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フロム・ヘル「From Hell」 [面白ミステリ]

☆フロム・ヘル「From Hell」
(2001年製作、アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ監督、脚本:テリー・ヘイズ、ラファエル・イグレシアス、音楽:トレヴァー・ジョーンズ、撮影:ピーター・デミング、原作:アラン・ムーア、エディ・キャンベル
ジョニー・デップ、ヘザー・グラハム、イアン・ホルム、ロビー・コルトレーン、ジェイソン・フレミング、イアン・リチャードソン)


   
1888年のロンドンを舞台にした、切り裂きジャックを題材とした映画
切り裂きジャックの犯人は、実は女王陛下の子供である王子の宿した子供を巡る国家的陰謀だったとのストーリーで、フリーメイソンが、陰謀に加担しているという作品で、見応えある作品となっている。

監督のヒューズ兄弟は双子で、デンゼル・ワシントン主演「ザ・ウォーカー:The Book of Eli」等の作品で知られ、まだ43歳と期待の映画人である。
主演は、ジョニー・デップで、捜査を担当するアヘン中毒に犯されたアバーライン警部を演じている。

ヘザー・グラハムが、警部を愛する娼婦役、イアン・ホルム(「エイリアン:Alien」「炎のランナー:Chariots of Fire」「ロード・オブ・ザ・リング:The Lord of the Rings」等で知られる名優)が、フリーメイソンの使命を帯びて殺人を重ねる元医師の貴族を演じる。
「ハリー・ポッター:Harry Potter」シリーズや007作品で知られるロビー・コルトレーンが、アバーライン警部の片腕の巡査部長ゴットレイ役で出演し、存在感を見せている。

ロンドンでの連続殺人の撮影は、スタジオ撮影だと思うが19世紀のガス灯の灯りの雰囲気や、石畳の上を走る馬車や、陰湿な娼婦街の雰囲気作りが、良く出来ていて、照明や美術も優れていて、殺される娼婦たちの衣裳も、時代らしい雰囲気を感じさせる。

王子は、密かに娼婦と結婚し子供を設けていたが、梅毒で瀕死の状態という状態で、発覚を恐れる王家の意向を組んで、フリーメイソンが、秘密を知る娼婦たちを連続殺人犯に見立て抹殺していくというストーリー、それを阻止しようと捜査するアバーライン警部の活躍を描くのだが、凄惨なシーンが多く残虐な場面が多い。

犯人のウィリアム・ガル卿が最後は、偏執教的な扱いとなり、個人的な嗜好による殺人の様に処理されるが、総監までフリーメイソンのメンバーでは、事実はもみ消されてしまうという結末で、アバーライン警部は、最後アヘン窟で死亡するという驚きの展開となる。

アヘン中毒による死亡なのか、フリーメイソンによる殺害なのか、判然としないが、びっくりのラストで、メアリーと田舎の海辺で一緒になって欲しかったと思うのは、私だけだろうか。
ダーク・スリラーとしてもなかなか面白い作品だった。

“毎日が映画日和” 80点


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パララックス・ビュー「The Parallax View」 [面白ミステリ]

☆パララックス・ビュー「The Parallax View
(1975年公開 アラン・J・パクラ監督、デヴィット・ガイラー他脚本、音楽:マイケル・スモール、撮影:ゴードン・ウィリス  ウォーレン・ベティ、ヒューム・クローニン、ウィリアム・ダニエルズ、ポーラ・プレンティス)
     
謎の暗殺集団を描く、ポリティカル・サスペンスなのだが、出足好調でこれは
面白い展開と思ったのだが、後半、脚本・編集のせいなのか切れ味が歩くなり、
説明のつかない場面が増えて来るのが残念。

パララックス社の使いが来るあたりから、何故、一人で解明しようとするの
かが不自然になってくるし、味方の編集長が殺されるあたりは、殺されなけれ
ばいけなかった理由が今一つわからないし、最後の議員暗殺の場面も、暗殺場
面に何故一人で侵入するのかが、良く理解できない。

もう少しわかり易い結末にしてほしかった。最初と最後の調査委員会のコメントを聞く限り、この暗殺集団と国家権力は結びついていて、調査委員会もその仲間であるという結論になり、映画のテーマはそこにあったということになる。

ウォーレン・ベティの映画らしいと言えばらしいのだが、すっきりしない映画となってしまった。やっぱり最後は、暗殺集団を暴いて観客の溜飲を下げてほしかった。
アラン・J・パクラ監督は、製作者としてスタートしロバート・マリガン監督とのコンビが多い。「くちづけ」で、監督デビューし、「コール・ガール」「大統領の陰謀」「結婚ゲーム」「ソフィーの選択」「推定無罪」「ペリカン文書」など見応えのある作品が多く、サスペンス物ばかりではなくコメディも人生ドラマもそれなりに見せてくれる監督のひとりである。

日本で未公開の作品もあり是非DVDを発売してほしい。(「カムズ・ア・ホースマン」「ドリームラバー」「オーファンズ」「いくつもの朝を迎えて」などの1978年から1989年までの4本。)1997年「デビル」の後、70歳の時交通事故で亡くなったのが、とても残念。
“毎日が映画日和”65点

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探偵物語 [面白ミステリ]

探偵物語(1987年製作 根岸吉太郎監督、脚本:鎌田敏夫 撮影:仙元誠三音楽:加藤和彦  
薬師丸ひろこ、松田優作、秋川リサ、岸田今日子、財津一郎、藤田進、中村晃子、坂上味和、鹿内孝、)

薬師丸ひろこの大ヒット作のひとつ。監督は根岸吉太郎で、共演は、松田優作、
出版する原作本(赤川次郎)と薬師丸ひろこが歌う挿入歌の相乗効果もあって、50億円以上の興行収入があった映画
       
原作のタッチがライトコメディ感覚なので、映画もその雰囲気を上手く踏襲している。
危ない探偵ごっこを演ずるお嬢様女子大生薬師丸ひろこの撮影時の実年齢と役柄がフィットし雰囲気も良く出ていたことと、相手役の松田優作の魅力も全開で、おてんば娘に苦労しながらも、徐々に魅かれていく役柄をさわやかに演じたのがヒット作となった要因だろう。

松田優作は、立っているだけでも雰囲気のある俳優で、リドリー・スコット監督の「ブラック・レイン」で、強烈な個性を見せていただけに40歳で亡くなったのはあまりにも惜しい。

出演する俳優陣が楽しく、それぞれの個性がうまく発揮されている。特に財津一郎は、助演男優賞もので、本人も楽しんで演じていたのではないだろうか。秋川リサのアンニュイムードも良い、中村晃子もいかにもという役柄で雰囲気が出ている。

ご都合主義の場面も見られるが、物語自体が深刻な殺人事件ではないので、所詮ネタは割れていて原作を読んでいなくても、犯人が坂上味和演ずるバニーガールのアルバイト女子大生だということがわかってしまう様な展開で、文芸作品でもないので、まあこれはこれで良いのだろう。

劇中挿入される歌が、ヒットして薬師丸ひろ子の代表曲になっているが、秋川リサの歌うマンボはちょっといただけない。それにしても女優2名(秋川リサ、坂上味和)のバストがあまりにも小さいのにはあきれるばかり、別に巨乳好きではないが、どちらか一人はもう少しボリュームがある女優でも良かったのではないだろうか。

根岸吉太郎監督作品では、「ウホッホ探検隊」「雪に願うこと」と並ぶ代表作の一つだろうが、個人的には「ひとひらの雪」と共に好きな作品である。

“毎日が映画日和” 80点

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