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ジャック・アイリッシュ/使者からの依頼「Jack Irish Bad Debts」 [クールなサスペンス映画]

☆ジャック・アイリッシュ 死者からの依頼「Jack Irish Bad Debts」
(2012年製作、ジェフリー・ウォーカー監督、脚本:アンドリュー・ナイト、撮影:マーティン・マクグラス、原作:ピーター・テンプル
ガイ・ピアース、マルタ・デュッセルドーフ、アーロン・ペターゼン、ロイ・ビリング、ダミアン・リチャードソン、コリン・フリールズ)
    
元弁護士で、クライアントに妻を殺害され、弁護士を辞め家具職人見習い中のジャック・アイリッシュが、ひき逃げで刑務所に入っていた元依頼人ダニーから電話でメッセージを受け取るが、依頼人は殺されてしまう。

真相を調べていく内に、関係者が次々と殺されていく。陰謀が隠されていることに気付き、新聞社の記者リンダの協力を仰ぎ、また競馬仲間の協力を得ながら、真相に迫っていく。

警察庁長官や現職大臣などが、絡んだ事件で、ジャックに助けを求めたダニーは、濡れ衣でひき逃げ犯にされたこと、一連の殺人事件の犯人に仕立て上げられたことを知る。
南アフリカ出身で、オーストラリアで作家活動をするピーター・テンプルの人気シリーズ「ジャック・アイリッシュ」のドラマ化で、オーストラリア映画である。(TVMとして制作された)

主演はガイ・ピアースで、巨大な陰謀に立ち向かう元弁護士役を楽しそうに演じている。他はほとんど知らない俳優だが、ジャックの仲間役キャムを演じるアーロン・ペターゼンやキャムのボス役のハリーを演じるロイ・ビリングがなかなか、良い味を出しているし、新聞社の記者役リンダを演じるマルタ・デュッセルドルフは、オーストラリアの女優らしく大柄、濡れ場にも大胆に挑戦している。

悪役を演じる刑事たちが、曲者揃いで悪役顔が良い。いかにも悪人という風貌で、キャスティングが上手い。
現在、3作目まで製作されているが、継続して制作してほしいものである。

第1作目としては、もう少しジャック・アイリッシュの人物像を掘り下げて欲しかった気もするが、第2作・3作目でもう少し、輪郭が浮かんでくるのだろう。
なかなか、複雑に入り行くんだストーリーで、ミステリー・サスペンスとしては面白い作品だった。

ひき逃げ事件の背景が解り、ダニーが犯人に仕立てられる理由も解ってくるのだが、重要な情報を握っている謎の女性にたどり着くまでが、少しもたついた感じで、演出にキレが感じない。(編集のせいかもしれないが)
作品としては面白く、十分時間を潰せる内容である。

“毎日が映画日和” 65点


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クライング・ゲーム「The Crying Game」 [クールなサスペンス映画]

☆クライング・ゲーム「The Crying Game」
(1992年製作、ニール・ジョーダン監督・脚本、音楽:アン・ダッドリー
撮影:イアン・ウィルソン
スティーブン・レイ、ミランダ・リチャードソン、フォレスト・ウィティカー、
ジェイ・デヴィッドソン、エイドリアン・ダンバー、ジム・ブロードベント)
    
ニール・ジョーダン監督渾身の作品!!
IRAの活動家たちは、仲間の釈放を求め黒人兵士ジョディ(フォレスト・ウィティカー)を誘拐する。
見張り役になったファーガス(スティーブン・レイ)は、いつしかジョディと友達の様な関係になっていて、自分が殺されたらロンドンで美容師をしているディルに会って「愛していた」と伝えて欲しいと告げる。

ジョディを殺す当日、救出に来た軍隊の装甲車に轢かれてジョディは死んでしまい、ファーガスは辛くも脱出し、イギリスロンドンへ逃れる。
ロンドンで美容師ディルと出会ってからが、不思議な魅力満載となり、ニール・ジョーダンの世界が堪能出来る作品となっている。

ニール・ジョーダンの作品には、出世作となった「モナリザ:Mona Lisa」、トム・クルーズとブラッド・ピット共演で大ヒットとなった「インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア:Interview with the Vampire」ヴェネツィア映画祭金獅子賞受賞作品「マイケル・コリンズ:Michael Colines」グレアム・グリーンの小説を映画化した「ことの終わり:The End of the Affair」等々、注目作品や傑作が目白押しのアイルランド出身でハリウッドで活躍する名監督である。

「クライング・ゲーム」は、ニール・ジョーダン映画の常連俳優スティーブン・レイを主人公にした作品で、誘拐した黒人兵の愛した男性と不思議な縁で繋がりを持ち、心を通い合わせるというストーリーで、第65回アカデミー賞で、6部門にノミネートされ、(作品賞、監督賞、男優賞、助演男優賞、脚本賞、編集賞)見事脚本賞を受賞、その他各国の多くの映画祭で賞に輝いている。

独特の世界観を描く監督で、ピリ辛風だったり、わさびたっぷりの超激辛だったり、かと思うと静かに熱く燃える様なしょうが風の作品だったりと、スパイスの効いたその作風には、砂糖たっぷりの甘~い作品は、ほとんど見受けられない。その辺が人気を呼ぶ所以だろうか。

後半、生き延びたIRAの仲間に見つかり、脅されながら要人を暗殺するよう命令されるあたりからクライマックスへ向け、映画は佳境に入って行くのだが、
ディル役のジェイロ・デヴィッドソンの怪しげな魅力が強烈に印象に残る。
特に行き付けのBarで歌うシーンは、その魅力が溢れる素晴らしいシーンで、見惚れるほど。

しつこく付きまとったIRAの女性闘志ジュードをディルが殺害した後は、ファーガスは自ら罪をかぶり、刑務所に服役する、面会に来るジョディは、あと2335日よと出所の日を伝える会話の場面で、エンドマークとなる。

*サソリとカエルのたとえ話が、繰り返し挿入されるが、人間にはもって生まれた性(さが)があるというたとえ話で、ファーガスは良い人で、困っている人を見捨てられない性(さが)が、運命を決めてゆくのだと描いている。

サスペンス映画なのだが、どことなく男性同士の恋愛映画ともなっていて、どぎつい描写が無く、サラッと描かれているところが素敵である。
ニール・ジョーダン監督の感性が、良く反映された語り口が、鑑賞後、爽やかささえ感じさせる構成で、非常に解りやすく演出されている。

“毎日が映画日和” 85点

*サソリが、カエルを乗せて川を渡るが、途中でカエルは痛みを感じる。サソリが、自分も沈んでしまうので、刺さないと事前に約束したにもかかわらず、刺してしまうのだ、自分も一緒に沈むことを知っていても刺してしまうのは、サソリの性なのだとサソリは言う。


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評決の時「A Time to Kill」 [クールなサスペンス映画]

☆評決の時「A Time to Kill」
(1996年制作 ジョエル・シュマッカー監督、脚本:アキヴァ・ゴールズマン、音楽:エリオット・ゴールデンサール、撮影:ピーター・メンジース・ジュニア、原作:ジョン・グリシャム
マシュー・マコノヒー、サンドラ・ブロック、サミュエル・L・ジャクソン、ケヴィン・スペイシー、ドナルド・サザーランド、オリヴァ―・プラット、チャールズ・S・ダットン、アシュレイ・ジャッド、キーファー・サザーランド、パトリック・マクグーハン、クリス・クーパー)
 
ジョン・グリシャム原作シリーズ6作目で、グリシャムの処女作(1989年)「評決のとき」の映画化である。
ジョン・グリシャム原作の映画化(現在7作)は、原作小説がベストセラーとなったこともあり、1993年「法律事務所:The Firm」が最初に映画化され大ヒット、続いて1993年「ペリカン文書:The Pelican Brief」1994年「依頼人:The Client」と立て続けにヒットし、ジョン・グリシャムブームが世界を席巻した。

1996年「チェンバー:The Chamber」が製作されるが、映画は興行的に失速し、処女作1996年「評決のとき:A Time to Kill」の映画化で再びヒット、ジョン・グリシャム人気を復活させた。
1997年「レインメーカー:The Rainmaker」をコッポラが監督、2003年「ニューオーリンス・トライアル:Runaway July」と映画化されている。

ミシシッピーのとある街で起こる黒人少女強姦殺人未遂事件の容疑者2名を、少女の父親カール(サミュエル・L・ジャクソン)が、撃ち殺したことで、巻き起こる人種差別問題をテーマとしたリーガル・サスペンスである。

主人公は、若き弁護士ジェイク(マシュー・マコノヒー)で、白人至上主義者KKKの脅迫や命の危険を顧みず、勝利を勝ち取るまでを描いた作品。
物語りのドラマチックな展開も見どころだが、出演者の顔触れが凄い。
クールな検事役にケヴィン・スペイシー、友人の弁護士役は、大好きなオリヴァ―・プラット、恩師にドナルド・サザーランド、判事役にパトリック・マクグーハン、殺された強姦犯の弟役でジェイクの命を狙う悪漢にキーファー・サザーランド(偏執狂的な役柄は秀逸)、保安官役に、チャールズ・S・ダットン、ジェイクの相棒を買って出る原作には登場しない女子学生役に、サンドラ・ブロック、カールが2人を殺害した際に巻き込まれて片足を失う警官にクリス・クーパー、主人公の妻役は、アシュレイ・ジャッド(汗に濡れた肩から胸の色気が凄い)、主人公には、当時27歳のマシュー・マコノヒーが抜擢された。
父親役のサミュエル・L・ジャクソンは、この映画でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ売れっ子俳優として活躍するきっかけとなった作品。
原作者の指名で、「依頼人:The Client」の監督ジョエル・シュマッカーが再び監督に挑んでいる。

ジェイクの家族への嫌がらせがちょっとくどいのと、犠牲者がいろいろ出る為(事務所の女性の家が襲われる、警護の警察官が撃たれる、助手のエレンが襲われるなど)、映画を長くし過ぎた感じがするが、教会がカールの家族を支援しようと寄付を募ったり(着服しようとする)、黒人向上委員会が、資金力にものを言わせ別の弁護士を紹介したりと裏工作もエピソードとして盛り込まれ、ジョエル・シュマッカーの手堅い演出で(題材が人種差別ということも有り、凄惨な場面も描かれるが)、見応え十分の作品となっている。

“毎日が映画日和” 80点


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チェンバーー凍った絆ー「The Chamber」 [クールなサスペンス映画]

☆チェンバー凍った絆「The Chamber」
(1996年制作、ジェームズ・フォーリー監督、脚本:ウィリアム・ゴールドマン、クリス・リーゼ、殺意:イアン・ベーカー、音楽:カーター・パーウェル、原作:ジョン・グリシャム「処刑室:The Chamber」
ジーン・ハックマン、フェイ・ダナウェイ、クリス・オドネル、ロバート・プロスキー、ボー・ジャクソン、レラ・ローリン、デヴィット・マーシャル・グラント)


題材も暗いが、内容もスカッとしない作品で、サスペンスが盛り上がらない。
30年前、白人至上主義者KKKのメンバーとして、当時公民権運動家で弁護士だったクレーマー弁護士事務所爆破事件で子供2人を殺した罪でサム・ケイホールは逮捕されており、28日後には私刑となる身の上であった。そんなタイミングで、彼の孫がサムの死刑執行停止を求めて弁護に立ち上がる。

有罪は事実なのになぜ?と誰しも思うし、このような設定では、新たな証拠が発見され、無実となり釈放されるというストーリーを思い描くと思うのだが、、。
サムの娘役でフェイ・ダナウェーが、似合わない化粧とオーバーな演技で出演するが、これが最悪で、何故この衣裳?この化粧というような面相で、ちょっと見ていられなかった。

ジーン・ハックマンも刑務所内にいる役柄のため、演技力で見せるが、彼の考え方が理解しずらく、観客は感情移入出来なかったのではないだろうか。
クリス・オドネルが、若い弁護士アダム役で熱演しているものの、脚本のせいか終始暗いイメージで、映画全体のトーンが、下がってしまっている。

アダムの監視役ノラ(レラ・ローマン)と爆破にはもう一人実行犯がいて、犯行は白人の主権委員会の命令であり、子供の頃から蔓延る慣習と白人以外を抹殺しようとする教育という環境のせいだと、訴えるが退けられ刑は執行される。(ノラ役のレラ・ローマンが、好感度の高い演技をみせる)

救いようのない題材を良く映画化したと感心するが、この内容では、観客に受け入れられないだろう。(興行的にも赤字で、失敗に終っている。)
義父と孫、娘と父親の信頼回復という映画だと思うが、サスペンス力が圧倒的に欠けていて、構成力と演出のせいだろうが、解りづらい映画はダメである。

サムは、刑執行の直前、最後に多くの選択肢がありながら、無駄に過ごしてしまったと心情を吐露するが、やはり映画的には、実行犯がいたということで、判決が劇的に覆るというシーンが見たかった。ジョン・グリシャム原作の映画化では、全7作品の中で最も評価の低い映画ではないだろうか。

“毎日が映画日和” 60点


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刑事キャレラ10+1の追撃「Sans Mibile Apparent」 [クールなサスペンス映画]

☆刑事キャレラ10+1の追撃「Sans Mobile Apparent」
(1971年制作、フィリップ・ラブロ監督、脚本:ジャック・ランツマン、フィリップ・ラブロ、撮影:ジャン・バンゼル、音楽:エンニオ・モリコーネ
原作:エド・マクベイン
ジャン=ルイ・トランティニアン、ドミニク・サンダ、サシャ・ディステル、カルラ・グラビーノ、ラウラ・アントネッリ、ポール・クローシェ、エリック・シーゲル、ジャン・ピエール・マリエル)
     
この映画は、高校1年生の頃、故郷青森の映画館で観たのが最初で、ジャン・ルイ・トランティニアンが、ポケットに左手の親指をひっかけ、右腕をまっすぐ伸ばし相手に狙いを定め狙撃するカッコ良さとフランスの綺麗なお姉さんという雰囲気のドミニク・サンダが(当時23歳)バスト・トップもあらわに、小ぶりのおっぱいを出しているのにすっかり参ってしまい、何とも不純な動機で、この年のベストテンの1位にランクしている想い出いっぱいの映画。

アメリカの作家エド・マクベインの「87分署」シリーズの「10プラス1」を映画化したもので、舞台は南フランス・ニースに変更されている。憧れのニースが舞台だったことも、ベスト1に選んだ理由だったのかも知れない。
一見無差別に思えた狙撃連続殺人が、実はある事件がきっかけとなっており、その復讐のための犯行だったというストーリー。

一匹オオカミ的な刑事キャレラ(ジャン=ルイ・トランティニアン)が、活躍するのだが、今見ると能面の様な表情がクールすぎて、もう少し表情豊かなキャラクター設定でも良かったようにも思うが、、、。

トランティニアンはどちらかというと、犯罪映画では悪役が似合う俳優である。
カルラ・グラビーノ(犯罪映画出演の多い女優)、ラウラ・アントネッリ(「青い体験:Malizia」が忘れられない名女優)他、ヨーロッパの香り漂う女優たちが出演し、サスペンス映画を盛り上げてくれている。

犯人(強姦された女性の夫)が、もう一つ凄味が無く、緊張感が盛り上がらなくなってしまったが、犯人との駆け引きをもっと描いて欲しかったところ。
学生の頃、舞台の芝居の打ち上げで乱交パーティーとなり、一人の女性を無理やり強姦したことがきっかけとなっていることが判明し、その女性の所在が、犯行解決の糸口となるというストーリー。

ドミニク・サンダは、ベルナルド・ベルドルッチ監督やルキノ・ヴィスコンティ監督作品にも出演する演技派女優で、この頃は匂うようなヨーロッパの清純派女優の香りが画面からも漂っていた。(アメリカの女優とは、雰囲気が違う)
懐かしい映画だった。

“毎日が映画日和” 70点

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現金に手を出すな「Touchez pas au Grisbi」 [クールなサスペンス映画]

☆現金に手を出すな「Touchez pas au Grisbi」
(1954年製作 ジャック・ベッケル監督、脚本:ジャック・ベッケル、アルベール・シナモン、モーリス・グリッフ、音楽:ジャン・ウィエネル、撮影:ピエール・モンタゼル
ジャン・ギャバン、ルネ・ダリー、ジャンヌ・モロー、ポール・フランクール、リノ・ヴァンチュラ、ドニーズ・クシェ、マリリン・ビュフェル)
    
フランスギャング映画の古典的名作の1本で、ギャン・ギャバン(当時50歳)はこの映画の役作りが評判で、このあと多くの映画で、ギャングのボス役を演ずることとなる。
この映画で、ベネチア国際映画祭主演男優賞に輝いている。 

昔気質の仁義と友情を重んじるギャング、マックス(ジャン・ギャバン)は、20年来の相棒リトン(ルネ・ダリー)と金塊の強奪に成功し、現金化した後は、足を洗い静かな生活をしたいと望んでいるが、リトンが踊り子のジョジイ(ジャンヌ・モロー)に寝物語で話したことで、進攻ヤクザ、アンジェロ(リノ・ヴァンチュラのデビュー作)一味に狙われることとなる。

さまざまな駆け引きがあり、とうとうリトンが、連れ去られマックスは、金塊か相棒かどちらかを選択することになるが、相棒を救うため危険を覚悟で、古くからの仲間ピエロ(ポール・フランクール)と取引のため敵地へ向かう。

相棒を救出するものの仲間を失い、リトンも胸を撃たれ重傷となる。肝心の金塊も敵の手に亘り銃撃戦の末、爆発した炎の中に金塊も消え、結局はあきらめることとなる。新しい女と馴染みのブーシェ(ドニーズ・クレール)の店で食事をという場面で、命を懸けて助けた相棒リトンも死んだことを知り、何とも皮肉な結末となる。
哀愁を帯びたハーモニカが特徴のテーマ曲「グリスビーのブルース」が、マックスの好きな曲として劇中に幾度となく流され印象に残る。
オープニングからラストまでギャン・ギャバンの魅力が満載で、高倉健が目指し憧れたという抜群の存在感をみせる。

ジャンヌ・モローが、金塊の件をアンジェロに話をしてしまう移り気な踊り子を演じている。行き付けの店ブーシェの女主人(ドニーズ・クレール)が、気風の良い仁義をわきまえた役柄で、めちゃくちゃいい味を出している。
リノ・ヴァンチュラのデビュー作ということだが、存在感抜群で、37歳という遅いデビューだが、(プロレスで生計を建てていたが怪我で断念)68歳で亡くなる前年まで俳優を続けていた。大好きな俳優で、存在感が素晴らしく観ていない映画が沢山ある。1本でも多く出演作品をみたい俳優である。

映画の魅力、俳優の魅力が堪能できる映画。

“毎日が映画日和” この渋さに満点!100点

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狼たちの午後「Dog Day Afternoon」 [クールなサスペンス映画]

☆狼たちの午後「Dog Day Afternoon」
(1975年製作 シドニー・ルメッと監督、脚本:フランク・ピアソン、撮影:ヴィクター・J・ケンパー
アル・パチーノ、ジョン・カザール、チャールズ・ダーニング、ジェームズ・ブロデリック、ペニー・アレン、サリー・ボイヤー、キャロル・ケイン)
      
実話に基づく物語で、銀行強盗2人組が、自分たちの予想に反し事が大きくなり、どう対処するか困惑したまま、最後は一人が殺され、一人は逮捕されてしまう。

シドニー・ルメット監督といえば「十二人の恐れる男」「セルピコ」「オリエント急行殺人列車」「ネットワーク」「評決」などの傑作が知られるが、その他の作品も名作と呼ばれるものが多い。
ハリウッドでの製作をメインとせず、ニューヨーク等を舞台にした緊張感溢れる映画が多く、社会の現実を見つめ。腐敗や矛盾をテーマにした映画を作り、社会派監督の第1人者とまで言われた。
ルメッと監督の映画で好きなのは「オリエント急行殺人事件」「評決」の2本だが、この映画も大好きな映画である。

本人たちは簡単に済む仕事と思っていたのが、警察に知られることになり、テレビのニュースになり、FBIが交渉窓口となり、ある種無責任な社会パワーが徐々にエスカレートするあたりが怖い。
社会の鬱憤のはけ口として祭り上げられる辺りの演出は、ルメット監督の真骨頂だろう。

ゲイであることをカミングアウトしたり、もう一人はゲイではないと記者に伝えてくれとFBI職員に話すあたりは面白いが、ゲイの団体がプラカードですかさずアピールしたりと、アメリカの現実を垣間見せる場面などもさりげなく描写している。

室内劇を観る様な感じなのだが、前半のチャールズ・ダーニングとアル・パチーノの交渉のやりとりが、緊迫感溢れた演出で観る者を圧倒する。
ジョン・カザールとアル・パチーノといえば「ゴッド・ファーザー」での兄弟役が有名で、カザールは「ディア・ハンター」の出演を最後に、42歳という若さで骨髄腫によりこの世を去った。惜しい俳優である。

最後は、FBIの戦略に屈することになるが、125分間緊迫感溢れる映画を創ってくれた製作スタッフに拍手。
アル・パチーノとジョン・カザール、チャールズ・ダーニング等の出演者にも拍手!!
見応えある作品で、必見!!

“毎日が映画日和” 90点




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ダブルマン「The Double Man」 [クールなサスペンス映画]

☆ダブルマン「The Double Man」
(1967年製作 フランクリン・J・シャフナー監督、脚本:フランク・ターロフ、アルフレッド・ヘイズ、撮影:デニス・クープ、音楽:アーニー・フリーマン、原作:ヘンリー・S・マックスフィールド「スパイの遺産」
ユル・ブリンナー、ブリット・エクランド、クライブ・レヴィル、アントン・ディフリンク、モイラ・リスター、ロイド・ノーラン)
        
東側情報機関のターゲットにされたCIA情報局のダン・スレーター(ユル・ブリンナー)が、息子の死を知らされ、オーストリアアルプスに駆けつけるが、瓜二つの偽物と入れ替わる陰謀だったことを知り敵を阻止するというストーリー。

アルプスの雄大な景観を楽しめるが、全体的にスケール感が不足し、ストーリーそのものに面白味がないのが致命傷か。全体的にトーンが暗すぎた。
スキーシーンやケーブルカーを使ったアクションは、サスペンスが盛り上がるかと思ったのだが、合成シーンが多く、興冷めで、クライマックスのケーブルカー中継基地での追っかけも長すぎて、力強さに欠けシャープさも無かった。

上司役ロイド・ノーランや元同僚で親友役のクライブ・レヴィルが、好演していただけに惜しい。
うれしかったのは、キュートな魅力のブリット・エクランド(出演時25歳)が出演していること。
「007黄金銃を持つ男」でボンドガールを演じていたのが印象深いが、重厚なドラマに出演する演技派という女優ではなく、アクションや犯罪もののヒロインが多かった。

ユル・ブリンナーは、貫録はあるものの完全なミス・キャスト。
主演には、もう少し軽快な動きの出来る、共感できるような俳優だったら
映画全体の印象も違ったのではないだろうか。

フランクリン・J・シャフナー監督は、翌年「猿の惑星」そして「パットン第戦車軍団」を監督する。元々はテレビ出身で、初監督作品は「七月の女」、作品数は少なく、力作、名作揃いの作品が並ぶ。
1980年代は、「スフィンクス」以後の3作品「イエス・ジョルジョ」「ライオン・ハート」「ウェルカム・ホーム」は未公開となっている。是非、DVDを格安で販売してほしいところだが、、、。

“毎日が映画日和” 60点

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ラスト・ミッション「3Days to Kill」 [クールなサスペンス映画]

☆ラストミッション「3Days to Kill」
(2013年製作 マックG監督、脚本:リュック・ベッソン、アディ・ハサック、撮影:ティエリー・アルボガスト、音楽:ギョ‐ム・ルーセル
ケヴィン・コスナー、アンバー・ハード、ヘイリー・スタンフェルド、コニ―・ニールセン)
    
ヨーロッパ・コープ制作、リュック・ベッソン脚本、CIAとくれば大ヒットシリーズ、リーアム・リーソン主演「96時間」を思い浮かべるが、この映画も同じように娘の扱いに苦労する父親が主人公。

「96時間」では、元CIA職員だが、今作はCIA現役で仕事を止めたがっているという設定。いかにも強そうなリーアム・リーソンと違い、コスナー演ずる主人公は、余命半年足らずの病気もちの割には、めっぽう強くいつも咳に悩まされていて、注射の薬のせいで意識がなくなるという設定。
“ありえねえなあ~”という設定だがケヴィン・コスナーが演ずるといやいや
“こんな感じもあり”と感じてしまうから凄い。

ヴィヴィ役のアンバー・ハードが、浮いていてちょっと違和感があった。
製作する側の意図なのだろうが、不自然さが際立つ感じで好みではない。このへんは、監督の演出の問題なので致し方ないところか。マックG監督は、40代半ばの新しい感覚の持ち主で、「チャーリーズ・エンジェル」シリーズを手掛けた監督。

映画としては、娘との問題や妻との問題、キレのあるアクション、カーチェイスや思いがけない設定、飽きさせない脚本作り、視覚に訴えるシークエンスの多さなどヒット作の定義を全て詰め込んだような作品で、ちょっと鼻に着く感じがしないでもない。「96時間」のように続編を意識しているかのような終わり方となっているが、画面全体の迫力、“映画力”が不足している。

1986年の「アンチャッタブル」から一流スターの仲間入りをし、1990年の「ダンス・ウィズ・ウルブス」で、映画人として最高の栄誉(アカデミー賞)を得たコスナーも2000年代は、ちょっと小休止という感じだったが、テレビ「ハットフィールド&マッコイ」から、息を吹き返した感じでこのところ存在感ある役で面白い映画に出始めた。
それにしても、60歳手前のケヴィン・コスナーには、まだまだ面白い作品に出演し、また監督作品を発表してほしい。

“毎日が映画日和” 65点

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二つの世界の男「The Man Between」 [クールなサスペンス映画]

☆二つの世界の男「The Man Between]
(1953年制作 キャロル・リード監督、脚本:ハリー・カーツーニ、撮影:デズモンド・ディキンソン、音楽:ジョン・アディソン
ジェームズ・メイソン、クレア・ブルーム、ヒルデガルド・ネフ、ジェフリー・トーン)
       
キャロル・リードの東西ベルリンを舞台にしたサスペンス風メロドラマ。
映画の主題に、モノクロ画面は合っているが物語の設定に無理がある。

ジェームズ・メイソンは、「北北西に進路を取れ!」「夜の訪問者」での、悪役などの印象が強いが「評決」での弁護士役も忘れ難い。この映画では、東ドイツ側の人間を演じていて、間違って誘拐してしまったクレア・ブルームを助けだそうとする。最後は、東西互いの境界線で撃ち殺されてしまう。

東側の暗黒街のボス役が、太っていて非情な雰囲気が出ていて絶妙なキャスティング。
下から見上げて撮った感じなどは、ゲルト・フレーベ(ゴールド・フィンガー)にどことなく似ている。ロンドンから兄夫婦に会いに来て、義姉の代りに誘拐されてしまう主人公を元夫(義姉の東ドイツ時代)のメイソンが助け出すというストーリー。

60年後にこの映画を見て、恐ろしいなどとは感じないと思うが、製作当時の1953年は戦後7~8年ということもあり、まさにベルリンは東西分裂だったわけで、この映画のテーマは時代に合っていたことだろう。サスペンススリラーとしては、小品でスケール感に乏しい。

建築現場のセットやオペラ場面や空港の場面など、キャロル・リード作品らしい演出やスケールも感じるが、名作として語り継がれる「第三の男」には到底及ばない。
キャロル・リード作品には、「邪魔者は殺せ」「落ちた偶像」やミュージカル「オリバー」、ミケランジェロが法皇ユリウスの命を受けてシスティ‐ナ礼拝堂天井のフレスコ画を描く「華麗なる激情」、インディアンの権利と主張と誇りを描いた「最後のインディアン」そして最後に「フォロー・ミー」という心暖まる名作を残している。“映画は時代を映す”という典型的な映画であろう。

“映画はみんな面白い” 60点

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