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リドリー・スコット作品は面白い! ブログトップ

エクソダス―神と王ー「Exodus:God and Kings」 [リドリー・スコット作品は面白い!]

☆エクソダス-神と王-「ExodusGods and Kings」
(2014年制作、リドリー・スコット監督、脚本:スティーヴン・ザイリアン、音楽:アルベルト・イグレシアス、撮影:ダリウス・ウォルスキー
クリスチャン・ベール、ジョエル・エドガートン、ジョン・タトゥーロ、アーロン・ボール、シガニ―・ウィーバー、ベン・キングスレー)
   
1956年「十戒:The Ten Commandments」のリメイク作品。
セシル・B・デミル監督の名作を演出したのは、現代の巨匠リドリー・スコット監督。モーゼは、チャールトン・ヘストンに変わりクリスチャン・ベール、ラメセスには、ユル・ブリンナーに変わりジョエル・エドガートンが扮している。

巨大なセット、お金が掛かっているCG映像など、観客の要望を十分満たしている映画となってはいるが、1956年「十戒」のスペクタクルシーン等の興奮度と比較するとちょっと及ばなかった気がする。勿論、完成度の高さは「エクソダス」の特殊効果の方が、技術の無かった60年前の作品とは比較にはならないが、CGに慣れ過ぎた今では、残念ながら驚きと感動が少なくなっている。

やはり、演じる俳優の存在感の違いも大きかったように感じる。
「旧約聖書」の出エジプト記が、ベースとなっており良く知られた物語でもある。ヘブライ人の子供であるモーゼが、エジプトを追われ、兄として育ったラムセスの迫害を受け、エジプト脱出し、約束の地カナンへ向かうというもの。
最後の紅海を渡るシーンが見せ場で、シリア難民と重なり切実に感じる場面でもある。何故、民族同士で争うのか、お互いの宗教感の違いや風土・環境・考え方の違いが争いを生んでいるとしたら、異民族が同居する地球に、争いは無くならないということになる。

リドリー・スコットらしい骨太のどっしりとした作品で、重厚な質感が、リドリー・スコットタッチの特徴である。
「1492コロンブス:Conquest of Paradise」「グラディエーター:Gladiator」「キングダム・オブ・ヘブン:Kingdom of Heaven」「ロビン・フッド:Robin Hood」
等の史劇を監督しているが、何れも見応えある作品で傑作ばかりである。

今作は、良く知られた物語なだけに、どこをメインとして描くのかに焦点があてられたが、映画「十戒」を踏襲したような構成となっている。
戦闘シーンの迫力は定評があり、映像処理も見事で、流石はリドリー・スコット監督である。

スコット監督の常連シガニ―・ウェーバーがラムセスの母親、ヘブライ人の長老をベン・キングスレーが演じている。
クリスチャン・ベールもジョエル・エドガートンの主演2人は演技派でこれからを嘱望される男優だが、「十戒」のヘストンとブリンナーには存在感で及ばない。

リドリー・スコット監督は、既に火星での活動をテーマにした宇宙物をマット・ディモン主演で完成、10月にはアメリカで公開されているので、楽しみである。77歳とまだ監督引退には早いものの、そんなに時間はないと思われ、1本でも多く監督作品を観たい監督の一人である。

“毎日が映画日和” 80点


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ブラック・ホーク・ダウン「Black Hawk Down」 [リドリー・スコット作品は面白い!]

ブラックホーク・ダウン「Black Hawk Down
(2001年製作、リドリースコット監督、脚本:ケン・ノーラン、撮影:スワヴォミール・イジャック、音楽:ハンス・ジマー、リサ・ジェラード
ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、トム・サイズモア、エリック。バナ、サム・シェパード、オーランド・ブルーム、トム・ハーディ、ウィリアム・シャクトナー、ユエン・ブレムナー、ロン・エルダード)
    
戦闘シーンの迫力と臨場感で、圧倒される超・大・力・作。

ソマリアでの敵対勢力アイディ―ド将軍率いる民兵組織とアメリカ軍との「モガディシュの戦い」を描いている。
145分の大作だが、その大半は戦場シーンで、CG(VFX)も使われているが、ヘリコプターの墜落シーンなどどのように撮影したのかリアリティ溢れる映像には驚くばかりである。

この戦いは、アフリカの最貧国のソマリア内戦への介入で失敗した作戦で、アイディ―ド将軍の副官を捕獲する1時間の作戦が、最新鋭ヘリコプターを2機失い、19名の兵士の命を失い、相手の民兵は1千人以上が殺害されル結果となった。

政治的な問題が背景にはあるが、無意味な介入で、おろかな決断をしているということに気が付かないことが、恐ろしい。殺し合うことに何の意味があるのだろうか。世界の警察と自負し、自由主義陣営から頼りにされるアメリカは、戦争をしていない時はあるのだろうか。

映画としては、その迫力に只々圧倒されるシーンの連続で、(銃火器に詳しければ、使われている兵器を見るだけでも楽しめるだろうが)墜落したヘリを爆破し、傷つき銃弾に倒れた仲間を一人残さず連れ戻す為、再度敵陣の中へ戻る兵士達に感動する。
そこには、何故戦うのかなどという考えが介入する余地など全くない。仲間のため、そして祖国への誇りのため、兵士という職業のため、職業的本能とでもいうべきなのだろうか。

ヒットメーカー、リドリー・スコットの戦争映画ということで、期待していたが、期待以上の出来。この監督の映画には“厚み”があり見終わった後の充実感が半端ない。現代を代表する映像作家であり、芸術家である。現在77歳、次回作が楽しみである。「エクソダス:神と王」
多くの俳優が出演しており、それぞれのキャラクターを掘り下げずキャラクターを詳しく説明していないのが良い。妙に扇情的にセンチメンタルにならずに済む結果となっている。

制作は、ヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマーで、厖大な製作費が用意されたと思われるが、世界的にヒットした映画である。

“毎日が映画日和” 90点

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マッチスティック・メン「Matchistick Men」 [リドリー・スコット作品は面白い!]

☆マッチスティック・メン「Matchistick Men」
(2003年公開 リドリー・スコット監督、脚本:ニコラス・グリフィン、テッド・グリフィン 撮影:ジョン・マシソン 音楽:ハンス・ジマー 
制作総指揮:ロバート・ゼメキス   
ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル、アリソン・ローマン、ブルース・アルトマン、ブルース・マックギル、シーラ・ケリー)
        
リドリー・スコット監督の作品は、傑作が多いのだがどちらかというと肩に力の入る映画が多く、見終わった後、疲れるか、元気になるかどちらかなのだが、この映画は「プロヴァンスの贈り物」のようなリラックスして語り口の見事さを堪能する映画となっている。

脚本が良いので、エンディングまであっという間で、前半は、ロイ(ニコラス・ケイジ)がフランクに詐欺を仕掛けるにあたっての前振りが描かれ、病院の医師(クレイン)を紹介し、クレインは病気の原因は、離婚にあり娘も無事出産していることを告げ、娘に会うことを進める。娘は嘘で詐欺師の仲間なのだが、ロイは娘に会うことで少しずつ娘への愛情を抱き始め親権を求め裁判をする決意までする。

後半は、仕掛けた詐欺の相手から狙われることを心配していたが、案の定、目の前に相手のチャックが現れ、その場で娘が撃ち殺してしまう。娘を無時に逃がそうと、撃ったのは自分だと警察に告げ、意志のクレイトンに娘への伝言を頼み(貸金庫の暗証番号も)結局全てがフランクと仲間の仕掛けだったと気が付いたときには、全ての財産を奪われていた。

しかし、1年後いつも買い物に行っていたスーパーのレジ係で、好意を寄せていたキャシーと一緒に、幸せな生活を営んでいたというストーリーで、(最近見た、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「鑑定士と顔のない依頼人」が、良く似たストーリだが)楽しめた。

巨額の予算を使い、はずれがない作品を作ることで知られ、テレビでも多くのヒット作品を制作している、2000年代を代表する映像作家で、この映画もエンディングに近づくにつれ、わくわくさせ、そしてほっとさせる。
肩が凝らない、語り口の上手い、リドリー・スコット作品も、なかなかである。

”毎日が映画日和” 85点

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