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江戸城大乱 [力作!]

☆江戸城大乱
(1991年製作、舛田利雄監督、脚本:高田宏治、音楽:渡辺晋一郎、撮影:北坂清、
松方弘樹、三浦友和、十朱幸代、丹波哲郎、金子信雄、金田賢一、神田正輝、
坂上忍、池上季実子、野村真美、加藤武、江原真二郎、神山繁、平泉成、
西岡徳馬、下川辰平、大出俊、西田健)


   
1680年、4代将軍徳川家綱は、病弱で5代将軍に甲府城主で家綱の弟綱重を指名するが、次期将軍を狙う尾張、紀州、水戸の御三家は反発、特に尾張は反発が強く綱重の江戸への道中を襲い亡き者にする。

大老酒井雅楽頭忠清は、次期将軍の指名の主導権を握ろうと暗躍する。
大老酒井を演ずる松方弘樹の演技が大げさで、「柳生一族の陰謀」の萬屋錦之介を見ているようで笑えたが、主演者としては、一世一代の大芝居といったところか。

堀田備中守演ずる三浦友和が、顔が幼いせいかこの頃40歳なのだが、ちょっと貫録不足に感じる。桂昌院演ずる十朱幸代は、当時50歳にもかかわらず、その美貌は衰えを見せていない。
5代将軍となる綱吉役の坂上忍が熱演で、今はバラエティー番組で活躍しているが、ちゃんと演技ができる俳優であることを証明している。

脇役が重厚な布陣で、東映のオールスター映画を見るようだが、1978年「柳生一族の陰謀」のヒットから「赤穂上断絶」「真田幸村の謀略」「徳川一族の崩壊」と大作時代劇がヒットしたのだが、意外と長続きせず、1989年「将軍家光の乱心―激突―」が久しぶりに製作され、東映としてはその勢いに乗じての製作だったが、期待の様な結果とはならなかったようだ。

やはり、題材が古すぎるのと、内容が面白くないというのが素直な感想で、製作スタッフの思い入れとは違い、観客にはそっぽを向かれたということだろう。

演技プランも古すぎるし、演出も古すぎる、もっとスピーディーで、歯切れの良いテンポが必要なのだが、いちいち大見得を切る松方弘樹のアップでは、重々しくなってしまい、ドーランで黒塗りの顔も印象が暗く1950年代~60年代のよう。
爆破シーンや、殺陣に工夫は観られるものの、残念な結果となった作品である。

“毎日が映画日和” 65点


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日本のいちばん長い日(岡本喜八監督) [力作!]

☆日本のいちばん長い日
(1967年製作、岡本喜八監督、脚本:橋本忍、音楽:佐藤勝、撮影:村井博
 三船敏郎、笠智衆、山村聡、宮口精二、志村喬、加藤武、高橋悦史、中丸忠雄、黒沢年男、佐藤允、島田正吾、藤田進、加東大介、仲代達矢(ナレーター)、松本幸四郎(八代目))
   
東宝創立35周年記念映画として制作された、157分の超大作。
大宅壮一(実際は、半藤一利「日本のいちばん長い日」を映画化したもので、岡本喜八監督が橋本忍の脚本を映像化した。

1945年8月14日御前会議での降伏決定から、天皇の玉音放送でのポツダム宣言受諾を国民に語る正午までを描いた映画で、降伏に抵抗する陸軍強硬派のクーデター未遂を中心に描かれる。

結局、この戦争は、軍部主導で(さまざまな要因があるものの)特に、陸軍で始まり、陸軍に振り回され、陸軍の抵抗で最後までてこずった戦争だったとの印象を拭えない。広島長崎に原爆投下をされても、まだ閣議で、本土決戦を訴える陸軍大臣阿南(三船敏郎)は、この映画では強硬派として描かれているが、血気に流行る陸軍を抑えるための役割を意識した発言、行動だったとの評価もある。

天皇の勅命で、御前会議で降伏による終戦を決断するのだが、最後はその意を汲んで、反対を唱える下士官に対し、天皇のお言葉にこれ以上は、反対できない「反対する者は俺の屍を超えて行け」と部下を諭し、自決している。鈴木総理大臣や、東郷外務大臣などに自決する前に、挨拶に出向いていたという。

冒頭から、エンディングまで緊張感溢れる画面で、クーデターを起こす将校に魅力が欠けたものの(中丸忠雄、佐藤允、黒沢年男、田中浩、天本英世等)、東宝オールスターキャストで、総力を挙げて制作された力作である。日本の歴史の1ページを認識できる映画でもある。

戦死者310万人、軍人関係230万人、一般人80万人というのが、現在公表されている死者数だが、財産、家を失くしたものは1500万人とも言われている。ドイツ・イタリアとの3国同盟に至る経緯や中国との戦争で結局は、アメリカを敵に回すとになった経緯など、興味は尽きない。

結局、時の政権が方向性を失うと軍部主導の強硬派路線に陥った戦前の日本と同様の事が起こらないとも限らないのである。国民は慎重に、物事を考えて判断しないと危ういことを、もう一度確認しなくてはならない。国民には、その責任があることを意識させられた映画である。

総理大臣鈴木を演じた笠智衆、海軍大臣を演じた山村聡など、政府関係者、陸軍関係者、海軍関係者、宮内庁関係者、日本放送協会関係者、その他などおびただしい数の出演者が、見事に整理され、それぞれに存在感を見せていて構成力、演出力が素晴らしい。この緊張感には、白黒画面が良く合っていた。

“毎日が映画日和” 85点

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ズールー戦争「Zulu」 [力作!]

☆ズールー戦争[Zulu]
(1964年公開 サイ・エンドフィールド監督・脚本、ジョン・ブレブル脚本、音楽:ジョン・バリー 撮影スティーブン・デイド
マイケル・ケイン、スタンリー・ベイカー、ジャック・ホーキンス、ナイジェル・グリーン)

50年前の映画で、ズールー族とイギリス軍の戦いで約140分を見せきってしまう力作。

1879年に行われた大英帝国と南アフリカのズールー王国との第1次侵攻の「ロルクズ・ドリフトの戦い」を描いた映画で、この戦いを含めさまざまな紆余曲折があり、1910年5月イギリスの自治領南アフリカ連邦が成立する。

映画では、ズールー族の組織的な攻撃にてこずる英国軍が、英国式の銃と訓練された戦術によって何とか退ける2日間を描き、50年前とはいえ、(CGを使わない)迫力の戦闘シーンを見せてくれる。
あっぱれ!!

スタンリー・ベイカーや若かりし頃の、マイケル・ケインが将校役で出演。
兵士役の俳優たちが熱演。死の恐怖の中、わずか140名前後の戦力で、4000名と戦う勇気とジョンブル魂を見せる。監督は良く知らないが、南アフリカの歴史の一端を知る貴重な映画でもある。マイケル・ケインの映画から彼の出演履歴を調べているうちにこの映画のことを知り、DVDを借りたのだが、見応え十分の映画である。

“映画はみんな面白い” 70点

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