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ダーティー・ファイター「Every Which Way But Loose」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆ダーティー・ファイター「Every Which Way But Loose」
(1978年制作、ジェームズ・ファーゴ監督、脚本:ジェレミー・ジョー・クロンズバーグ、音楽:スナッフ・ギャレット、撮影:レックスフォード・メッツ
クリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、ジェフリー・ルイス、ルース・ゴードン、ビヴァリ―・ダンジェロ、クライド)
   
さまざまなジャンルにチャレンジしていた頃の、クリント・イーストウッドのアクション・コメディーで、ヒットした作品である。
常にヒット作を生み出すことが義務付けられるスター故の試行錯誤の時期であったかも知れない。
出演時48歳と、男としても油の乗り切った頃の作品で、引き締まった身体が逞しい。

ビールとカントリー・ウェスタンの好きなトラック運転手のファイロ(クリント・イーストウッド)が、行き付けの店で、歌手のリン(ソンドラ・ロック)に一目ぼれするが、プロ歌手を目指すということで、突然目の前から消えてしまったことから、彼女を探す為、賭けファイト(殴り合い)で資金を稼ぎながら旅するという作品で、相棒のオーヴィル(ジェフリー・ルイス)やオランウータンのクライドが、ゆる~いアクセントとなっている痛快な作品である。

暴走族や警察官等が絡み、ドタバタコメディが展開されるが、ストリート・ファイトの壮絶さも楽しめる作品で続編が1980年に製作されている。
クリントのコメディアクションは、「ピンク・キャデラック;Pink Cadillac;89」が不評で以後コメディは製作されていない。

イーストウッド作品の常連ジェフリー・ルイスは、イーストウッド作品に7本出演している脇役俳優で、悪役でも何でもこなす名バイブレーヤー、この作品でも重要な相棒役を演じ、楽しそうである。
この映画のヒットの要因ともなったと思われるオランウータンのクライドは、可愛い仕草が、女性客を惹きつけたと思われるが、彼が登場すると画面が和やかになり、自然と笑みがこぼれること間違いない。

結局は、男を踏み台にして渡り歩くリンに振られるという落ちで、意外な肩透かしの結末も面白いし、最後の賭けファイトでわざと負ける当たりの演出も心憎い。
監督は、「ダーティー・ハリー3;The Enforcer;76」のジェームズ・ファーゴで、監督作は9本あるが、日本公開作品はクリント主演の2作品だけである。

クリント・イーストウッド主演の映画は、難しい文藝作品とかシリアスなテーマを主題とした作品とかではなく、純粋にエンターテイメント作品が圧倒的に多い。そういう意味でも、映画は娯楽で、多くの観客に楽しんで貰うものという意識が高いのだろう。
2000年代「ミスティック・リバー;Mystic River;03」以降の監督作品に観られるような、不条理な人生を描いたどこか暗い作品とは、大きく異なっている。

娯楽映画の申し子、“クリント・イーストウッドを見逃すな”ということで、主演・監督作品等関わった作品57本中24本をブログ開始以後見てきたが、実に多彩な才能を持っている映画人であることが良くわかる。アカデミー賞主演男優賞は、縁が無く無理だろうが十分匹敵する活躍をしている。ジョン・ウェイン亡き後のアメリカを背負った本物のスターである。
(アカデミー賞監督賞を2度受賞は凄いし、彼の作品で個人的に受賞している俳優も数多い。ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、ショーン・ペン、ロビン・ウィリアムス等)

まだまだ再見するべき映画の多い俳優・監督で、これからもクリント・イーストウッドを見逃せない。

―イーストウッドを見逃すなー24

“毎日が映画日和” 70点



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ルーキー「The Rookie」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆ルーキー「The Rookie」
(1990年制作、クリント・イーストウッド監督、脚本:ポアズ・イェーキン、スコット・スピーゲル、音楽:レニー・ニーハウス、撮影:ジャック・N・グリーン
クリント・イーストウッド、チャーリー・シーン、ラウル。ジュリア、ソニア。ブラガ、トム・スケリット、ララ・フリン・ボイル)
    
「ダーティー・ハリー:Dirty Harry」シリーズが、1988年に終了した後のイーストウッド主演の刑事物で、新米の相棒を従えて高級車を狙う自動車窃盗団を追うアクション映画。
相棒にチャーリー・シーン、敵役にラウル・ジュリアをキャスティング、退屈することなく楽しく観れた120分である。

ベテランの刑事ニック(クリント・イーストウッド)は、高級車専門の窃盗団
を追い詰めながら同僚を殺され、逃がしてしまう。
新たに相棒となった新米刑事を従え、ストロム(ラウル・ジュリア)一味を追いこんでゆくというストーリーで、チャーリー・シーン扮する新米刑事と一匹狼風のベテラン刑事のエピソードの数々も面白く描かれている。

クリント・イーストウッド監督の手慣れた演出で、常にヒット作を求められるクリントならではの作品となっている。特に、特筆すべき出来映えではないが手堅い演出で、監督としてのクリント・イーストウッドの構成力が冴えている。

独特の風貌から悪役等が似合ったラウル・ジュリアは「アダムス・ファミリー:The Addams Familly」で、人気を呼んだプエルトリコ出身の俳優で、どことなく無気味な雰囲気を漂わせ、この作品でも印象深い演技を見せている。
ブラジル出身の女優、ソニア・ブラガが、悪女役で強烈なキャラを演じている。
クリントを縛り、もてあそび、いたぶる場面など最高に面白い。
その他にも、チャーリー・シーンの父親役でトム・スケリット、恋人役でララ・フリン・ボイル等が出演し賑やかである。

バイクや、高級車が堪能出来る映画ともなっていて、特に、監禁場所からの脱出シーンが、クライマックスとなっていて、高級車でビルから飛び降りるという荒業を見せてくれるし、空港での追跡シーンは、「ブリット:Bullitt」を彷彿とさせる。
大ヒットという作品ではないが、それなりに楽しめる作品である。

“毎日が映画日和” 75点



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マンハッタン無宿「Coogan's Bluff」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆マンハッタン無宿「Coogan’s Bluff」
(1968年制作、ドン・シーゲル監督、脚本:ハーマン・ミラー、ディーン・リーズナー、ハワード・ロッドマン、音楽:ラロ・シフリン、撮影:バド・ザッカリー
クリント。イーストウッド、リー・J・コップ、スーザン・クラーク、ドン・ストラウド、シーモア・カッセル、トム・タリー)

遅咲きの大スター、クリント・イーストウッドのアメリカ主演第2作で、アリゾナの保安官補が、ニューヨークで活躍するポリスアクション、イーストウッドが多くを学んだ映画における師匠とも言える監督ドン・シーゲルと初めてコンビを組んだ、記念すべき作品でもある。

出演時38歳(47年前)、テレビドラマ「ローハイド」やイタリア製西部劇マカロニ・ウェスタン3部作のヒットで、経験をある程度積んでからの出演だけに、落ち着いていて変に若造っぽくないところが、逆に良かったのではないだろうか。

アリゾナで保安官補をしているクーガン(クリント・イーストウッド)は、一匹狼的なところがあり、上司からは目を付けられていて、凶悪犯リンガーマンの引き取りにニューヨークへ、リンガーマンを連れて空港から飛び立つ寸前リンガーマンの仲間に襲われ逃げられてしまう、孤立無援のクーガンが、苦労しながら再びリンガーマンを逮捕するまでが描かれる。

ニューヨークでは、田舎者扱いで書類を出せ、規則を守れとうるさいことを言われるが、面倒くさいとばかり半ば強引な手法で、物事の解決を図っていくという役柄、シーゲル監督とイーストウッドの大ヒット作「ダーティー・ハリー」の主人公ハリー・キャラハンのキャラクターの原型を、この作品に見出すことができる。

作品のスケールは小粒だが、脚本が良く出来ていてストーリーが面白いし、マリファナを吸いあう若者やサイケ調の音楽や絵やファッションを画面に登場させることで、制作当時の世相も垣間見ることができる。
大都会ニューヨークで、アリゾナから来た異人種の男が、執念に燃えて犯人を捜し出すというアクション物で、面白い作品になっている。

ニューヨークの警部補マッケルロイを演ずるのは、名優リー・J・コップで手を焼かせるクーガンを自制しろと強要するものの、陰ながらフォローする人情肌の役柄、映画に渋みと重みを与えている。

相手役のスーザン・クラークは、映画やテレビで活躍、シーゲル監督の佳作「刑事マディガン:Madigan」やジョセフ・サージェントの傑作SF映画「地球爆破作戦」やロバート・レッドフォード主演「夕陽に向かって走れ」等で存在感を発揮した女優である。

クリント・イーストウッドの殴り方は特徴があるのだが、この作品では早くもその特徴が出ているし、バイクでのチェイス・シーンも中々見応えがある。
この作品の後、2作品「真昼の死闘:Two Mules for Sister Sara」「白い肌の異常な夜:The Beguiled」で、シーゲル監督とコンビを組み「ダーティー・ハリー」を発表する。イーストウッドを世界的なビッグスターにしたのは、紛れもなく「ダーティー・ハリー」で、ドン・シーゲルの代表作ともなっているが、その原型を彷彿とさせる作品として「マンハッタン無宿」は、記憶に残る作品であろう。

“毎日が映画日和” 80点



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奴らを高く吊るせ「Hang'Em High」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆奴らを高く吊るせ「Hang’Em High」
(1968年製作、テッド・ポスト監督、脚本:レナード・フリーマン、メル・ゴールドバーグ、音楽:ドミニク・フロンティア、撮影:リチャード・H・クライン、レナード・J・サウス
クリント・イーストウッド、インガー・スティーブンス、パット・ヒンクル、エド・ぺグリー、ベン・ジョンソン、ブルース・ダーン、デニス・ホッパー、L・Q・ジョーンズ、チャールズ・マッグロー、ルース・ホワイト)
   
マカロニ・ウェスタンで、人気復活のイーストウッドが、アメリカ復帰第1作として選んだ作品。
冒頭、牛と一緒にクリント扮するジェド・クーパーが、出てくる場面で、この作品がマカロニ・ウェスタンとは違うことが良く解る。
まず、数十頭の牛が群れを成していて、川沿いの緑が鮮やかな事、風景に潤いがあり、牛が出てくることはマカロニ・ウェスタンではほとんどない、ロケ地がスペインで埃っぽいマカロニの景観とは全く違うことに、気づかされる。

正統派の西部劇で、ネイティブ・インディアンのシーンがあれば、クラシックなウエスタンとなったことだろうが、今作は、主人公のクーパー(クリント・イーストウッド)が、リンチに遭い復讐を遂げるというスト-リーで、州自治が確立される前の法制度を主題に展開される。
名監督ラオール・ウォルシュの名作「牛泥棒」を彷彿とさせる場面も見受けられる。

絞首刑がショウアップされ、住民のストレス解消の場面として描かれ、16歳と18歳の初犯の兄弟も絞首刑にしてしまうという判事の決断の背景なども興味深い。
最初見たときには、単なるアクション西部劇と思っていたが、なかなかどうして、興味ある題材が描かれている作品だった。

監督のテッド・ポストは、テレに映画やテレビドラマでも監督として活躍し、クリントとは、ヒット作品「ダーティー・ハリー2」でもコンビを組んでいる。

元保安官ジェド・クーパー(クリント・イーストウッド)は、牧場で牛を購入し搬送中に、牛泥棒と間違われ、キャプテンと名乗る男をリーダーとする9名の男たちに取り囲まれ、説明の間もなく絞首刑として吊るされてしまう。通りかかったプリス保安官(ベン・ジョンソン)に助けられ一命を取り留め、フォート・グラントという町へ送られる。

濡れ衣だったことが解り、フェントン判事(パット・ヒンクル)の提案で、以前の経験を買われ、保安官として合法的に9名を探すことにする。
一人、2人、3人と追い詰めてゆくクーパー、9人組のリーダーだったキャプテンことウェイルソン(エド・ぺグリー)は、仲間を集め間違いだったことを悔やむが、仲間と一緒にクーパーを殺すことにする。背後から撃たれクーパーは負傷するが、傷が癒えたクーパーは、ウィルソンの牧場に立て籠もる一味を殺し、ウィルソンは自ら首を吊って死を選ぶ。

まだ法治国家として州の法整備が整う前の西部の町の裁判の様子や、フェントン判事(パット・ヒンクル)が法整備がされるまでは、俺が法律だと言う場面など事実そういう時代があっただろうと思わせるような展開である。
9人組の一人ミラー(ブルース・ダーン)を捕まえるエピソードや、仲間となって捕まる若い初犯の兄弟のエピソードなど、どこかほろ苦さを感じさせるスパイスも利かせ、テッド・ポスト監督快調な演出を見せる。

共演者も、パット・ヒングル(「ガントレット」「ダーティー・ハリー4」でも共演)、ベン・ジョンソン、インガー・スティーブンス、ブルース・ダーン、デニス・ホッパー(狂信者の囚人役)などバランスの取れた布陣となっている。
クリントは、この作品の3年後「ダーティー・ハリー」で一挙にスーパー・スターとなるのだが、クリントを語る時には、アメリカ復帰の記念すべき作品として永遠に語りつがれる作品となる事だろう。

”毎日が映画日和”75点


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アイが—・サンクション「The Eiger Sanction」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆アイガー・サンクション(クリント・イーストウッド監督)「The Eiger Sanction」
(1975年製作、クリント・イーストウッド監督、脚本:ハル・ドレズナ―、
ウォーレン・B・マーフィー、ロッド・ウィテカー、音楽:ジョン・ウィリアムズ、撮影:フランク・スタンリー、原作:トレヴァニアン
クリント・イーストウッド、ジョージ・ケネディ、ヴァネッタ・マギー、ジャック・キャシディ、ブレンダ・ヴィーナス、グレゴリー・ウォルコット)

   
ジョン・ウィリアムスの優しい旋律の音楽が耳に残る、正体不明のターゲットを探し出し暗殺するという山岳スパイ・アクション。
クリント・イーストウッドが、監督・主演した作品で、イーストウッドが実際にグランドキャニオンやアイガー北壁にスタントなしでロケし、実際に登っている。CG等ではない本物の迫力に、サスペンスが盛り上がる。

普段は大学教授で美術を教える、ヘムロック(クリント・イーストウッド)は、実は凄腕の政府機関に協力する殺し屋で、スイスで諜報員が殺されたことで、2名の暗殺者を探し出し殺すことを、要請される。一人は始末したが、もう1名は正体が知れず、アイガー登頂を目指している国際チームの一人ではないかと推測され、登山家として国司チームの一員として、アイガー北壁へ上ることとなる。、

ヘムロックは登山家としても知られ、実は過去アイガーへ2度挑戦し失敗していたという設定。グランドキャニオンでの、訓練シーンやアイガー北壁の登山シーンが、緊迫感を醸し出していて、流石クリント・イーストウッドと声を掛けたくなるようなサスペンスアクションに仕上っている。

旧知の登山家ベンに、ジョージ・ケネディが扮し、ヘムロックに協力する役柄で出演。前年に、クリントとは「サンダーボルト:Thunderbolt and Lightfoot:ブログNo466」で共演している。

クリント・イーストウッドが、スタントマンなしで、実際に本格的な登山を画面に写し出しているのが凄い。(1993年「クリフハンガー」で、スタローンが、2000年「ミッション・インポッシブルⅡ」で、トム・クルーズが、ロック・クライミングシーンを撮影している)

主人公が、女好きという設定で笑わせるが、実生活でも女性関係が多いクリントらしいと変なところで感心させられるが、さまざまなタイプの女性が出演していて、クリントの好みが伺われて楽しい。クリント主演の映画をこのブログでも20本以上紹介しているが、絶世の美女との共演はほとんどない。(個人の主観だが、、)また、有名売れっ子女優との共演もほとんどなく至って地味な女優が多いように感じる。

最後は、偶然の事故が“ターゲット”の“サンクション(制裁)”になり、任務が完了するのだが、実際の標的は実は、ベンだったということが判明するのだが、友情に免じ見逃してやるというラストで、エンディングとなる。

最初に鑑賞した時から、40年近く過ぎ、おぼろげで印象があまりなかったが、今観てみると良く出来た映画で、遅咲きのスタークリント・イーストウッド45歳頃で、「ダーティー・ハリー:Dirty Harry」等のヒットで登り調子の頃の作品。本格的な山岳アクションに身体を張って挑戦しているところが、クリントらしい。
“毎日が映画日和” 80点


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ガントレット(クリント・イーストウッド監督・主演)「The Gauntlet」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆ガントレット(クリント・イーストウッド監督・主演)「The Gauntlet」
(1977年製作、クリント・イーストウッド監督、脚本:マイケル・バトラー、デニス・シュラック、音楽:ジェリー・フィールディング、撮影:レックスフォード・L・メッツ
クリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、パット・ヒンクル、マイケル・ガバナー、ウィリアム・プリンス)
   
クリント・イーストウッド監督・主演の壮絶なアクション巨編。
うだつの上がらない刑事ショックリー(クリント・イーストウッド)が、検察側証人をラスベガスから、フェニックスへ護送する任務を指示される。

娼婦の囚人マリー(ソンドラ・ブロック)に会うが、途中命を狙われ成功しないと言われるものの、相手にせず、出向き護送を始めると、レンタカーが爆発、謎の車の追跡など、不審な出来事に会う。

不審に思ったショックリーは、彼女の自宅から警部補ブレイクロックに保護を頼むのだが、到着したパトカーは数十台に及び、一世射撃を浴びせる。崩れた落ちた家を見ながら辛くも脱出した2人は、パトカーを1台ジャックし、州境へ向かう。警察官からショックリーが殺人犯として指名手配されていて、マリーもマフィアから命をねらわれていると聞かされる。

州境で、ブレイクロックの保護を待っていたが、待っていた一団からまたまた一世射撃を浴びせられる。
からくりを知ったショックリーは、生き延びるために戦いを挑んでいく。
警察幹部が、証拠隠滅のため証人もろとも殺してしまうという陰謀は、よくあるパターンではあるが、飛び交う銃弾の数が半端ではなく、凄まじい銃撃戦で描かれ、バイクアクションや列車での格闘、最後はバスジャックで、敵陣へ乗り込むというアクションが満載の痛快な作品。
警察幹部の腐敗を暴き、相手をマリーが撃ち殺し、エンドマークとなるが、最後のバスを使った銃撃戦は、どぎもを抜くスーパー・アクションでとなっている。

クリント・イーストウッド監督6作目で、楽しめる作品を演出してくれた。制作費の約5倍の興行収入を挙げ、そこそこ成功しているが、「ダーティー・ハリー」シリーズを超えるまでには至っていない。

ソンドラ・ロックとは、この時期恋人関係で、12年間の関係継続の期間中、6本の作品で共演している。(「アウトロー:The Outlaw Josey Wales」「ダーティー・ファイター:Every Which Way But Loose」「ウロンコ・ビリー:Bronco Billy」「ダーティー・ファイター/燃えよ鉄拳:Any Which Way You Can」「ダーティー・ハリー4:4Sudden Impact」)

痛快なアクション映画で、スカッとするには最高の映画!!

“毎日が映画日和” 85点


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真昼の死闘「Two Mukes for Sister Sara」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆真昼の死闘「Two Mukes for Sister Sara」
(1970年製作、ドン・シーゲル監督、脚本:アルバート・マルツ、音楽:エンニオ・モリコーネ、撮影:ガブリエル・フィゲロア
クリント・イーストウッド、シャーリー・マクレーン、、マノロ・ファブレガス、アルベルト・モリン、ジョン・ケリー、アルマンド・シルヴェストレ)
    
必見西部劇の1本!!
クリント・イーストウッドハリウッド復帰後の本格的西部劇で、「奴らを高く吊るせ「Hang ‘em High」(1968年)に続く西部劇で、マカロニウェスタン風の作品に仕上っている。
舞台はメキシコ、音楽には、*クリントのイタリア3部作で世界中に知れ渡った作曲家エンニオ・モリコーネを抜擢、ユーモア溢れるオープニング(エンド)曲や途中挿入される曲調が、いかにもマカロニウェスタン調で、この映画のタッチに合い、快調なリズムでご機嫌になる。

久しぶりに鑑賞して見ると、良く出来た脚本とクリントの監督としての手腕を発揮するきっかけともなった師匠ドン・シーゲル監督の構成と演出が解りやすく、快調なテンポで進み、非常に楽しい作品となっている。

クリントの相手役には、シャーリー・マクレーンを招聘し、謎めいた尼僧役を楽しそうに演じている。シャーリー・マクレーンを相手にクリントも受け身の演技で、懸命に務めているがマクレーンの存在感にやや押され気味。
出演当時(36歳)既に世界の映画祭(複数年)で、数々の主演女優賞に輝いていた、シャーリー・マクレーンは、クレジット・タイトルでもクリント(当時40歳)の前に紹介されている。

暴漢に襲われそうな尼僧を助け、一獲千金を企んでいるホーガン(クリント・イーストウッド)は、サラ(シャーリー・マクレーン)に、メキシコ反乱軍を支援していることを告げ、メキシコ政府軍を支援するフランス軍を壊滅する手助けをすれば、報奨金を貰えると告げると、サラはフランス軍の砦で、語学を教えていたことがあり、内情をよく知っているとホーガンに伝える。

さまざまな不可解な言動をするサラに、戸惑いながらも、ヤキ族に襲われホーガンが負傷したり、鉄橋を爆破しフランス軍の輸送列車を鉄橋ごと谷底に落としたり、山中のゲリラと合流するエピソードや、ホーガンの作戦(サラの作戦?)を実行するまでのさまざまなエピソードが展開される。
チワワのフランス軍に、実は娼婦でお尋ね者だったサラを引き渡すと内部に入り、地下道から侵入したゲリラ部隊と一緒に、フランス軍を壊滅させる下りまで、面白い・楽しい娯楽活劇作品となっている。

とぼけた味のシャーリー・マクレーンが、絶妙の演技で演技派女優の面目躍如たる所を発揮すれば、髭面でお馴染みのクリント・イーストウッドも、手慣れたガンファイトで、早撃ちを見せる。

クリントとドン・シーゲルは、5作品でコンビを組み、アメリカ復帰後のクリントは映画作りの多くを、シーゲル監督から学んだと語っている。他の4作品
(「マンハッタン無宿:Coogann’s Bluff」「白い肌の異常な夜:The Beguiled」「ダーティー・ハリー:Dirty Harry」「アルカトラズからの脱出:Escape from Alcatraz」いずれの作品も必見です)

約2時間近い作品だが、あの手この手で作品を楽しいものにしようという、製作スタッフの熱意を感じる作品となっていて、場面々々で、詩情豊かな景観も組み入れた撮影も見応えあり。

“毎日が映画日和” 80点



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アルカトラズからの脱出「Escape From Alcatraz」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆アルカトラズからの脱出「Escape From Alcatraz」
(1979年制作、監督:ドン・シーゲル、脚本:リチャード・タッグル、撮影:ブルース・サーティス、音楽:ジェリー・フィールディング、原作:J・キャンベル・ブルース
クリント・イーストウッド、パトリック・マクグーハン、フレッド・ウォード、ジャック・チボー、ポール・ベンジャミン、ロバーツ・ブロッサム、ラリー・ハンキン、フランク・ロンチオ、ブルース・M・フィッシャー)
   
お薦めサスペンス映画の1本!!
今は観光地となっているサン・フランシスコ沖合に浮かぶアルカトラズ島のアルカトラズ刑務所は、1963年まで脱獄不可能な刑務所として知られ、アル・カポネを収監していた事でも知られる。1906年に正式に設置されてから、39人が脱獄を試みたが再逮捕26人、射殺7人、溺死1人、行方不明5人と記録されている。この物語は、行方不明5人の内、銀行強盗で収監されたフランク・モリスとアングリン兄弟の1962年の脱獄を描いた作品である。

製作・監督は、ドン・シーゲル、製作総指揮はロバート・デイリー、撮影:ブルース・サーティス、音楽もクリント作品を4本手懸けたジェリー・フィールディングと、クリントと気心の知れたスタッフが結集している。

派手さは一切なく、クールで抑えたタッチが全編を覆う作品で、派手なアクション映画を期待する向きには、物足りない映画かも知れないが、綿密に練られた脚本と視覚に訴えるエピソードの積み重ねが、無駄が無く解りやすく、好みの映画である。

前年、コメディ・アクション「ダーティー・ファイター:Every Which Way But Loose」が、アメリカでヒットし「アルカトラズの脱出」の翌年も「ダーティー・ファイター・燃えよ鉄拳:Any Which Way You Can」「ブロンコ・ビリー:Bronco Billy」等の作品に出演、コメディ・アクションの可能性を探っていた時期で、ハリウッドの大スターとして、ヒット作が宿命だったクリントの試行錯誤の時期でもあった。

ドン・シーゲルは、イタリアでの西部劇(マカロニ・ウェスタン)の成功で、アメリカへ戻ったクリントと積極的にコンビを組んでヒット作を監督したが、この作品がクリントとの最後の作品となった。(合計5本監督:代表作は「ダーティー・ハリー:Dirty Harry」)
後年イーストウッドは、師と仰いだシーゲルに対し、アカデミー賞監督賞、作品賞を受賞した「許されざる者:Unforgiven」のクレジットにドン・シーゲルに捧げると敬意を表している。

夜、雨が降り、雷が轟く中、フランク(クリント・イーストウッド)がアルカトラズ島へやってくる。
車から降り、船で島へ渡る様子が静かに描かれ,衣服を脱ぎ裸のまま、アルカトラズの特徴である独居房へ入るまでが淡々と綴られる冒頭部分が、非常に優れた演出で、ほれぼれする出来映えである。

綺麗な朝焼けのシーンが新たな生活を予見させるが、所長(パトリック・マクグーハン)に呼び出され、脱獄に対し逃げてはならないと釘をさされ、フランクに色目を使うウルフといざこざとなる。前半は、友人となる人物達の紹介や細かなエピソードが、綴られていく。

囚人仲間のドクの絵の特典が取り上げられるエピソード、リトマスの突然の死、ウルフとのいざこざなどが、所長への反骨芯を煽ってゆく。
刑務所の古さに気付いたフランクは、換気口から脱出する方法を思いつく。
フランクは、旧知の間柄のアングリン兄弟、隣の房のバッツと4人で脱獄の準備を着々と進めていく。

所長の抜き打ち検査もうまく切り抜けるが、決行を早めたことが功を奏し、見事脱出に成功、決断がつかず出遅れたバッツは、結局脱獄に失敗する。
さまざまな脱出のための小物を用意するあたりは、ジャック・ベッケル監督「穴:Le Trou」を髣髴とさせるが、シリアスで静かなタッチは、この映画に良く合っている。

所長役パトリック・マクグーハンは、冷酷で神経質なキャラクターを演じているが、若いころは英国のテレビで人気者となっている。(「プリズナ―6」「秘密調査員ジョン・ドレイク」で主演)
最近見た映画「評決のとき:A Time toKill」では、冷静な判事役、「大陸横断超特急:Silver Streak:」では犯罪組織のボスを演じ、映画を盛りあげ、どっしりとした重石役になっていた。

フレッド・ウォードやポール・ベンジャミン、ロバーツ・ブロッサムなど個性豊かな俳優達が、脇を固める映画で、地味だが大好きな映画である。
“毎日が映画日和”90点


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ペイル・ライダー「Pale Raider」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆ペイルライダー「Pale Raider」
(1985年製作、クリント・イーストウッド監督、脚本:マイケル・バトラー、アニス・シュラック、音楽:レニー・ニーハウス、撮影:ブルース・サーティス、
クリント・イーストウッド、マイケル・モリアーティ、キャリー・スノッドグレス、シドニー・ペニー、クリストファー・ペン、ジョン・ラッセル、リチャード・ダイサート)
    
痛快西部劇の1本!!
映画としては、名作「シェーン:Shane」を彷彿とさせる構成で、正体の良くわからないガンマンという設定は、「荒野の用心棒:A Fisful of Dollars」以来のイーストウッドのはまり役である。

山の稜線の美しいカリフォルニア、雪の積もる寒さ厳しい季節、金の発掘で、暮らす人々が、カーボン峡谷で生活していた。
金の大規模採掘で財を成し町を牛耳るフラッドは、カーボン峡谷に狙いを定め、嫌がらせを始める。

冒頭で、フラッドの部下たちが疾走する馬に跨り、カーボン峡谷を襲う場面は、躍動感あふれ、遠望からの俯瞰シーン等迫力ある名シーンが続き、ブルース・サーティスの美しい撮影もさることながら疾走する馬も美しい。

主人公の牧師:プリーチャー(クリント・イーストウッド)が、たどり着いた町で、フラッドの部下に襲われるハル(マイケル・モリアーティ)を助けたことから、フラッド一味と敵対することとなるという設定。

リチャード・キールが、危ない場面で、味方となってくれ画面を和ませ、凄腕の保安官ストックバーン(ジョン・ラッセル)とその助手達との戦いをクライマックスにした脚本は西部劇の常道を外れることなく、イーストウッド流にアレンジされ、非常に解りやすく、無駄がそぎ落とされ、観やすい作品となっている。
クリント・イーストウッドの役作りは、「荒野のストレンジャー:High Plains Drifter」の主人公とほぼ同じような設定である。

観客からすれば、日本でいえば、三船敏郎の「用心棒」を観たいのと一緒で、イーストウッドが、悪漢を銃で蹴散らす「名無し男」を観たいのである。
イーストウッドの主催するマルパソカンパニーの事情や、配給元のワーナーブラザースの事情など、さまざまな背景の中で、西部劇待望論に、イーストウッドが応えた作品というべきだろう。

イーウトウッドは、この後、1992年「許されざる者:Unforgiven」を最後に西部劇は監督も出演もしていない。日本で時代劇が廃れたように、アメリカでも西部劇では、観客動員ができない時代となったためでもある。
西部劇の主演で、観客が呼べた最後のスター、クリント・イーストウッドの痛快娯楽巨編で、楽しかった。

“毎日が映画日和” 80点


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続・夕陽のガンマン「The Good, [イーストウッドを見逃すな!]

☆続・夕陽のガンマン「The Good,the Badand the Ugly」
(1966年製作、セルジオ・レオーネ監督、脚本:フリオ・スカルペッリ、セルジオ・レオーネ、ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ、音楽:エンニオ・モリコーネ、撮影:トニーノ・デリ・コリ、製作:アルベルト・グリマルディ
クリント・イーストウッド、イーライ・ウォラック、リー・ヴァン・クリーフ
   
この作品は、178分版で、未公開シーンも含まれた復刻版である。
セルジオ・レオーネは、西部劇が大好きなのだということが、良くわかる作品で、「荒野の用心棒:A Fistful of Dollars」「夕陽のガンマン:For a Few Dollars More」とレオーネを一躍世界的監督として知名度を高めた作品を観ても、それが良く理解できる。

従来のアメリカウェスタンにはない西部劇への深い愛情を感じる作品揃いである。(独特の映像表現と質感は、レオーネタッチとでも呼ぶべきだろう)
脚本が面白く、登場人物たちの個性が際だっていて、何と言っても作品全体が
他のマカロニ・ウェスタンの様に、“安っぽく、いい加減”ではない。

中学生の頃、日本テレビ系列で、マカロニ・ウェスタンを放映していたのを覚えているが(計11回放映)、劇場公開された他の作品を含めてかなりいい加減な作品が多かったが、レオーネの作品は、一線を画し優れた芸術性を発揮している。

考えてみれば、イタリアは芸術の国、ダ・ヴィンチやミケランジェロの国である。その伝統が、セット作りの大道具、小道具、装飾や美術、照明等に遺伝子として脈々と引き継がれていても不思議ではない。

メイキング映像を見ると、橋の爆破シーンは、タイミングが合わず結果は失敗で、もう一度橋を作り直して撮影するとか、いい加減なところも多々あったということだが、優れた芸術性を感じ取れる映像表現が、随所に見受けられる。
ラスト近く、墓場のシーンでトューコが狂気乱舞するシーンの壮大な景観が素晴らしい。レオーネ映画の多くの場面で、構図、アングル等、絵を描いているようにも感じる。

大量のエキストラ、大量の武器、弾薬、大砲の砲撃、爆破シーンなどスペクタクルシーンや戦場の塹壕シーンの壮大なスケールなどは、南北戦争を時代背景とし、壮大な一大絵巻を作りたかったのだろう。
イーストウッドも、レオーネは金銭に糸目はつけなかっと述べていて、*デヴィット・リーンのような監督を目指していたと語っている。

レオーネは、この後の作品でも「ウェスタン:Once Upon a time in the West」「夕陽のギャングたち:Duck,You Sucker」と西部劇を監督するが、「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」そしてこの作品の3作で、レオーネの描きたかった世界はすべて描き切ったのではないだろうか。

西部劇というジャンルを超えて、“レオーネの映画”として世界中に認知されたのは、レオーネの卓越した構成力と演出力に他ならない。
この作品は、イーライ・ウォラック演ずるトューコが狂言回し的役割を担い、彼を中心に映画は進行するが、ブロンディ役のイーストウッドは、この作品でのセリフは、ウォラックの半分以下だろう。無口な煙草を銜える苦み走った顔のイメージは、イタリアでの3作品で作られたものである。
(イーストウッドは私生活では煙草は吸わない。)

リー・バン・クリーフは、悪役担当で、前作に続き、相変わらず渋い演技を見せるが、ウォラックのメイキング映像での想い出によると、物静かで紳士的な俳優だったと述べている。鷲鼻で、細い目一度観たら忘れられない風貌は、その後多くのマカロニウェスタンや戦争映画で主演を務め、1989年64歳という若さで心筋梗塞で亡くなった。まだまだ活躍できた年齢だった。

イーライ・ウォラックは、昨年(2014年6月)98歳で亡くなったが、「荒野の七人:The Magnificent Seven」の盗賊の親分役で注目を浴び、多くの作品で印象深い演技を披露した脇役専門の名優である。
ブロードウェイ出身でトニー賞を受賞している実力派で、「ゴッドファーザーPARTⅢ」での悪役は晩年最高の演技だったのでは、ないだろうか。
今やハリウッドの大監督となったクリント・イーストウッドは「ミスティック・リバーMystic River」で、2003年ウォラックをキャスティングし、旧交を温めている。

レオーネ監督の長回しや出演者のアップ、全体の景観を見せる引いたカメラ映像など、レオーネ独特の“レオーネタッチ“とでもいう映像表現が、ふんだんに編集され堪能できる。

クリント・イーストウッドは、この作品を最後にマカロニ・ウェスタンとは決別し、アメリカに戻り「奴らを高く吊るせ:Hang’em High」「マンハッタン無宿:Coogan’s Bluff」と順調にキャリアを積んでゆくことになる。
1971年「ダーティー・ハリーDirty Harry」で、世界的なビッグスターとなってからは、広く知られるところだが、映画の師は、レオーネとドン・シーゲルだと後に、イーストウッドは語っている。

“映画はみんな面白い”☆☆☆☆☆☆(ちょっと長すぎたのが、残念!!)


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