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ブリット「Bullit」 [刑事映画の最高傑作!!]

☆ブリット「Bullitt」(1968年公開 ピーター・イエ―ツ監督 脚本:アラン・R・トラストマン、ハリー・クライナー、音楽:ラロ・シフリン 撮影:ウィリアム・A・フレーカ― 制作:フィリップ・ダントー二 編集:フランク・P・ケラー  スティーブ・マックイーン ロバート・ヴォ―ン ジャクリーン・ビセット ドン・ゴードン サイモン・オークランド ノーマン・フェル ロバート・デュバル)
     
    
何度見ても、この映画全体を包む雰囲気がとても好みで大好きな作品。
セリフは極力少なく、あくまでも声高にならず、淡々とクールにストーリーが展開される。練りに練った脚本も良い、全編ロケ撮影で、特に映画史に残るカーアクション・シーンは、ピーター・イエ―ツ監督(ハリウッドでの初めての演出)が元スピードレーサーだったことと、マックイーンがル・マンレースに出場を希望したほど車好きだったと言うこともあったと思うのだが、撮影に5週間費やしたほど。

驚くことにマックイーン自らムスタングを運転していることがDVDの特典映像のメイキングシーンでわかる。サンフランシスコの坂道をジャンプしながら走る画面は驚愕とともに迫力あるシーンが凄い。1968年制作の傑作映画であることは、誰しも認めるところだと思うが、アカデミー賞では、編集賞の受賞のみでその他の賞ではノミネートすらしていない。

ノミネート作品を見るとアクション・サスペンスものは1本もなく、この手の映画がアカデミー賞では好まれないことを表している。
この年の受賞作品を覚えている人はどれだけいるだろうか(ちなみに作品賞は「オリバー」監督賞はキャロル・リード、主演男優賞は、クリフ・ロバートソン)個人的には、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、撮影賞、作曲賞を「ブリット」に捧げたい。この映画以降、意識してカー・アクションが取り入れられるようになった。そういう意味においても、記念すべき作品であろう。

ピリピリした緊張感、全編に流れるラロ・シフリンの音楽が更にサスペンスを盛り上げ113分があっという間である。最後の空港の滑走路での追撃シーンなどは、飛行機のエンジン音の中(ここもマックイーン自ら滑走し、航空機の下に潜り込んで必死の撮影を行っている)犯人の銃撃で誘導灯が割れるシーンなど最高にクール!!

スティーブ・マックイーンが大好きになるきっかけとなった作品で、忘れることができない。(高校時代、親友と青のタートルネックセーターにブラウンのジャケットとデザートブーツで、ブリット刑事を気取って連れだって歩いたことを思い出す。)
映画を見始めて45年以上となるが、刑事映画でこの映画を超える作品は無い。

リアリティーにこだわったマックイーンのベスト作品といっても過言ではないだろう。(「パピヨン」「砲艦サンパブロ」「華麗なる賭け」「ジュニア・ボナー」「ゲッタウェー」などの作品も必見。)
政治家を演ずるロヴァ―ト・ボーンも映画では、ベストの演技(レマゲン鉄橋も良かったが)ではないか。切れ者政治家という役作りがとても雰囲気が出ていて、大学で演技学の修士号を取得したその実力を如何なく発揮している。

ノーマン・フェルとサイモン・オークランドの警察上司役2名は、さまざまな映画でお目にかかっている名バイブレ―ヤーで、この映画でも存在感ある役作りで、存在感を見せる。
ブリット刑事の相棒役のドン・ゴードンも名バイブレーヤーの一人だが(セリフが少なく表情だけの演技は難しかったと思うが)、相棒の刑事らしい雰囲気がとてもよく出ていた。

シカゴのシンジケートから送り込まれた殺し屋2人も強面の面構えと言い、いかにもという感じ。ロス役:ヴィク・タイバック、レニック役:フェリス・オーランディも好演。
ジャクリーン・ビセットを初めて見た映画で、理屈抜きで好きになったことを覚えている。清純な雰囲気が良く出ていて感じが良い。

マックイーン(この時38歳)がクールで、ニヒルでとにかくかっこいい。権力に妥協しない役柄がマックイーンのイメージと合い、スーツ姿も似合うが、ショートコートやジャケット、厚手のカーディガンやタートルネックセーターをラフに着こなし、デザートブーツで走り回る新しい刑事像を創り挙げた記念すべき映画である。マック―ンは、刑事役はこれ一度きりだった。ガンで50歳という若さで亡くなったのは、あまりにも残念。

”毎日が映画日和“  文句なく100点!!

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