So-net無料ブログ作成
検索選択
西部劇の傑作! ブログトップ

真昼の決闘「High Noon」 [西部劇の傑作!]

☆真昼の決闘「High Noon」
(1952年製作、フレッド・ジンネマン監督、脚本:カール・フォマン
音楽:ディミトリ・ティオムキン、撮影:フロイド・クロスビー
原案:ジョン・W・カニンガム 主題歌:テックス・リッターDo Not Forsake Me,Oh ,My Darlin
ゲイリー・クーパー、グレース・ケリー、トーマス・ミッチェル、ケティ・婦ラド、ロイド・ブリッジス、リー・ヴァン・クリーフ、ジャック・イーラム)


世界名作映画の1本!
それまでの西部劇の常識を覆すストーリーを名匠フレド・ジンネマンが監督した作品。
アカデミー賞4部門受賞(主演男優賞・音楽賞・歌曲賞・編集賞)3部門ノミネート(作品賞・監督賞・脚色賞)の評価の高かった作品である。

5年前に逮捕されたフランクが、正午着の列車で帰ってくるのを迎えるため、弟ベン・コルビー(リー・ヴァン・クリーフ)・ジムの3人がハドリー・ヴェイルの駅で待つ。目的はただ一つ、保安官ケイン(グレゴリー・ペック)への復讐である。
町中を通り駅へ向かう3人組に街中が動揺する。

街に荒くれどもを呼び込み、活性化を促し喜ぶホテルや酒場の経営者たち、町中に無法者が溢れることで女性や子供は安心して暮らせないと嘆く市民たち、町への投資を呼び込むため、殺し合いを避けたいとケインに町から出て行ってほしいと願う町長や牧師など、危険が迫った時の人間の本性を描き出す。

フランクが列車で到着することを知ったケインは、応援を要請するが、怖がった住民たちは、さまざまな理由を述べ応援を回避、誰も助っ人はいないことが解り、恐怖の念に駆られながらも、勇気を奮起し、殺し屋4人に立ち向かっていく保安名の孤独な戦いを時間の経過と上映時間を一致させた作品に仕上げた傑作西部劇。

結婚式を挙げたばかりのケインが、決着をつけない限り、どこまでも付け狙われると悟り、決着をつけることで町も救えると考えるが、最愛のエミイ(グレース・ケリー)も何故わざわざ危険を承知で町へ戻るのかが理解できない、ましてエミイは過去に父や兄を殺されており、争いそのものを否定するクエィーカー教徒だった。

酒場や教会でのエピソード、友人宅や先輩保安官、副保安官などとのエピソードも絡め、無駄を一切省き、スリリングで明瞭な作品に仕上ている。
脚本カール・フォアマンの研ぎ澄まされた簡潔な脚本、ディミトリ・ティオムキンの印象深い音楽、特に主題歌となるテックス・リッターの「Do Not Forsake Me, Oh, My Darlin」が耳から離れなくなる。(大ヒットした曲でもある)

ゲイリー・クーパーは、この作品で2度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞、出演時は50歳、「クール・ビューティー」と呼ばれた美貌の女優グレース・ケリーが、エミイ役で出演し華を添える。
メキシコの名女優として西部劇等でハリウッドでも活躍したケティ・フラドが、酒場のホテルの女経営者として出演し存在感を見せれば、「駅馬車:Stagecoach」でアカデミー賞助演男優賞に輝いた名優トーマス・ミッチェルが、町長役で脇を固めている。

西部劇ファンにはうれしいのだが、殺し屋の役でリー・ヴァン・クリーフが出演、ハーモニカを吹いているがセリフは一切ない、またジャック・イーラムが保安官事務所の牢屋へ入っている飲んだくれの役で顔を見せる。この2人はその後、さまざまな西部劇で活躍する俳優となった。

85分という短い上映時間の中に、多くのエピソードがぎっしり詰め込まれ、重厚な人間ドラマが展開するばかりでなく、スリルと緊張感が映画の魅力を高めている。フレッド・ジンネマン監督の構成力と演出力に脱帽である。
保安官バッジを足元に捨てて、町を去って行くエミイとケインの後姿でエンディングとなる。

西部劇の傑作は数多いが、その中でも完成度の高さは1~2を争うだろう。
詩情や美しい景観が観られないのが残念だが、傑作中の傑作とはこういう映画の事だろう。
フレッド・ジンネマン監督作品は、傑作揃いだが、「ジャッカルの日:The day of the Jackel」に次いで好きな作品である。

“毎日が映画日和” 100点(完成度の高さに脱帽!!)




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

廃墟の群盗「Yellow Sky」 [西部劇の傑作!]

☆廃墟の群盗「Yellow Sky」
(1948年公開 ウィリアム・A・ウェルマン監督、脚本:ラマー・トロッティ、音楽アルフレッドニューマン 撮影:ジョセフ・マクドナルド  グレゴリー・ペック、アン・バクスター、リチャード・ウィドマーク、ロバート・アーサー、ジョン・ラッセル、チャールズ・ケンバート)
    
西部劇の傑作の1本。
強盗一味6人が、追っ手に負われ砂漠を超えて廃墟の町「Yellow sky」にたどりつき、金鉱を探して住み着いている娘に水のみ場を教えてもらい休息を決め込む。
ゴーストタウンに住みつく老爺と孫娘の金塊に目をつけ、仲間が奪うことを計画する。一味のボス、ドーソン(グレゴリー・ペック)は分け前を約束して命を助けると約束するが、デュード(リチャード・ウィドマーク)にその気はなく、仲間と共にすべてを奪おうとドーソンと孫と老爺を襲う。

仲間割れの結果、ドーソンが撃ちあいで生き残り、人の好い2人の仲間と老爺、孫娘と共に旅立つという物語で、強盗で奪った金を返しに銀行へ行く当たりは爽やかなシーンで、心地よいハッピーエンドとなっている。
ウェルマン監督は、先日の「戦場」でもそうだが、語り口がうまい。
演技者やスタッフをよく把握している監督でなければ、できないことだろう。

1940年代~50年代のハリウッドを代表する女優アン・バクスターが、気の強い孫娘役で華を添える。
リチャード・ウィドマークは、西部劇の悪役が似合う俳優で、見ていて、にやりとしてしまう。1947年に「死の接吻」でアカデミー賞候補となった翌年の出演作で、代表作とは言えないまでもグレゴリー・ペックと敵対する役をニヒルに演じている。

銀行を襲い砂漠を逃げゴーストタウンで金塊を争い、撃ちあいで決着が着くまで息つく暇もないスピーディーな展開は、ベテラン監督ならではの手腕だろう。

“毎日が映画日和” 80点

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画
西部劇の傑作! ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。