンガー兄弟達は捕まった後で悔しそうに描かれるのが可笑しい。

同じジェシー・ジェームズ一味とヤンガー兄弟を描いた映画に、ウォルター・ヒル監督の「ロング・ライダーズ」という映画があるので、こちらも早く見てみたい。また最近では、「ジェシー・ジェームズの暗殺:2007年」ブラッド・ピットが、ジェシー・ジェームズを演じ高い評価を得た。

"毎日が映画日和”75点

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