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イングリッシュ・ペイシェント「The English Patient」 [アンソニー・ミンゲラ監督の官能の世界]

☆イングリッシュ・ペイシェント「The English Patient」
(1997年公開 アンソニー・ミンゲラ監督・脚本 撮影:ジョン・シール 音楽:ガブリエル・ヤレド
レイフ・ファインズ、ジュリエット・ビノシュ、クリスチャン・スコット・トーマス、コリン・ファース、ウィレム・デフォー、ナヴィーン・アンドリュース ジュリアン・ワドハム)

ロケ地のチュニジアやイタリアの撮影が素晴らしく、特に砂漠の上空を複葉機が舞うシーンや冒頭とエンディング近くの死んだキャサリンを乗せて砂漠を飛行するシーンが素晴らしい。砂漠の美しさと過酷さを描いた名作といえば「アラビアのロレンス」だが、スケール感こそ劣るものの見事な砂漠のシーンを見せてくれる。

映画全体に気品が感じられる、アンソニー・ミンゲラ監督の感性が光る映画で、撮影は勿論、挿入される音楽や音響効果が見事。ストーリーは、原作:「イギリス人の患者」(マイケル・オンダーチェ著)をミンゲラ監督が脚本化している。

映画は、”泳者の洞窟“を発見した主人公アルマシーとクリントン夫人の不倫を中心に描かれるが(アルマシーの回想で)、アルマシーを看護するジュリエット・ビノシュ演ずるハナとウィリアム・デフォー演ずるカラヴァッジョやインド人兵士キップの物語も絡み、アラブ人とイギリス人社会の確執や人種差別問題、裏切りや信頼、復讐と寛容、愛情と嫉妬などさまざまな問題を含みながら物語が展開される。
     
砂漠での砂嵐のシーンや、官能的なラブシーン、教会で壁画を見るシーンなど印象的な場面が数多く、全体的に訴える力が凄く伝わる映画である。アンソニー・ミンゲラ監督は、イギリス出身の(54歳で亡くなったのは、あまりにも惜しい)制作者、脚本家、映画監督でこの映画の他に「コールド・マウンテン」「リプリー」「最高の恋人」などの映画で知られる。

実在した探検家を演ずるレイフ・ファインズは、「007」24作目からボンドの上司Mを演ずる予定だが、王立演劇学校出身の実力派俳優である。シェークスピアから、ハリーポッターのヴァルデモート役や悪役もこなす、現代イギリスの名優である。コリン・ファースともども(この映画で共演)イギリスを代表する俳優だ。

クリスチャン・スコット・トーマスもイギリスで演技を学んだ、幅広い役をこなす実力派女優である。「ル・パン」のような失敗作もあるが、独特の雰囲気を持つ女優で、この映画でも許されぬ愛に苦悩する人妻役を知性と気品を兼ね備えた女性として演じ魅了する。映画撮影時は、36歳だが落ち着いていて、実年齢より老けて見えるのだが、、、、、。
ジュリエット・ビノシュはフランス女性らしい女優で、この映画でアカデミー賞助演女優賞を受賞している。「ショコラ」「ポンヌフの恋人」など名作も多く、世界三大映画祭で主演女優賞受賞の実力派である。

アカデミー賞作品賞、監督賞、助演女優賞、撮影賞、音楽賞、編集賞、音響賞など8部門受賞、3部門ノミネートの作品で、非常に満足度の高い映画。
映画はあくまでもフィクションであり、実際にこのような物語は無かったようである。またその様なテレップも、エンドロールで流されている。

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