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海峡 [高倉健の魅力!!]

☆海峡(森谷司郎+高倉健)
(1982年製作、森谷司郎監督、脚本:井手俊郎、森谷司郎、撮影:木村大作、音楽:南こうせつ
高倉健、吉永小百合、森繁久弥、三浦友和、大谷直子、伊佐山ひろ子、大滝秀治、山谷初男、笠智衆、小林稔侍、藤田進、滝田祐介、東野英心、新田昌玄、小沢栄太郎)

   
東宝創立50周年記念作品として制作された作品。
「八甲田山」「動乱」の森谷司郎監督、高倉健のコンビが三度タッグを組んだ作品である。
津軽海峡の地下にトンネル(青函トンネル)を堀、鉄道を通すという国鉄の地質調査員阿久津剛(高倉健)を中心に物語は展開する。

正直、物語の設定が面白くない、脚本が面白くないし編集もまずい。ドラマチックに盛り上がる場面もほとんど無く、森谷司郎どうした?という出来映え。

竜飛に調査に訪れた阿久津は、岸壁から身を投げようとしている多恵(吉永小百合)を救う展開からして、多恵と阿久津の恋愛模様が描かれるのかと思っていたら、肩透かし。
トンネル堀のベテラン源助(森繁久弥)の手を借りるのだが、こんな寒いところではとても作業が出来ないとぼやく作業員に、源助は「遥か昔、マンモスが通った道に、もう一度道を作ろう」と説得するのだが、観客への説得力が弱いし、ロマンを感じないし、マンモスでは必然性を感じない。

さまざまなエピソードを絡めながら物語は、展開するのだが、物語に芯が通っていない。
そのために、エピソードの多くが、付け焼刃的で、高倉健、森繁久弥、吉永小百合等の主演者が、みんな暗くしかめっ顔でトーンが下がる。

竜飛海峡の荒々しい風景が印象に残るものの、もう少し明るく描いても良かったし、とにかく142分は長すぎる。
過酷な30年という月日の事は、良く理解できるのだが、スぺクタルシーン(出水や事故など)も物足りないし、もっと派手に演出しても良かったのではないだろうか。

青函トンネルの出来るきっかけとなる「洞爺丸遭難」事件を冒頭描き、助かった子供が成長し、青函トンネル工事に関わるなど、面白いエピソードもあるのだが、余分なストーリーが多すぎて散漫で、中途半端な作品となってしまった。肩に力が入り過ぎ、空回りした作品である。

吉永小百合は何故この作品に出演したのだろうか。
唯一、伊佐山ひろ子が、存在感ある演技で、検討している。
高倉健の作品にしては、珍しく面白さが不足した作品である。

”毎日が映画日和“ 60点



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日本侠客伝―雷門の決斗― [高倉健の魅力!!]

☆日本侠客伝 雷門の決斗
(1966年製作、マキノ雅弘監督、脚本:野上龍雄、笠原和夫、音楽:斎藤一郎、撮影:山岸長樹
高倉健、待田京介、藤山寛美、ロミ山田、冨司純子、島田正吾、村田英雄
水島道太郎、天津敏、長門裕之、内田朝雄、宮城千賀子)
      
高倉健主演「日本侠客伝」シリーズ第5作目である。
(第11作目まで製作され、9作目までマキノ雅弘が監督している)
シリーズ物とはいっても、作品毎に設定が変わり、主人公も設定が変更されている。

今作は、浅草を舞台に3年前に渡世稼業から、足を洗い、興行主となった平松興行の若旦那信太郎(高倉健)が、度重なる観音一家風間(水島道太郎)の脅しや嫌がらせに対し、我慢に我慢を重ね、終には犠牲になった子分衆や浅草の興行仲間や芸人達のため、殴り込みを駆け、悪を倒すというストーリー。

パターン化された脚本をこのシリーズで8作担当した笠原和夫が、捻りに捻り、目新しさを付け加え、出演俳優達の名演技で、ヒットしたシリーズである。
高倉健の硬派の魅力が全開の頃で、役柄と相まって、ドスを片手に殴りこむシーンが、堪らなくカッコイイ。

共演者が芸達者揃いで味がある。恋女房千沙子(藤純子)の父親で、老侠客喜三郎(島田正吾)の哀愁漂う風情が良い、浪曲師を演ずる村田英雄の存在感も抜群で、演技も上手い。“味がある”というのは、演技がうまいとか下手とかを超え、俳優そのものの醸しだす存在感というか、生き様を指すのではないだろうか。

信太郎の子分、勉吉を演ずる藤山寛美は、流石は松竹新喜劇の看板俳優、本当に上手いと感じる俳優。正一役の待田京介が、珍しく悪役ではなく最後は殺されてしまうが、三枚目役を演じ楽しませてくれる。

ロミ山田や、宮城千賀子が懐かしかった。ロミ山田の艶っぽさが目を引く。
悪役の水島道太郎、天津敏が、相変わらずの役作りで、妙に安心してしまうのが不思議である。
耐えに耐え、我慢に我慢を重ね、義理と人情(思いやりと男気:女っぷり)が、
描かれる。マキノ雅弘監督の手慣れた演出と脚本担当の笠原和夫の名調子が、映画全編を彩っている。

お定まりのパターンではあるが、最後はやはり力が入ってしまう、不思議な魅力が東映の任侠映画にはあった。

“毎日が映画日和” 70点



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居酒屋兆治(降旗康男監督+高倉健) [高倉健の魅力!!]

☆居酒屋兆治(降旗康男監督+高倉健)
(1983年製作、降旗康男監督、脚本:大野靖子、音楽:井上堯之 撮影:木村大作、
原作:山口瞳
高倉健、大原麗子、加藤登紀子、田中邦衛、池部良、伊丹十三、ちあきなおみ
平田満、小松政夫、山谷初男、左とん平、佐藤慶、石野真子、小林稔侍、大滝秀治、三谷昇、武田鉄也、坂東英二、あき竹城、東野英治郎)
   
山口瞳の小説の映画化で、降旗康男監督がメガホンを撮った作品。
高倉健がかつて甲子園を目指し、サラリーマン生活を捨て、居酒屋兆治の主人、藤野英治役を演じている。

かつての恋人、さよが結婚相手の家を飛び出し、英治会いたさに函館に来るが、なかなか会えず、英治の店を訪ねるが、会話の途中、雨の中飛び出してしまう。
札幌へでた、さよは、キャバレーで働き、うら寂しいアパートで一人、つらく寂しい毎日を過ごし、自己破滅型の生活を送っている。

英治は、妻と子供2人に囲まれ普通の暮らしを営む居酒屋のおやじで、常連客や幼馴染の岩下や飲み屋の仲間が立ち寄る店で繁盛している。
さよが、家を飛びだすときに牧場が、焼けたことで、さよに放火の疑いが掛かっていて、警察はその足取りを追っていて、英治もしつこく付きまとわれる。

常連客で英治の先輩河原(伊丹十三)が、何かと因縁をつけては文句を言い、挙句の果ては英治に手を出す始末で、常連客の秋本(小松政夫)の悪口をいいふらすことに、我慢も限界で、ついに河原を殴って警察に1週間拘留される。

札幌へさよを探しに出た英治は、寂しく一人血まみれで倒れていたさよを見つけ、握りしめていた2人の想い出の写真をみて、さよの英治への想いを知り、涙を流す。
何とも切ない物語で、高倉健の映画にしては、珍しいタイプの作品。
大原麗子が一人苦しむ姿に違和感を覚え、他に方法はあるだろうと、思ってしまう。(それにしてもこの女優は、薄幸の女性役が良く似合う)
多くの出演者を裁ききれなかったような印象で、主題がぼけたような感じがした。

前作が「南極物語」で、過酷なロケだった高倉健だが、ほろっと来るような佳作を題材としたかったのかも知れない。
妻の茂子(加藤登紀子)が言うように、“人が人を思うことは誰にも止められない”ということを題材として、人生の中には、いろいろあるよなと語っているような作品となっている。

小林稔侍の偏執教気味の役作り、若い妻をめとり嬉々としている大滝秀治、貧乏なタクシー運転手演ずる小松政夫等がベテランの演技を披露すれば、酒場のホステス役のちあきなおみ、英治の妻役加藤登紀子が、本業は亜歌手なのだが、上手い芝居をする。
もう少し、詩情溢れる演出が欲しかったのと、ドラマチックな盛り上がりも不足していたように思う。

“毎日が映画日和”70点





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駅ーStation- [高倉健の魅力!!]

☆駅―Starion-(降旗康男監督+高倉健)
(1981年製作、降旗康男監督、脚本:倉本聡、撮影:木村大作、音楽:
宇崎竜童
高倉健、倍賞千恵子、いしだあゆみ、古手川裕子、烏丸せつ子、北林谷栄、
大滝秀治、田中邦衛、小林念侍、宇崎竜童、室田日出男、名古屋晃、小松政夫佐藤慶、寺田農、織本順吉、永島敏行、根津甚八、武田鉄也、平田昭彦、
池部良)
   
日本名作映画の1本!!
北海道を舞台に1968年~1980年までの、メキシコオリンピック射撃
選手の三上刑事(高倉健)と事件に関わる女性たちを綴る名作である。

詩情溢れる美しい北海道の景色と、四季折々の北海道の景観を取り入れた木村大作撮影監督の熟練のカメラワークが、素晴らしい。
劇中挿入される「舟歌」も話題となったが、出演も兼ねる宇崎竜童の奏でる音楽も美しく優しい旋律を聞かせてくれる。

北海道の銭函、南砂川、増毛等の小さな駅を物語の中心に据え、
銭函駅:妻との別れ(直子:いしだあゆみ))、南砂川駅:殺人犯の兄を庇う揺れる妹の想い(すず子:烏丸せつ子)、増毛駅:指名手配の男を庇いながら新しい男に心惹かれる居酒屋の女将(桐子:倍賞千恵子)と殺人事件を絡めながら描いていく。
倉本聡のちょっとほろ苦さを感じさせるストーリー(「(1978年)冬の華」以来の降旗康夫監督、高倉健主演作品)は、セリフで多くを語らないスタイルが、「冬の華」同様貫かれている。

1968年:三上刑事の上司相馬(大滝秀治)が、留萌での検問中撃たれ死亡する事件が、1980年正月明けに増毛で解決する、また銭函駅で1968年、妻直子と別れるシーンがとてもせつなく、いしだあゆみの演技も素晴らしく忘れ難いシーンや、帰郷した故郷を船で離れるシーンのおかあさんの見送るシーン、別れた妻と久し振りに電話で会話するシーンも余韻が残るシーンで、倉本聡らしい巧みな脚本作りで、倉本聡らしい雰囲気が出ている。

降旗康夫監督は、東映時代「網走番外地シリーズ」等から、高倉健の後期の作品を含めると、20作品の監督を務めており、高倉健を最も良く知る監督であろう。
この時期の高倉健は、心・技・体、絶頂期で大作映画に連続出演、大物俳優としての貫禄も十分で、出演作品も見応えある作品が揃っている。

制作当時50歳と人生のほろ苦さを感じさせる陰影表現も見事で円熟期の演技を見せてくれる。
多くのキャストは、高倉健作品ではお馴染みのメンバーたちである。(大滝秀治、田中邦衛、小林念侍、倍賞千恵子、いしだあゆみ等々)
高倉健ファンは必見の映画!!

“毎日が映画日和” 90点


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ブラック・レイン「Black Rain」 [高倉健の魅力!!]

☆ブラック・レイン「Black Rain」
(1989年制作、リドリー・スコット監督、脚本:クレイグ・ボロティン、ウォーレン・ルイス、音楽:ハンス・ジマー、撮影:ヤン・デ・ホン
マイケル・ダグラス、高倉健、松田優作、アンディ・ガルシア、若山富三郎、神山繁、ケイト・キャプショー、小野みゆき、内田裕也、ガッツ石松、安岡力也、ルイス・がズマン、國村隼、ジョン・スペンサー)
 
  
現代の巨匠リドリー・スコット監督が、大阪を舞台に描いた重厚でハードなアクション・サスペンス。
マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシアのハリウッドスターと共演するのは、高倉健、松田優作、若山富三郎、神山繁他の日本俳優陣達。
大阪を中心としたロケとアメリカのスタジオやサンフランシスコの農園等で撮影したとのことだが、日本は、規制が厳しく思うような撮影が出来ず苦労したとインタビューで、リドリー・スコット監督が述べている。

ニューヨークのレストランで遭遇した、日本ヤクザとマフィアの同席の場に、突如現れた日本ヤクザ佐藤(松田優作)が、2人の日本ヤクザを殺したことから、居合わせたニューヨークの刑事ニック(マイケル・ダグラス)とチャーリー(アンディ・ガルシア)が、佐藤を逮捕し、日本へ護送することになる。

画面に、松田優作の登場する際のインパクトが凄い。完全に主役のマイケル・ダグラスを喰っている。狂気じみた役作りが、映画全編を覆い、この映画への思い入れを感じる演技を見せている。この時、松田優作は膀胱癌に犯され、公開後1ヶ月足らずで亡くなっている、念願のハリウッドでビューを果たし、これからだという時に、満40歳という若さで亡くなり、彼の遺作となった。

日本のヤクザの抗争(菅井と佐藤の勢力争い)と偽ドルの原版を巡る争いを描く中で、同僚のチャーリーを佐藤に殺されたニックの執念と協力する松本の活躍を描く。
文化や考え方の違う日本で、松本警部補(高倉健)との交流を通じて、人間としての生き方、考え方が変化していくニックの内面も描き、映画に深みを出している。

海外のスタッフが製作する日本は、とかく異次元なジャパンというへんてこな文化や風習が描かれるが、この作品では目立つような違和感はない。
スタジオでの日本のセットに多少違和感を感じる部分もあるが、そんなに気にはならない。ただ製鉄所の通勤風景で、自転車通勤の社員が沢山登場しているが、昭和30年代の日本を描いているようで、ここは映画としての意図があっての演出と思われる。

高倉健の流暢な英語に驚くが、大阪府警の警部補という渋い役どころが、マイケル・ダグラスの演技過剰とも思える役作りを抑えていて、随所に見応えあるシーンを見せる。どんな映画に出ても、高倉健はやっぱり健さんで、助演という立場だが、ほとんど出ずっぱりの活躍を見せていて、アンチェインド・メロディーを歌ったり、機関銃を射ちまくったりと、ハリウッド映画ならではの。シーンを見せている。

高倉健56歳、マイケル・ダグラス45歳、アンディ・ガルシア33歳での作品、それぞれの個性が上手く生かされている。

若山富三郎が、ヤクザの親分菅井を演じていて、貫禄十分、題名となる「ブラック・レイン」黒い雨について語る下りがある。空爆で防空壕から何日も出られず、出られたときには、黒い雨が降っていて、戦後アメリカの個人主義が、義理や人情を考えない佐藤の様な人間を生み出していると、語る場面に由来している。

お馴染みの内田裕也やガッツ石松、島木譲二、安岡力也などが顔を見せる。
佐藤の愛人役小野みゆきの日本人離れしたスタイルが目を引いた。
神山繁のメリハリの利いた演技と英語の上手さにびっくり。

リドリースコット監督最高傑作「エイリアン:Alien」から10年後の作品で、音響編集賞、録音賞でアカデミー賞にノミネートされた。リドリー・スコット監督独特の感性を感じる作品で、重厚な骨太の作品となっている。リドリー・スコットファンは必見の映画!!

“毎日が映画日和” 90点




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鉄道員ぽっぽや [高倉健の魅力!!]

☆鉄道員ぽっぽや
(1999年制作、降旗康男監督、脚本:岩間芳樹、降旗康男、音楽:国吉良一、撮影:木村大作、原作:浅田次郎
高倉健、小林稔侍、広末涼子、大竹しのぶ、田中好子、吉岡秀隆、志村けん、奈良岡朋子、平田満、江藤潤、坂東英二、石橋蓮司、本田博太郎、きたろう)
     
高倉健が、68歳で主演した映画で、この後2014年亡くなるまでは、「ホタル」「単騎千里を走る」「あなたへ」の3本の主演映画に出演するのみであった。
新田次郎原作のローカル線の駅長が定年を迎え、亡くなるまでを描く感動作で、駅長役を高倉健が演じている。

駅での勤務のため子供や妻の最後を看取れなかった真面目一筋の不器用な男を演じている。
ちょっとりっぱな駅長過ぎるが、高倉健ともなると致し方ないところ。共演の小林稔侍が同期の鉄道員(ぽっぽや)を演じ、東映時代可愛がられ、私生活でも高倉健の弟子の様な存在だったとのことで、今回の共演は感無量だったに違いない。

妻役に大竹しのぶ、生まれた年に亡くなった娘雪子に末広涼子が扮し、広末涼子は、清潔感漂う女優さんでこの映画の役柄が、ぴったり合っている。
映画は、一人で迎える新年に駅舎兼住居に幻の様に現れる雪子との楽しいひと時をクライマックスに、鉄道に生涯を捧げたぽっぽやの、つかの間の幸せな時間を描いている。
雪が舞う厳寒の北海道架空の駅、幌舞駅を舞台に情感豊かな物語が展開する。

廃線となることが決まっている駅で、亡くなった妻と娘が“父さんおいでよ”とでもいうように、雪に埋もれる姿で、列車のホームで眠るように死んでいく。
仕事とは、家族とはと、いろいろ考えさせられる映画となっていて、高倉健の渋い演技が見応え十分で、心に響く映画となっている。
奈良岡朋子、吉岡秀隆、志村けん等が好演、田中好子が小林稔侍の奥さんで大竹しのぶの友人役を熱演している。

監督は、健さんをもっともよく知る降旗康男監督、撮影監督はこれまた健さん映画常連の木村大作である。
気心の知れたスタッフと、健さんの映画で何らかの役で出演した俳優達をキャスティング、つかの間の家族の交流を描いた心温まるファンタジーとなっている。
高倉健後年の珠玉の名作となっている、じっくりと何度でも観たくなる映画でもある。

“毎日が映画日和” 85点






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日本やくざ伝 総長への道 [高倉健の魅力!!]

☆日本やくざ伝総長への道
(1971年制作、マキノ雅弘監督、脚本:高田宏治、音楽:木下忠司
撮影:赤塚滋、原作:藤原審爾
高倉健、若山富三郎、野川由美子、嵐寛寿郎、小暮実千代、天津敏、遠藤太津郎、北川美佳、近衛十四郎、松方弘樹、大木実、玉川良一、鶴田浩二)
   
東映任侠路線を踏襲する作品。「日本侠客伝」「昭和残侠伝」シリ―ズの延長線上にある映画で、オールスター総出演となっている。
マキノ監督の手慣れた演出で、手際よく快調に展開していく。
若山富三郎、鶴田浩二、松方弘樹、などの主役級が脇を固め、見せ場もそれぞれ用意されている。

物語は、いつものパターンで、嵐寛寿郎、小暮実千代が殺害され、助人役の高倉健が、悪役遠藤太津郎、天津敏を刑務所帰りの若山富三郎と2人で相手の根城に殴り込みをかけ、復讐を果たすというもの。

鶴田浩二とのヤクザ渡世の無駄な戦いや、野川由美子が、高倉健に惚れていながら受け入れられないことで自棄を起こし逃げてしまうというエピソードなども絡ませながら、クライマックスへなだれ込んでいく。

高倉健の引き締まった身体に刀傷で血が流れる場面は、高倉健ファンには、たまらないシーンだろう。
東映任侠路線がやや下火になってきたころだが、従来のパターンからの脱却はできず、シリーズ名を変えただけの作品でもある。

ここまで、類似の作品が多いと、ストーリーが解らなくなってしまうのだが、、、。
大いなるマンネリズムがファンには、堪らないのだろうが、時代はそろそろ、任侠映画には、そっぽを向き始めていた時期でもある。

“毎日が映画日和” 65点


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ゴルゴ13(高倉健 主演) [高倉健の魅力!!]

☆ゴルゴ13
(1973年製作 佐藤純弥監督 脚本:さいとう・たかお、K・元美津、高久進、音楽:木下忠司、撮影:飯村雅彦 原作:さいとう・たかお
高倉 健、 モネセ・ソーラヴィ、プリ・バイナ、ジャレ・サム、ガダキチアン、アレズゥ、ジャラル)
     
全編イランロケで、高倉健が出演以外はすべてイラン人という作品。

イランで全編ロケなど、今では考えられないが、当時はパーレビ国王の独裁時代、アメリカとも蜜月時代で、このような映画も比較的自由に作れた時代である。イラン政府が制作にも名を連ねている。

原作者(さいとう・たかお)のデューク東郷のイメージは、実は高倉健だったというのは、あまり知られていない。
東映から、再三にわたって映画化を持ちかけられ、(さいとう・たかお)は条件付きで許可したとのことで、その条件が、高倉健がゴルゴ13を演じることと、全編海外ロケという条件、東映がその条件をのみ制作された。
後年、高倉健はインタビューの中で、もっと良い作品にできたと語っている。

テヘラン、イスファハン等でオール・ロケされた映画で、銃撃シーン(真実味が無い)、カーアクション(撮影のアングルが悪い)シーンなど、アクション満載の映画だが、いかんせん迫力不足は否めない。

(さいとう・たかお)が、脚本も担当、ストーリーもそれなりに面白いのだが、映画全体に迫力を感じない。
実写版で期待したゴルゴファンもいたと思うが、残念な結果だった。
東映の製作ではなく(東映は配給に専念)、製作委員会か何かを立ち上げ制作資金を多方面から集めた方が、もっと自由にもっとダイナミックになったのではないだろうか。国際的なスナイパーデューク東郷を、高倉健が演じたという非常に貴重な映画である。

ハリウッドで、映画化してくれたら面白いと思うのだが、なかなか実現しない。

“毎日が映画日和” 70点

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ミスター・ベースボール「Mr,Baseball」 [高倉健の魅力!!]

☆ミスター・ベースボール「Mr.Baseball」
(1992年製作、フレッド・スケピシ監督、脚本:ゲイリー・ロス、ケヴィン・クエイト、モンテ・メリック、撮影:イアン・ベイカー、音楽:ジェリー・ゴールドスミス
トム・セレック、高倉健、高梨亜矢、デニス・ヘイスバート、塩屋俊、浜村純)
     
高倉健が、中日ドラゴンズの監督役で出演したハリウッド作品で、主演のヤンキースから日本へトレードされた落ち目の強打者ジャック役は、トム・セレック(最近はもっぱらテレビで活躍、「Jesse Stoneシリーズ」「Blue Bloods」)。

チームメートとして、アドバイスをする同僚マックスに、デニス・ヘイスバートが扮している。(テレビ・映画多くの作品で、活躍する黒人男優、初期の「24」では、大統領役、「目撃:Absolute Power」ではシークレットサービス役を演じて印象深い)

日本の野球をアメリカより一段低いと見下すジャックは、チームプレーには馴染めず、反抗的態度。
予想されるストーリー展開で、型通りの演出。
監督の娘(高梨亜矢)さんと恋仲になり、また高倉健扮する内山監督と胸襟を開いて話し合った後は、チームに協力して活躍する。7試合連続本塁打更新の打席で、監督のサインはヒッティングだが、チームの勝利のため、決勝のバントスクイズを決め勝利にこだわるという、変身ぶりを見せる。そして仲直りした恋人ヒロコを連れてMLBデトロイトタイガースへ移籍するという物語。

アメリカから日本へ移籍する元大リーガー達は、まずはこの映画を観た方がいいのではないだろうか。
高倉健が、監督に扮してコメディも問題ないところをみせている。あまり知られていない健さんの隠れた一面が発見できる作品である。

健さんは「燃える戦場:Too Late the Hero」「ブラック・レイン:Black Lain」「ザ・ヤクザ:The Yakuza」
そしてこの作品と、ハリウッド作品には4本出演していて、流暢な英語を話す。
もっと、多くのハリウッド作品で活躍して欲しかった。

“毎日が映画日和” 65点

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刑事(NHKドラマ) [高倉健の魅力!!]

☆刑事(NHKドラマ)
(1995年製作 演出:重光亨彦、脚本:早坂暁、音楽:小林亜星 
高倉健、小林念侍、谷啓、寺田農、紺野美紗子、鈴木京香、石原良純、)

      
高倉健が、NHKでドラマ主演を務めた刑事物。高倉健61歳の作品。

劇場公開用の映画ではないが、中々良く出来た作品で、地味な刑事捜査の足取りを描いている。
物語は、高倉健を良き先輩と慕う派出所勤務の警察官村沢(石原良純)が、惨殺されたことから始まる。
主演の秋庭刑事を演ずる高倉健は、警視庁捜査1課の主任で、逮捕した男に家を襲われ妻を人質に取られ、救出に向かうものの妻は殺され、犯人を射殺したという過去を持つ。

現場検証で、見つかる紐の謎、残された村沢の日記に書かれている大きな事件の謎、亡くなる前に鑑識に調べてもらっていた車の塗装あとから割り出した車の追跡、橋に残された犬の毛、青い服でランニングする二人連れの謎の人物、いくつもの謎をひとつずつ検証し、確認していく丁寧なドラマ作り。

刑事の家族を犠牲にしての仕事に理解を求めようとする秋庭と未亡人となった紺野美紗子の会話が切ない。
いくつもの謎が、解き明かされ事件の全容が判るに連れて、別の殺人事件との繋がりも見えてくる。
銀行の融資担当の副頭取を殺したことで、一緒にいた愛犬も殺すしかなく、その処理に困った犯人2人が、
橋の上から犬の死骸を捨てたところを村沢警官に目撃されたことから、同じ犯人が殺したことが判明する。
背景に潜む暴力団も浮かび上がることとなる。

高倉健が出演したというだけあり、早坂暁の脚本が良く出来ている。下手な映画よりよっぽど面白かった。

“毎日が映画日和” 75点

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