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暗く沈んだ独特の世界観 ブログトップ

チャンピオン「Champion」 [暗く沈んだ独特の世界観]

☆チャンピオン「Champion
(1949年制作、マーク・ロブソン監督、脚本:カール・フォアマン、撮影:フランコ・プラナー、音楽:ディミトリ・ティオムキン 制作:スタンリー・クレイマー
カーク・ダグラス、ルース・ローマン、アーサー・ケネディ、ジョン・ディ、
ポール・スチュワート、マリリン・マクスウェル、ローラ・オルブライト)
    
貧乏な兄弟が、伸上る成功物語と思いきや、チャンピオンとして君臨しながら、そのまま壮絶な死を迎える悲哀の滲む映画

成功したくて、金持ちになりたくて折角手に入れたのに、限りない欲望が全てを壊していくという映画で、弟ミッジ役カーク・ダグラス(出演時33歳)が、大熱演。映画出演8本目にして、アカデミー賞主演男優賞の候補となり、この映画以降スターダムに駆け上がって行く。

映画は、ボクサーを目指し、成功していく過程を描きながらも、人間として様々な人たちを裏切り、利用していく様も描く。シリアスタッチで、利用する人達、利用される人達が描かれていく。

足の悪い兄の役を、アーサー、・ケネディが人間としての尊厳を辛うじて保つ善人役を演じ、唯一救われる人物として描かれている。トレーナー、マネージャー役のポール・スチュワートが渋い役柄で、存在感を出している。

ギラギラした射す眼で、獲物を狙うがごとく、相手を倒していくボクシングシーンが、今見るとレトロで懐かしいムードを醸しだしている。
八百長問題にも触れ、指示に従わないことで、干されてしまうという現実は、今でも、ボクシングに関わらず、何処の世界でもありそうな話である。

マーク・ロブソン監督は、「トコリの橋:The Bridges at Toko-Ri」「脱走特急:Von Ryan’s Express」「名誉と栄光のためでなく:Lost Command」「大地震:Earthquake」など、「チャンピオン」同様力作が多い監督で、この映画の製作は、名監督としても名高いスタンリー・クレイマーである。

”毎日が映画日和“80点

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ロバート・デ・ニーロ エグザイル「Bieng Flynn」 [暗く沈んだ独特の世界観]

ロバート・デ・ニーロ エグザイル「Bieng Flynn」
(2012年公開 ポール・ワイツ監督・脚本、音楽:バットリ―・ドローン・ボーイ、撮影:テクラン・クイン   原作:ニック・フリン
ロバート・デ・ニーロ、ポール・ダノ、ジュリアン・ムーア、オリヴィア・サルビー、リリー・テイラー)
     
ニック・フリン原作(路上の文豪、酔いどれジョナサンの「幻の傑作」)の映画化で、原作者自ら制作総指揮。
路上生活者の救済センターで働く、ニックの下に、お父さんがやってくることで巻き起こるさまざまな騒動を描き、ニックが自立していく様を描いている。

映画館で公開するには、感動が薄い分、ちょっと興行的に厳しい映画である。
盛り上がる場面が無く、日本未公開というのもわかる気がする。
題材は、それなりに面白いのだが、話の内容が暗い。自殺してしまう母親、18年間も連絡のない父親、ジャンキー寸前の主人公と前向きになる展開がなかなか出てこない映画で、最後に主人公が教師の職を得、妻と子供にも恵まれ、詩人として詩集を出し、父親も日雇い労働者ではあるが、住む場所も見つけ路上生活から脱するというハッピーエンドな展開は、描写が遅すぎて、見ている方の気分が滅入ってしまうようなストーリー。

もう少し、脚本を練る必要があったのではないか。事実に基づいていた事かもしれないが、映画としての面白さに欠けた映画となってしまった。
ロバート・デ・ニーロが熱演、さすがの貫録を見せているし、オリヴィア・サルビーがキュートで可愛かっただけに、残念。

路上生活者の救済活動の内容を、ここまでえがいた映画は、あっただろうか。
監督のポール・ワイツは、監督作のほとんどは日本未公開で、「アメリカン・パイ」や「アバウト・ア・ボーイ」などコメディ作品が公開されている。

“毎日が映画日和” 60点

タグ:暗すぎる!
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浮雲(成瀬巳喜男監督) [暗く沈んだ独特の世界観]

☆浮雲(1955年 成瀬巳喜男監督 脚本:水木洋子 音楽:斎藤一郎
 撮影:玉井正夫  高峰秀子、森雅之、岡田茉莉子、加東大介、山形勲、
 金子信雄、)*助監督 岡本喜八
 
戦争中にベトナム(仏印)で知り合った男女が、戦後もさまざまな紆余曲折を経て離れられず、屋久島で女性が死んでしまうという物語。独特の世界観の中で、男女の悲哀と悲恋を描いている。
暗く沈んだ画像、救いようの無いような世界が展開されていく。

森雅之演じる富岡が、女房がありながら女性に持てる男で、二枚目でちょっとニヒルな役がぴったり。実生活で、作家有島武郎の息子ということを初めて知った。舞台も数多く踏んでおり、クールな二枚目俳優として活躍していた。

映画の主演本数も多く、「羅生門」「雨月物語」などでも知られ、アカデミー賞他世界4大映画祭(カンヌ・ベネツィア、ベルリン)の受賞作に出演しているという名優でもある。この映画では、のらりくらりであまり男としては好むタイプではないが、この人が演じるとなるほどこういう男もいるものだなあと思うから不思議である。この映画が公開された1955年の第1回キネマ旬報男優賞に選ばれている。

作品には、多くの名優たちが出演。若かりし頃の岡田麻梨子や加東大介、悪役俳優として多くの作品に出場した山形勲、金子信雄等が脇を固めている。

高峰秀子は、演技派女優として知られる昭和の大女優だが、その全盛期はDVDで見るしか機会がない。彼女の自伝「わたしの渡世日記」を読んだことはあるが、映画ファンとしての興味から呼んだものでこの映画を見て再度読み直してみたくなった。松山善三監督の奥さんで、「二十四の瞳」「喜びも悲しみも幾歳月」「名もなく貧しく美しく」などに出演、名作ばかりで、現在みられるだけのDVDで出演作を見てみたいと思う。どんな役でもこなしてしまうまさに大女優であろう。

成瀬巳喜男監督のベスト1という人が多い。この暗さが、成瀬の特色だということなのだが、他の作品も是非見てみたい。(「乱れ雲」しか見ていない)

“毎日が映画日和” 90点

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