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悲しみよこんにちは「Bonjour Tristesse」 [新旧トップ女優輝く映画]

☆悲しみよこんにちは「Bonjour Tristesse」
(1957年製作 オットー・プレミンジャー監督、脚本:アーサー・ローレンツ、音楽:ジョルジョ・オーリック、撮影:ジョルジュ・ペリナール、原作:フランソワーズ・サガン
デヴィット・ニーブン、ジーン・セバーグ、デボラ・カー、ミレーヌ・ドモンジョ、ジェフリー・ボーン、ジュリエット・グレコ)
     
18歳で書いたフランソワーズ・サガンの小説を「悲しみよこんいちは」を映画化した作品。
南フランスリヴィエラ海岸とパリで撮影が行われたとのこと。
撮影画面が綺麗で海の青、空の青、樹木の緑の色彩が鮮やか、黒白画面(現在の場面)とカラー(1年前の出来事)の併用という手法で、斬新さを出している。17歳の娘セシル(ジーン・セバーグ)の回想形式で、ひと夏の苦い想い出が描かれていく。

プレイボーイで裕福な父レイモンド(デヴィット・ニーブン)との気ままな二人暮らしの世界に、突如として母親になるという女性アン(デボラ・カー)が現われる。今迄の自由気ままな生活に、多少窮屈な世界が入ることに反発するセシルは、頭では理解しているものの言動が伴わず、父がアンに乗り換えたことで捨てられたエルザ(ミレーヌ・ドモンジョ)とセシルのボーイフレンドフィリップ(ジェフリー・ホーン)と3人で、アンに対し、ちょっとしたいたずらをするのだが、それが悲劇へ繋がって行く、ちょっと切ないストーリーで、ほろ苦い思い出が綴られる。

父親役のデヴィット・ニーブンが、プレイボーイの役をいかにもフットワークも尻も軽そうな感じで、演技派たるところを見せている。
アン役のデボラ・カー(37歳で出演)は、何時みても気品があり、落ち着きのある女優で安心できる。
17歳のセシルに、どのように接するか悩むアン役を円熟した演技と洗練されたセンスで演じている。

エルザ役、ミレーヌ・ドモンジョ(23歳)はニース出身の女優で、コケティッシュな魅力を見せ新鮮。主役のジーン・セバーグは、監督オットー・プレミンジャーに見いだされ(この作品は2本目)、ショート・カットで、愛くるしい演技で大人気となり、髪形はセシールカットとして世界中で人気となった。

オットー・プレミンジャー監督は、さまざまなジャンルの作品に挑み、次々と成功させている。タイトルロールやポスターなど、ソウル・バスというデザイナーを起用し、オープニングタイトルなどに新風を吹き込んだ。この映画もそうで、片方の眼から赤い涙のイラストポスターが新鮮。

「帰らざる河:River of no Riturn」「ローラ殺人事件:Laura」「黄金の腕:The Man with the Golden Arm」「或る殺人:Anastony of a Murder」「栄光への脱出:Exodus」「枢機卿:The Cardinal」「危険な道:In Harm’s Way」等、見応え十分の映画ばかりで、オットー・プレミンジャーの演出手腕を是非見て欲しい。

”毎日が映画日和“ 75点

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クロワッサンで朝食を「Une Estonienne a Paris」 [新旧トップ女優輝く映画]

☆クロッワッサンで朝食を「Une Estonienne a Paris」
(2012年制作 イルマル・ラーグ監督 脚本:イルマル・ラーグ、アニエス・フォーブル、リーズ・マシェブフ 撮影:ロラン・ブルネ 音楽:デス・モナ
ジャンヌ・モロー、ライネ・マギ、パトリック・ピノー )
     
邦題から想像してもっと明るい内容かと思ったのだが、出演者の少ない、静かな映画で、ジャンヌ・モローの存在感が際だった映画となっている。

パリで孤独な生活をしている気難しい老婆を、エストニアから来た女性が、家政婦として一緒に生活しお世話をすることで起こるさまざまな出来事を描いている。人間の孤独や優しさ、思いやりとは何かを知る映画。
それにしても、ジャンヌ・モローは、84歳で主演を務めており、深く刻まれたシワ、大きな眼や独特の唇が、むき出しのエゴを表現し強烈な印象を残す。
只々リスペクトの一言で、フランス、ヨーロッパ映画界への貢献は計り知れない。

エストニアからパリへ来る女性を演じた、マレーネ・マギは全く知らないが、抑えた演技で、気難しい女性へのサポートをどうしたらいいのか悩む姿をさりげなく演じて好感度が高い。
感動が盛りあがる扇情的な場面とか、ドラマチックな結末とかはなく、多くを語らない映画でしんみりと心に響く優しい映画となっている。
好き嫌いが分かれる映画なのではないだろうか。フランスならではの、らしい映画だろう。

”毎日が映画日和“ 65点



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Wの悲劇 [新旧トップ女優輝く映画]

☆Wの悲劇(1984年公開 澤井信一郎監督 脚本:荒井晴彦、澤井信一郎
 撮影:仙元誠三 音楽:久石譲(主題歌:松本隆・呉田軽穂)
 薬師丸ひろ子、三田佳子、世良公則、三田村邦彦、蜷川幸雄、藤原釜足)
     
薬師丸ひろこ20歳の時の作品で、等身大の主人公を演じた秀作。
アイドル映画と見られがちだが、脚本が良く出来ていて観るものを引き込む作品となった。

三田佳子が(撮影当時43歳前後だが)、気品漂う美しさで大物人気女優という役柄を演じ、全編にわたって存在感が素晴らしく、貫録さえ感じる正に女優の演技を見せる。

舞台劇のヒロイン役を巡り、一人の研究生が女優へと巣立って行く物語で、劇団内での競争の激しさや舞台裏、言い寄る男との恋の顛末等を織り交ぜながら、興味深く展開される。女を武器にパトロンを見つけたり、チケットの購入をお願いしたりという実態を、三田佳子演じる大女優が迫真の演技で語る場面は必見。

役を掴むため、覚悟を決めて身代わりを努める主人公を、薬師丸ひろ子が精一杯演じている。20歳の女性の揺れる心を見事に演じていて健気で可愛い。
舞台で観客を前に挨拶をする場面、ラストで世良公則に会釈をする場面は、演出の上手さもあって感動のシーンとなっている。

澤井信一郎監督は、東映で助監督としてマキノ雅弘監督や鈴木則文監督等に仕えた苦労人で、「麻雀放浪記」の脚本、「Wの悲劇」「早春物語」「わが愛の譜 滝廉太郎物語」等の映画監督として評価が高い。

“毎日が映画日和”85点

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