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無宿(やどなし) [勝新太郎&高倉健共演の名作]

☆無宿(やどなし)
(1974年公開 斎藤耕一監督 脚本:中島丈博、蘇武道男 撮影:坂本典隆 音楽青山八郎  勝新太郎、高倉健、梶芽衣子、安藤昇、藤間紫、山城新伍、大滝秀治、殿山泰司、今井健二、中谷一郎)
     
歴代の大スター、勝新太郎と高倉健唯一の共演作である。
セリフが少なく、音楽と映像美で見せようという映画で、思い出すのは、ロベール・アンリコ監督「冒険者たち」だが、スケール感と脚本、監督の感性で及ばない。

バルチック艦隊の宝物を引き上げる夢をみる半端物と兄貴の復讐に燃えるやくざ者、そして不思議な縁で繋がる足ぬけした娼婦の3人の物語だが、ストーリーに広がりがなかったのが残念。制作は勝プロダクションで、高倉健を共演者に選んだ、勝新太郎のプロデューサーとしての手腕は素晴らしいが、もう少しお金を掛けてスケールの大きな映画にしてほしかった。ちなみにこの2人は、おなじ1931年生まれである。

安藤昇や藤間紫など大物俳優がずらり出演、顔出し程度だが豪華な布陣となっている。大滝秀治や今井健二、中谷一郎などのヤクザ一味は、音声がほとんどなしの画像のみでこれが良い雰囲気を出している。

従来の勝新太郎映画や高倉健の映画にはない雰囲気を持った映画で、泥臭く破天荒な勝新太郎と寡黙で控えめな高倉健には、この映画のタッチは合うように思う。勝新太郎と高倉健の顔合わせは、残念ながらこれ1本だけだったが、できればその後の共演作も見たかった。勝新太郎の命日を、高倉健はわすれず毎年献花したとのこと。

梶芽衣子はこの時27歳で、この映画で京都市民映画祭で女優賞を受賞している。すでに共演していた石原裕次郎を含めて戦後の大スター3人と共演している唯一のスター女優となったのではないか。

リノ・バンチュラ、アラン・ドロン、ジョアンナ・シムカスに負けず劣らずの俳優たちが揃ったにもかかわらず、出来栄えとしては75点ぐらいだったろうか。悔やまれる作品である。「約束」「旅の重さ」で、瑞々しい感性の演出で新しい息吹を感じさせた斎藤耕一監督だったが、大物2人の俳優にちょっと気後れしたのだろうか。

海底に沈んだバルチック艦隊の財宝が、見つかってほしかったし、海底での探索シーンを撮影してほしかった。盛んに流される音楽が中々いいのだが、、同じメロディーの繰り返しなので、単調になってしまったのが惜しい。

“毎日が映画日和” 75点(大スター2人に敬意を表して、10点おまけ)

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