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バトルフロント「Homefront」 [重厚なサスペンスアクション]

☆バトルフロント「Homefront」
(2013年制作、ゲイリー・フレダー監督、脚本・制作:シルヴェスター・スタローン、音楽:マーク・アイシャム、撮影:デオ・ヴァン・デ・サンデ
ジェイソン・ステイタム、ジェームズ・フランコ、ウィノナ・ライダー、ケイト・ボスワース、フランク・グリコ、クランシー・ブラウン)
    
超ド級のクライムアクションで、シルヴェスター・スタローンが製作にも名を連ね、脚本を担当している。
今から20年前なら、間違いなくスタローン本人が演じた役だろう。70歳手前にして今も変わらず映画出演を続けている生粋の映画人である。

麻薬潜入捜査官だったフィル(ジェイソン・ステイタム)は警官を辞め、一人娘のマディと一緒に亡き妻の田舎で生活をしていた。
マディがいじめっ子をやっつけたことから、犯罪組織と戦うことになっていく。

冒頭の麻薬捜査のアクションシーンが、凄すぎてのっけから緊張感MAXでスタートする。CG(VFX&SFX)を巧みに取り入れていて、迫力のアクションシーンの連続で、娘を守るため必死の戦いに挑むジェイソン・ステイサムが、カッコイイ。
ジェイソン・ステイサムに良く合う役柄で、前作「ハミング・バード」がもう一つの出来映えだっただけに、スカッとするアクションシーン満載ですっきりする。

非常にわかり易く、100分という上映時間もちょうど良いし、仇役もそこそこに凄味があり、タッチも重厚で好みの作品に仕上っている。
テイストは違うものの、娘のため元捜査官が悪の一味と戦うという設定は、リュック・ベッソンが率いるヨーロッパ・コープが製作し大ヒットとなった映画「96時間」にも似ている。

残念ながら、ヒット作とはいえない成績だったようで、ヒットするには悪役サイラスをもう少し凄味を利かせ、ゲイターと保安官をもっとあくどくする必要があったのではないか。
ウィノナ・ライダーが(アカデミー賞で2度ノミネートの実力派)、中途半端な悪女役を演じているのが寂しかった。

ジェイソン・ステイサムは、ここのところ主演作が目白押しだが、主演作よりは、「エクスペンダブルズ」シリーズや「ワイルド・スピード」シリーズでの助演の方がヒットしているのが、気になるとこで、そろそろ、「トランスポーター」に続くヒット作が欲しい。
それにしても、キレのあるアクションは健在で、安心して観ていられる。

“毎日が映画日和” 75点


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レッドブル「Red Heat」 [重厚なサスペンスアクション]

☆レッドブル「Red Heat」
(1988年製作、ウォルター・ヒル監督、脚本:ハリー・クライナー
ウォルター・ヒル、トロイ・ケネディ・マーティン、音楽ジェームズ・ホーナー、撮影:マシュー・F・レオネッティ
アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームズ・ベルーシ、ピーター・ボイル、エド・オロス、ジーナ・がーション、ローレンス・フィッシュバーン)


モスクワロケが初めて許可されたアメリカ映画で、ロシアン・マフィア、ビクター(エド・オロス)とモスクワ市警のダンコ-大尉(シュワルツェネッガー)の戦いを描いたハードな作品。

監督は、ウォルター・ヒルで、キレのあるド迫力の男臭いアクション作品の監督として知られ、脚本家としても超一流、製作者として「エイリアン:Alien」シリーズを手懸けるなど、評価の高いプロデューサーでもある。

作品は、モスクワでの麻薬取締り捜査に失敗し、同僚を殺されたダンコ大尉は、首謀者ビクターが逃亡したアメリカシカゴへやって来る。
シカゴ警察の刑事リジック(ジェームズ・ベルーシ)とギャラガー刑事(リチャード・ブライト)が、ダンコ-大尉のサポートすることとなる。

ダンコ-大尉演ずるシュワルツネッガーのゴツゴツした贅肉の無い肉体が、ソ連の警察官というイメージにぴったり合い、融通の利かなそうな、人権など関係ないとばかりに、昔風の強面の警察官を演じている。
それに反し、ジェームズ・ベルーシが、変化球投げまくりのアメリカの刑事を演じ楽しませれくれる。この2人のコンビが絶妙で、楽しい作品となっている。

ビクター役エド・オロスは、「48時間パート2:Another 48 Hrs」でもウォルター・ヒル作品に出演し重要な悪役を演じている。
アメリカ人だが、チェコ系ということで、ロシアン・マフィア役は、良く似合う。ピーター・ボイルやジーナ・がーションが、出演し楽しませてくれる。

さまざまなエピソードが、詰め込まれてはいるが、ビクターとの対決まで退屈しないで見れる作品となっている。(最後の列車とバスの衝突もド迫力)
劇中、拳銃の件でソ連製が良いかアメリカ性が良いか言い争う場面、ジェームズ・ベルーシが、マグナム44が世界一の拳銃で、ダーティー・ハリーも使っているんだと誇らしげにいう場面があるが、ダンコ-大尉は、ダーティー・ハリーって誰だと?聞き返す場面は、意味深で笑える。
(この年、「ダーティー・ハリー5:The Dead Pool」が公開されている)

ウォルター・ヒル監督作品は、20作品あまり、製作・脚本・原案と現在73歳の才能豊かな映画人である。監督作品の中で9作品を鑑賞しているがどの作品も男臭さ満載でハードなアクションが、見応え十分の作品ばかりである。

”毎日が映画日和”80点


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レッドオクトーバーを追え「The Hunt for Red October」 [重厚なサスペンスアクション]

☆レッドオクトーバーを追え「The Hunt for Red October」
(1990年製作、ジョン・マクティアナン監督、脚本:ラリー・ファーガソン、ドナルド・スチュワート、撮影:ヤン・デ・ホン、音楽:ベイジル・ボールドゥリス、原作:トム・クランシー
ショーン・コネリー、アレック・ボールドウィン、ジェームズ・R・ジョーンズ
スコット・グレン、サム・ニール、リチャード・ジョーダン、フレッド・トンプソン、コートニー・B・ヴァンス、ピーター・ファース、ティム・カリー)


   
アメリカの人気作家トム・クランシーのジャック・ライアンシリーズの第1作目を映画化した作品。
冷戦時代1984年を時代背景とし、ソ連首脳部に不満を持つ、ソ連最新型潜水艦レッド・オクトーバー(十月革命にちなんで名の艦長ラミレス(ショーン・コネリー)は、ごく限られた仲間(サム・ニール他)等と、アメリカへの亡命を計画する。

この潜水艦は、「キャタピラー・ドライブ」という無音の推進装置を備えていて相手方に気付かれず航行できる最新型で、処女航海に決行しようとソ連の潜水艦基地ムルマンスクの港を出港する。

CIAの分析官ジャック・ライアンは、イギリス情報部からの「レッド・オクトーバー」の情報を伝える為、CIA本部副長官グリーア海軍提督を訪ね、その存在を報告すると、ムルマンスクの港を出港したと伝えられる。
ここから、物語は佳境に入っていくのだが、魅力的な人物が沢山描かれ、面白いこと面白いこと。アメリカの映画製作は本当に凄いと痛感する。
映画ファンで幸せだと感じる瞬間でもある。

潜水艦が題材というと、狭い空間の中での極限状態に追い詰められる乗組員たちを描く緊迫した映画が多く、力作・名作も数多い。主な鑑賞済み作品を挙げると
・海の牙(1946年ルネ・クレマン)
・眼下の敵(1957年ディック・パウエル)
・深く静かに潜航せよ(1958年ロバート・ワイズ)
・Uボート(1981年ウォルフガン・ペーターゼン)
・原子力潜水艦浮上せず(1978年デヴィット・グリーン)
・クリムゾン・タイド(1995年トニー・スコット)
・K-19(2002年キャスリン・ビグロー)
以上の他、数多くの潜水艦映画が製作されている。
今作品はその中でも、スケールの大きさ、ストーリーの面白さ、キャスティングの面白さ、CGなど特殊撮影の見事さなどエンターテイメント作品としては、抜群の出来映えで、レベルの高い作品となっている。

ラミレス船長を演ずるショーン・コネリーの存在感、深い眉間のシワやセリフにこもる確かな演技力は、この俳優の役に向き合う真摯な姿勢を感じさせる。
初の大役を射止めたアレック・ボールドウィンのジャック・ライアン役は、当初ケヴィン・コスナーにオファーされたとのことだが、監督・主演作に取組んでいて断られたため、将来性のある俳優に白羽の矢を立てたと製作者は語っていて、アレック・ボールドウィンの出世作となった。

アメリカ軍潜水艦ダラスの艦長、スコット・グレンの演技も賞賛に値するような渋い演技で、どんな映画でも見応えある演技を見せてくれる貴重な主役級の俳優である。
その他、サム・ニール(レッド・オクトーバーの副館長)リチャード・ジョーダン(アメリカ大統領首席補佐官)ジェームズ・アール・ジョーンズ(グリーア提督)、フレッド・トンプソン(原子力空母エンター・プライズ艦長)コートニー・B・エヴァンス(ダラスのソナー担当)ティム・カリー(ソ連軍医)などのベテラン勢が脇を固めた作品で、必見である。

当時で2億ドル以上の興行成績を挙げ、大ヒットしその後も「ジャック・ライアン」シリーズは制作されている。その後、ジャック・ライアンは、ハリソン・フォードに変わり、「1992年パトリオット・ゲーム:愛国者のゲーム:Patoriot Games」「1994年今そこにある危機:Clear and Present Dangers」が順調にヒットし、シリーズの制作が期待されたが、製作されなかった。

ジャック・ライアンがベン・アフレックに変わり、「2002年トータルフィアーズ:恐怖の総和;The Sum of all Fears」が、製作され商業的にはそこそこのヒットとなるが、シリーズはその後、「2014年エージェント・ライアン:オリジナルストーリーで原作はない」まで、製作されなかった。(ケヴィン・コスナーは、ライアンの上司役で、主役級の活躍を見せている)
このシリーズは、ジャック・ライアンを誰が演ずるかが大事で、正直最新作のクリス・パインでは世界観が全く違う感じがした。

「レッド・オクトーバーを追え」は、ソ連海軍が、亡命を図るラミレス艦長もろとも潜水艦を沈めようと総力を挙げて追跡するが、艦長の亡命の意図を知ったアメリカ軍との協力でレッド・オクトーバーの船体も無傷で手に入れることができるかが焦点となってくる。

アメリカ駐在ソ連大使と首席補佐官の会話(抜群に面白い)や、エンター・プライズ艦長のライアンへの考え方や、乗員を潜水艦から不自然ではない形で脱出させる方法や、レッドオクトーバーに追いついたラミレスの教え子が艦長を務めるソ連潜水艦との駆け引きなど見応えある場面が続く。

監督のジョン・マクティアナンは、「プレデター:Predator」「ダイ・ハード:Die Hard」が、世界中で大ヒットし、乗りに乗っている時の作品のせいか、勢いを感じる作品となっている。一躍売れっ子監督となるも「ダイハード3」以降は、作品に恵まれないのか、失敗作が続き、2006年にはFBIに盗聴疑惑で逮捕され、服役している。最近全くニュースを聞かないのが残念。

映画の結末を含め、サスペンス、スリルのワクワク感が止まらない作品で、25年前の作品とは思えないほど、構成もしっかりしている作品である。

“毎日が映画日和” 100点満点


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イコライザー「The Equalizer」 [重厚なサスペンスアクション]

☆イコライザー「The Equalizer」
(2014年制作 アントワーン・フークア、脚本:リチャード・ウェンク、
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、撮影:マウロ・フィオーレ
デンゼル・ワシントン、マートン・ソーカス、クロエ・グレースモ・レッツ
ビル・ブルマン、メリッサ・レオ、デヴィット・ハーパ)
     
今やアメリカアクション・サスペンス物の敵役となったロシアン・マフィアとの戦いを描いた、デンゼル・ワシントン主演のちょっと毛色の変わったアクション満載の映画。華を添えるのは、クロエ・グレースで、ロシアン・マフィアに囲われている娼婦を演じている。

元CIAエージェントマッコールは、ホーム・センターに勤務し、今は静かに暮らす。行き付けのカフェで知り合った少女が、ロシアン・マフィアに過酷に扱われているのを見過ごせず、マフィアをあっという間に倒してしまう。
組織から送り込まれたマートン・ソーカス演ずるテディ一味との壮絶な戦いが始まる。ホーム・センターの仲間を人質にされたマッコールは、テディ一味が待ち受けるホーム・センターへ向かう。

ホームセンターにある様々な商品や製品を使って戦うのが、新味があって面白い。
スカッとしたい向きには最高のエンターテイメントで、知的な殺戮者をデンゼル・ワシントンが演じている。
もう少し、テディ一味に凄味が欲しかったが、マッコールが強すぎたかも知れない。一味を倒したマッコールは、モスクワにいる組織の黒幕のプーシキンも殺害する。

1984年~89年放送されたテレビドラマ「ザ・シークレット・ハンター」の映画化だが、設定は変更され、別の物語のようである。キャラクターだけ借用したという程度。
是非、続編を制作してほしい。物静かな人物が強い人物に変貌するという夢をかなえてくれる映画でもある。
アクション・サスペンスには定評のあるアントン・フークア監督が、独特の世界観を描いてみせる。

“毎日が映画日和” 75点

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ダブルボーダー「Extreme Prejice」 [重厚なサスペンスアクション]

☆ダブルボーダー[Extreme Prejudice]
(1987年制作 ウォルター・ヒル監督 脚本:デリック・ウォッシュバーン、ハリー・クレイナー 撮影:マシュー・レオネッティ 音楽ジェリーゴールドスミス 原案:ジョン・ミリアス、フレッド・レクサー
ニック・ノルティ、パワーズ・ブース、マイケル・アンアイサイド、マリア・コンチータ・アロンゾ、リップ・トーン、ウィリアム・フォーサイス)
     
ウォルター・ヒル版「ワイルド・バンチ」。メキシコ国境の麻薬組織のボスとレンジャーの友人との戦いに、特殊部隊の組織が絡み三つ巴の戦いを繰り広げる。

ウォルター・ヒル監督は、この5年前に傑作「48時間」で、ニック・ノルティとコンビを組んでいる。最近の出演映画「リーガル・マインド」での風貌との違いにこんな時期もあったのかと思わせられるが、シャープで細身のニック・ノルティはカッコ良い。コメディから心優しい父親役、刑事、軍人と幅広い役を演じられる実力派で、独特のだみ声も印象に残る俳優である。

麻薬組織のボスを演ずるパワーズ・ブースは、時々映画で見る顔だが、テレビで「フィリップ・マーロー」を11作ほど演じていたとのことで、是非DVD化してほしい。すこし狂気味がかった演技で楽しませてくれる。

政府の特殊部隊の指揮官役を演ずる、マイケル・アンアイサイドは、これまた良く見る俳優で、悪役や存在感のある脇役で活躍する渋い俳優。
今回も、金目的で仲間を裏切る役を独特の風貌で演じている。見る方角によっては、ジャック・ニコルソンにそっくりに見えるのだが、、、、、。

紅一点のコンチータ・アロンゾは、ラテン系の風貌が、この映画の舞台には打って付けの女優なのだろうが、魅力が満開とはいかず添え物程度に終わってしまった感じ。
前半の小競り合いから、後半の三つ巴の銃撃戦まで、ウォルター・ヒルの暴力描写が炸裂、迫力ある場面が展開する。隊長の裏切りを許さない仲間を大切にする愛国者の元軍人たちが良い味を出している。

“映画はみんな面白い” 75点

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ブラック・レイン「Black Rain」 [重厚なサスペンスアクション]

ブラック・レイン「Black Rain」
(1989年制作、リドリー・スコット監督、脚本:クレイグ・ボロティン、ウォーレン・ルイス、音楽:ハンス・ジマー、撮影:ヤン・デ・ホン
マイケル・ダグラス、高倉健、松田優作、アンディ・ガルシア、若山富三郎、神山繁、ケイト・キャプショー、小野みゆき、内田裕也、ガッツ石松、安岡力也、ルイス・ガスマン、國村隼、ジョン・スペンサー)
    
大好きな現代の巨匠リドリー・スコット監督が、26年前に大阪を舞台に描いた重厚でハードなアクション・サスペンス。

マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシアのハリウッドスターと共演するのは、高倉健、松田優作、若山富三郎、神山繁他の日本俳優人達。
大阪を中心としたロケとアメリカのスタジオやサンフランシスコの農園等で撮影したとのことだが、日本は、規制が厳しく思うような撮影が出来ず苦労したとインタビューで、リドリー・スコット監督が述べている。(本当は新宿が舞台だったが、規制が厳しすぎたため、比較的ゆるやかだった大阪に変更したとのこと)

ニューヨークのレストラン、日本ヤクザとマフィアの同席の場に、突如現れた日本ヤクザ佐藤(松田優作)が、2人の日本ヤクザを殺したことから、たまたま居合わせたニューヨークの刑事ニック(マイケル・ダグラス)とチャーリー(アンディ・ガルシア)が、佐藤を逮捕し日本へ護送することになる。
追跡シーンの迫力と松田優作の演技が見物。

画面に、松田優作の登場する際のインパクトが凄い。完全に主役のマイケル・ダグラスを喰っている。狂気じみた役作りが、映画全編を覆い、この役への思い入れを感じる演技を見せている。この時、松田優作は癌に犯され、公開後1ヶ月足らずで亡くなっている、念願のハリウッドビューを果たし、これからという時に、満40歳という若さで亡くなり、彼の遺作となった。
(ショーン・コネリーとの共演作や数本の海外映画への出演依頼が来ていたとのこと。)

日本のヤクザの抗争(菅井と佐藤の勢力争い)と偽ドルの原版を巡る争いを描き、ヤクザの佐藤に同僚のチャーリーを日本滞在中に殺され、復讐に燃えるニックの執念と協力する大阪府警警部補松本(高倉健)の活躍を描く。
文化や考え方の違う日本で、松本警部補との交流を通じて、人間としての生き方、考え方が変化していくニックの内面も描き、映画に単なるサスペンス・アクションではないアクセントと深みを出している。

海外のスタッフが製作する日本は、とかく異次元なジャパンというへんてこな文化や風習が描かれるが、この作品では目立つような違和感はない。
スタジオでの日本のセットに多少違和感を感じる部分もあるが、そんなに気にはならない。ただ製鉄所の通勤風景で、自転車通勤の社員が沢山登場しているが、昭和30年代の日本を描いているようで、ここは映画としての意図があっての演出と思われる。
大阪の市場のシーンなどは、日本人監督と全く違う感性で、独特の雰囲気の映像を見せる。

高倉健の流暢な英語に驚くが、大阪府警の警部補という渋い役どころが、マイケル・ダグラスの演技過剰とも思える役作りを抑えていて、随所に見応えあるシーンを作り出している。
どんな映画に出ても、高倉健はやっぱり健さんで、助演という立場だが、ほとんど出ずっぱりの活躍を見せていて、カラオケでアンディ・ガルシアと、”アンチェインド・メロディー”を歌ったり、機関銃を射ちまくったりとハリウッド映画ならではのシーンを見せている。

高倉健56歳、マイケル・ダグラス45歳、松田優作40歳、アンディ・ガルシア33歳での作品、それぞれの個性が上手く生かされている。

若山富三郎が、ヤクザの親分菅井を演じていて貫禄十分、題名となる「ブラック・レイン」黒い雨について語る下りがある。B-29の空爆で防空壕から何日も出られず、出られたときには、黒い雨が降っていて、戦後アメリカの個人主義が、義理や人情を考えない佐藤の様な人間を生み出していると語る場面に由来している。

テレビ等で馴染みの内田裕也や國村隼、ガッツ石松、島木譲二、安岡力也などが顔を見せる。菅井の愛人役小野みゆきの日本人離れしたスタイルが目を引いた。(セリフはほとんどなし)
神山繁のメリハリの利いた演技と英語の上手さにびっくり。英語の上手さがキャスティングの決め手となったとのこと。(進駐軍の通訳をしていた)

リドリースコット監督最高傑作「エイリアン:Alien」から10年後の作品で、音響編集賞、録音賞でアカデミー賞にノミネートされた。リドリー・スコット監督独特の感性を感じる作品で、重厚な骨太の作品となっている。リドリー・スコットファンは必見の映画!!高倉健ファンとしては、見逃せない映画でもある。
“毎日が映画日和” 90点

*マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、リドリー・スコットが生きている内に、撮影秘話を是非 聞きたい。(神山繁さんも是非一緒に)
健さん、優作、富三郎さんは、みんな亡くなっているので、どこか広告代理店さん、有力スポンサーさん、企画して貰えないでしょうか。
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