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ワイルド・ビル「Wild Bill」 [ウォルター・ヒル監督のクールタッチが堪らない!]

☆ワイルド・ビル「WILD Bill」
(1995年製作 ウォルター・ヒル監督・脚本、撮影:ロイド・エイハーン二世、音楽:ヴァン・ダイク・パークス、製作:リチャード・ザナック
ジェフ・ブリッジス、エレン・バーキン、ジョン・ハート、ダイアン・レイン
キース・キャラダイン、デヴィット・アークエット、ブルース・ダーン)
         
ウォルター・ヒル監督の素晴らしいのは、脚本家として一流であること。
(「ゲッタウエイ」「マッキントッシュの男」などと監督作品のほとんど)
後世に残る作品の制作を手掛けていること、それは現在も続いていること。
(「エイリアン」シリーズ、「プロメテウス」など)

監督としても特筆すべき作品を多数残しているが、1990年代は、ちょっと精彩を欠いている。
この時期の監督作品は、「トレスパス」「ジェロニモ」「ラストマン・スタンディング」、そして「ワイルド・ビル」である。

出演陣は、豪華でジェフ・ブリッジスが主演、エレン・バーキン、ダイアン・レインが彩りを添えている。ジョン・ハートも今一つ人物描写が不明な役で出演。西部に実在した「ワイルド・ビル・ヒコック」の後年の人生を題材としている。脚本がわかりづらいので、すんなりと作品に入っていけないが、ガンマンとして豪快な男だった割には、女の扱いは上手くなかったようだ。

南北戦争で奔走し、バッファロー・ビルの西部劇ショーのメンバーとなったり、保安官として働いたりと西部で一時代を築いたガンマンだったらしい。
最後は、酒場でポーカー中に後ろから射殺されて人生を終えている。

銃撃戦は迫力満点で、タッチや画面の色彩も雰囲気が出ているが、(想い出シーンは色調を変え凝った演出も見受けられる)ストーリーに面白さが無いのと話が暗過ぎた。この映画では、かつて愛した女性の子供に殺されるのだが、出番が多い割にはその子供役の俳優に魅力がない。

ジェフ・ブリッジスは、雰囲気をよく出していて好演。今やベテランの境地で役作りが上手い俳優なのだろう、近年出演する作品(「クレイジーハート」、「トュルー・グリッド」)の出来が良い。
好みの女優ダイアン・レインが出演とのことで、楽しみだったが添え役の域を出ていず残念。この映画ではむしろカラミティ・ジェーン役のエレン・バーキンが、持ち味である不思議な魅力を醸し出している。

史実はどうかわからないが、いかにも事実の様に仕上げるのが映画で、そういう部分ではうまくまとまっている。ウォルター・ヒル監督の力作ながら、珍しい失敗作。

“毎日が映画日和” 70点

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ザ・ドライバー「The Driver」 [ウォルター・ヒル監督のクールタッチが堪らない!]

☆ザ・ドライバー「The Driver」
(1978年公開 ウォルター・ヒル監督・脚本 撮影:フィリップ・H・ラズロップ、音楽:マイケル・スモール  ライアン・オニール、ブルース・ダーン、イザベル・アジャーニ、ロニー・ブレイクリー、マット・クラーク)
    
大好きなウォルター・ヒル監督の作品で、犯罪者の逃亡を請け負うプロのドライバーをライアン・オニールが演じ、甘い顔に似合わずクールでスタイリッシュな演技を披露している。ヒル監督初期の傑作で、セリフを極力抑えた緊張感溢れる映画で、脚本も練りに練られている。

逃走に使う車は、足が付かない様に盗難車を使用し、仕事が終わった後はスクラップにして痕跡を残さず、気に入らない相手の仕事は引き受けないという徹底ぶり。ドライバーを捕まえようと必死になる刑事に、ブルース・ダーンが扮し執拗な執念を見せる。捕まるか、逃げられるかの虚々実々の駆け引きが展開され、プロとプロの戦に謎の女が絡み攻防が繰り広げられる。
警察の罠、大金の行方を巡るトリックなどスリリングに映画は進み、最後は漁夫の利を謎の女が浚うというスト-リ-。

イザベル・アジャーニは、フランスを代表する女優でセザール賞主演女優5度受賞、カンヌ、ベルリンでも主演女優賞を受書、アカデミー賞主演女優賞にも2度ノミネートされている実力派。
この映画、出演時は24~25歳の頃で、エキゾチックでミステリアスな女をムード満点に演じている。
今や78歳とすっかり重鎮となった現役俳優で、主演もこなす名脇役のブルース・ダーン(当時42歳)が、(1960年代の西部劇等にどちらかというと悪役の端役で出演し、印象深い役を多数演じている。)執念深い刑事を熱演している。
マット・クラークが、ブルース・ダーンの行き過ぎを心配する同僚の刑事役を演じている。

ウォルター・ヒル監督は、監督デビュー作の「ストリートファイター」でも、ブロンソンとジェームズ・コバーンを主演にしたクールで男臭い傑作を生みだしているが、もともと脚本からスタートした人で、「マッキントッシュの男」「ゲッタウェイ」の脚本や「エイリアンシリーズ」の制作や原案、脚本を担当、ヒット作品「48時間」「48時間パート2」の監督などでも知られる、ハードでクールな男臭い映画を得意とする才能豊かな映画人である。最近見た映画では、「ブロークン・トレイル」というテレビムービーが印象に残っている。

この映画では、徹底して主人公にセリフを言わせず、寡黙なプロを演じさせて、ライアン・オニールの“いいとこのお坊ちゃん風”イメージを見事に覆してくれた。最近では、リドリー・スコットの「プロメテウス」の制作に参加したり、スタローンの「バレット」の監督とまだまだ現役で、これからの作品も楽しみである。
リュック・ベッソンの「トランス・ポーター」の設定は、もともとこの映画のドライバー像から来ているのではないか。誰か知っている人いますか。

“毎日が映画日和” 85点

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