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ロバート・アルドリッチの世界を楽しもう! ブログトップ

ベラクルス「Vera Cruz」 [ロバート・アルドリッチの世界を楽しもう!]

☆ベラクルス(ロバート・アルドリッチ監督)「Vera Cruz」
(1954年制作、ロバート・アルドリッチ監督、脚本:ローランド・ギビー
ジェームズ・R・ウェブ、音楽:ヒューゴー・フリードホーファー、撮影:アーネスト・ラズロ
ゲイリー・クーパー、バート・ランカスター、デニーズ・ダーゼル、シーザー・ロメロ、アーネスト・ボーグナイン、チャールズ・ブロンソン、ジャック・イーラム、ヘンリー・ブランドン、ジョージ・マクレディ、モリス・アングラム)
    
お薦め傑作映画の1本!!
映画の舞台は、1866年フランス(帝国軍)VSアメリカ(革命軍)の代理戦争の時代、メキシコの金貨300万ドルを巡って繰り広げられる虚虚実々の駆け引き、ダイナミックなアクション、豪華スターの競演と見どころ満載の娯楽西部劇大作である。

ロバート・アルドリッチ監督の代表作で、ティオティワカンの遺跡でのロケ撮影されるなど、馬車が空を駈るように走る場面がこれでもかというほど出てくる。これぞ、アルドリッチタッチとも言える、ダイナミックな構図と演出を堪能出来る作品となっている。
アルドリッチ監督とバート・ランカスターは、3度コンビを組んでいるが、その中でもこの作品が最も面白い。

アーネスト・ボーグナイン、ジャック・イーラム、チャールズ・ブロンソンが、悪役ジョー・エリン(バート・ランカスター)の仲間として登場、特にチャールズ・ブロンソンは、メキシコ革命軍の女性に強引にキスしたり、ハーモニカを吹いたりと出演場面もセリフも多く、下積み時代を経てハリウッドで成功した苦労人3人の男臭い演技が見れる作品でもある。

ゲイリー・クーパーは、いわずと知れたアカデミー賞2度受賞の名優で、出演時は53歳、南軍で敗れた大佐という設定、ふるさとの復興のため金を手に入れようと傭兵となる役柄だが、最後はメキシコのため革命軍の味方となり、ジョーとの一騎打ちで勝利する。いわば善玉役で無難な演技を見せている。

他には、皇帝軍の公爵にシーザー・ロメロ、公爵夫人にデニーズ・ダ―セル、メキシコ革命軍の女性にサラ・モンティエルが扮し、映画を盛りあげる。
銃撃戦の迫力も文句なく、ガトリング銃で撃ちまくり、爆破シーンもふんだんに登場、革命軍のこれでもかという人海戦術なども見どころで、娯楽活劇映画の醍醐味満載である。

メキシコ中央銀行の金貨を、ベラクルスの港から船に積んで、ヨーロッパで傭兵を雇う費用として運ぼうとするのを、奪おうというジョーやベン(ゲーリー・クーパー)の一味、ラミレス将軍率いる革命軍との三者三様の駆け引きを94分という上映時間にまとめた傑作である。

メキシコらしい風情が満載で、構成、美術、装飾、衣装、音楽も見事でアルドリッチ監督の初期の大ヒット作品となった痛快な作品である。
アルドリッチ監督は、舞台劇なども監督し、野心的な作品にも取り組んだ監督で、名作・傑作を数多く残している。
「ロンゲスト・ヤード」「特攻大作戦」「飛べフェニックス!」「ふるえて眠れ」「燃える戦場」「北国の帝王」「合衆国最後の日」「ハッスル」「カリフォルニア・ドールズ」等々、必ずしもヒット作ばかりではないが、見応え十分の骨っぽい作品が多く、何れの作品も必見である。

“毎日が映画日和” 90点


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ハッスル「Huetle」 [ロバート・アルドリッチの世界を楽しもう!]

☆ハッスル「Hustle」
(1975年制作 ロバート・アルドリッチ監督、脚本:スティーブ・シェイガン、音楽:フランク・デ・ヴォール、撮影:ジョセフ・バイロック
バート・レイノルズ、カトリーヌ・ドヌーブ、ベン・ジョンソン、エディ・アルパート、アーネスト・ボーグナイン、ポール・ウィンフィールド、アイリーン・ブレナン、シャロン・ケリー)
   
題名から想像するとタフガイの刑事が、壮絶なガンファイトやカーチェイスを繰り広げるアクション巨編かと思いきや、ハードボイルド・タッチのアルドリッチ流悲恋ドラマが描かれる刑事物である。

見事な肩透かしで、この映画のバート・レイノルズ、カトリーヌ・ドヌーブが、大好きである。ドヌーブ出演時は32歳ごろで、匂うばかりの色香、漂う気品は、(役柄上の設定とはいえ)他の女優とは違う、大人の女優の優しさを醸しだしている。

方やバート・レイノルズは、世界一セクシーな男として、主演作連発の頃で、大ヒット作「ロンゲスト・ヤード:The Longest Yard」の翌年にアルドリッチと再びコンビを組んだ作品となっている。
高級コールガールのニコル(カトリーヌ・ドヌーブ)と同棲生活をしているフィル(バート・レイノルズ)は、休日に呼び出される。

砂浜に上がった死体の件で、相棒のベルグレイブ(ポール・ウィンフィールド)と事件を担当するが、他殺の線はなく自殺ということで、両親に説明するが傷痍軍人の父親(ベン・ジョンソン)は、自殺を認めない(認めたくない)。

徐々に、家族の複雑な事情や背後で暗躍する大物弁護士レオ・セラーズ(エディ・アルパート)の関与が浮かび上がる。意外な結末でエンディングとなるのだが、主演の2人に加え、ベン・ジョンソン、アーネスト・ボーグナイン、エディ・アルパート、ポール・ウィンフィールド、アイリーン・ブレナン等大物俳優達が出演、重厚感たっぷりというよりは、しっかりとした骨組みの作品となっている。

バート・レイノルズは、ハードなアクションというイメージで、一斉を風靡した俳優だが、演技の上手い俳優でもある。そういう演技派の一面が出た映画ではないだろうか。「ロンゲスト・ヤード」で刑務所の所長を演じたエディ・アルパートがこの作品でも、悪役を演じ憎々しげである。

実は、「ローマの休日:Roman Holiday」で、カメラマンを演じたのは彼で、多くの映画・テレビで活躍した存在感ある俳優だった。ベン・ジョンソンは、ジョン・ウェインやスティーブ・マックィーンとの共演も多く、ジョン・フォード映画で顔をよく見る俳優で、この映画でも屈折した傷痍軍人役を演じている。
派手な演出はないが、見応えある作品!!

“毎日が映画日和” 75点


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カリフォルニア・ドールズ(ロバート・アルドリッチ監督)「・・・・All the Marbles」 [ロバート・アルドリッチの世界を楽しもう!]

☆カリフォルニア・ドールズ「・・・All the Marbles」
(1981年製作 ロバート・アルドリッチ監督、脚本:メル・フローマン、音楽:フランコ・デ・ヴォール、撮影:ジョセフ・バイロック
ピーター・フォーク、ヴィッキー・フレデリック、ローレン・ランドン、バート・ヤング、ジョン・ハンコック、リチャード・ジャッケル、)

     
ロバート・アルドリッチ監督の遺作となった作品。
痛快なスカッとする映画で、さすがアルドリッチと唸らせる。

男臭い映画の多かったアルドリッチが、女子プロレスラーを題材とし、サクセスストーリーを描いた。
マネージャー役のハリー(ピーター・フォーク)、プロレスラー役のアイリス(ヴィッキー・フレデリック)、モリー(ローレン・ランドン)の3人がとにかく大熱演。

レスラー役の2人は本物のレスラーなのではと間違えるほどで、よほど練習しないと出来なかったと思えるが、見事な受け身や技を披露している。悪徳プロモーター役の、バート・ヤングが上手いのか下手なのか良くわからないが、楽しめませてくれるし、用心棒役ジェローム(レニー・モンタナ)も笑わせてくれる。
何と、アルドリッチ映画の常連、リチャード・ジヤッケルが、八百長を仕切ろうとするレフェリーを演じコミカルな一面を見せているのには、びっくりする。

街から街へ渡り歩く、無名のタッグチーム・レスラーとマネージャーが、厳しい現実の中で、あの手この手で、売れっ子レスラーになろうと奮闘する。
とはいえ、ことさら貧しさを強調せず、アイリスがリノのショーに出場する為、身体を犠牲にする場面でも、深刻ぶった展開にはならず、カラッと明るく描かれる。

対戦する日本の芸者チームに、ミミ・萩原とジャンボ堀が出演、カリフォルニア・ドールズの宿敵は、過去1勝1敗の“トレドの虎”で、チャンピオンチームを演じているが、この2人も見事なプロレス技を披露している。
リノでの、決着戦は、否が応でも盛り上がるストーリーで、脚本も上手い。
時間の制約のあるなか、どんな決着になるかは、観てのお楽しみである。

映画のテンポも快調で、憎めないマネージャー役のピーター・フォークが、(「コロンボ:Columbo」で世界的な人気者となったが、83歳で亡くなるまで映画に出演している。)絶妙な演技を披露している。アルドリッチは、65歳でこの映画の2年後に亡くなっている。男臭い力の入った、スカッとした作品の多い監督だが、枯れた味わいの作品で、これはこれで、十分楽しめる。

あと10年ぐらいは、監督できただろうと思うと残念。
何と高倉健とはもう一度映画を作ろうと話をしていたとの秘話も残っている。(高倉健メモリーズに収録)

“毎日が映画日和” 80点

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ワイルドアパッチ「Ulzana's Ride」 [ロバート・アルドリッチの世界を楽しもう!]

☆ワイルドアパッチ「Ulzana’s Ride
(1972年制作 ロバート・アルドリッチ監督、脚本:アラン:シャープ
撮影:ジョゼフ・バイロック 音楽フランク・デヴォ―ル
バート・ランカスター、ブルース・デイヴィソン、ホルヘ・ルーク、リチャード・ジャッケル、ジョアキン・マルティネス)
       
ロバート・アルドリッチの監督デビュー間もないころの作品「アパッチ:1954年」で、自立して生きようとすることから追っ手に負われるインディアン・マサイ(バート・ランカスター)を描き、今度は居留地から抜けだしたアパッチ族のウルザナとその一味を追う役をバート・ランカスターに演じさせている。

新任の将校と部下20名を引き連れ、追跡するのだがことごとく裏をかかれてしまい、最後の賭けに出て勝負に出る。若い将校(ブルース・デイヴィソン)は、補佐役のマッキントッシュやインディアンの傭兵ケ二タイの忠告を無視し自分の意見を主張し、二手に分けた一方を全滅に追いやる。

相手を熟知している賢者の言うことを聞かず、自分の意見を押し通すことから派生してしまう予期せぬ出来事、権力者と従者の関係、命令には服従の騎兵隊の上下関係、アパッチの手口の残酷さに驚き、残虐行為の理由を理解できない若い将校、契約した兵士だからとウルザナを倒すケ二タイの忠誠心など、見応え十分の映画となっている。

ケニタイ役、ウルザス役の2人が、なかなかの演技をみせれば、貫録のバート・ランカスターは、老練な先導役を淡々と演じていて、その積み上げた芸の幅を見せてくれる。リチャード・ジャッケルが、なかなか渋い演技を見せている。

アルドリッチ作品は、ここ数カ月で「アパッチ」「キッスで殺せ」「北国の帝王」「合衆国最後の日」「フリスコキッド」「カリフォルニア・ドールズ」「ハッスル」とこの映画で、8作品を見たことになるが、骨太の男臭い映画に魅かれる。傑作の「特攻大作戦」「ロンゲスト・ヤード」「飛ベフェニックス」等はさておいて、なかなか作品と巡り合えない「枯葉」「ガン・ファイター」「女の香り」「燃える戦場」「クワイヤボーイズ」が、見られるようDVDの発売を切にお願いしたい。

”毎日が映画日和“75点

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