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犯罪ミステリー+サイコサスペンスの傑作!! ブログトップ

狩人の夜「The Night of Hunter」 [犯罪ミステリー+サイコサスペンスの傑作!!]

☆狩人の夜「The Night of Hunter」
(1955年制作、チャールズ・ロートン監督、脚本:ジェームズ・エイジ-
音楽:ウォルター・シューマン、撮影:スタンリー・コルテス
ロバート・ミッチャム、シェリー・ウィンタース、リリアン・ギッシュ、ビリー・チャピン、サリー・ジェーン、ピーター・グレイブス
   
名優チャールズ・ロートンが、サイコ・スリラーを監督し、独特の感性に彩られた興味深い映画となっている。

父親が強盗殺人犯(ピーター・ローフォード)で、警察に捕まる前に奪った1万ドルの隠し場所を子供たちに知らせたことから、父親との約束を守るおにいちゃんジョンと妹パールが、サイコキラー(ロバート・ミッチャム)から逃げるストーリーで、サイコキラーを演ずる偽伝道師のロバート・ミッチャムの怪演が際だつ映画となっている。両手の指に刻まれている「LOVE」「HATE」の文字が何とも不気味な雰囲気を醸しだす。

刑務所の雑居房の仲間だったことから、死刑となった父親から1万ドルの件を聞き、出所後、残された家族の前に現れる。言葉巧みに取り入り、母親(シェリー・ウィンタース)を籠絡し、子供達から隠し場所を聞き出そうとするが、お兄ちゃんに固く口止めされているせいか妹からも中々聞き出すことができない。

母親を殺害し、子供達を脅し何とか聞き出そうとするが、隙をつかれ逃がしてしまう。
地域の住民に、妻は失踪し、子供達を親戚の家に預けるとウソを言い川を船で逃げる兄弟を追いかける。

子供たちは、親のいない子供たちを世話する信心深い老婆レイチェル(リリアン・ギッシュ)に助けられる。
居所を掴んだハリーは、再び子供たちの前に現れるが、レイチェルに邪魔され納屋に追い詰められ、翌日駆けつけた警察に捕まることになる。

闇夜を下る川に浮かぶ小舟、空には満天の星、さまざまな動物が挿入される美しい映像、子供が主人公ということもあり、スリル満点のストーリー。

宗教的意味合いの強い映画だが、サスペンス・ホラーとしても秀作となっている。
公開当時、アメリカでは不評で興行的にも失敗したことで、チャールズ・ロートンは再びメガホンを取ることは無かった。
何といってもロバート・ミッチャムの演技が凄い。性的な倒錯者で殺人鬼という役柄で、無気味なキャラクターの役作りが上手すぎる。

“毎日が映画日和” 75点

羊たちの沈黙「The Silence of the Lambs」 [犯罪ミステリー+サイコサスペンスの傑作!!]

☆羊たちの沈黙「The Silence of the Lambs」
(1991年製作、ジョナサン・デミ監督、脚本:テッド・タリー、音楽:ハワード・ショア、撮影:タク・フジモト、原作:トマス・ハリス
ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレン、テッド・レヴィン、アンソニー・ヒールド、ダイアン・ベイカー、ブルック・スミス

  

ミステリー・サスペンス傑作の1本!!

ジョナサン・デミ監督渾身の作品で、稀に見る面白い映画
この作品が、俳優人生を変えたとまで言われる、アンソニー・ホプキンスのハンニバル・レクター博士は、その後、「ハンニバル:Hannibal」「レッド・ドラゴン:Red Dragon」と製作され、同じ役を演じたアンソニー・ホプキンスを世界的な人気俳優とした。

猟奇連続殺人事件の犯人バッファロー・ビルを追いかけるFBI行動科学科クロフォード主任捜査官(スコット・グレン)は、凶悪殺人事件犯の心理分析のため実習生クラリス・スターリングをボルティモア州立精神病院に収監されているハンニバル・レクター博士を訪ねるよう指示する。

2人の対面シーンで、火花が散る様な、静かだが素晴らしい存在感を発揮する両者。
責めの演技のホプキンス、受けの演技のジュディ・フォスター、見応え十分でキャラクター作りが秀逸である。
犯人バッファロー・ビル役のテッド・レヴィンの、役作りも凄い。女装趣味のドレスメーカーという何とも気味の悪い役柄だが、化粧を施し裸になって踊るシーンの不気味な怖さは、多くの連続殺人犯を研究したという成果だろう。

バッファロー・ビルの住む家の不気味な雰囲気は、美術、装飾スタッフの努力の賜物だろう。
猟奇的な無気味さが良く伝わってくる演出で、蛾の幼虫の使い方や見せ方も素晴らしい。
検死解剖で、口から取り出す幼虫は、実は飲み込んでも大丈夫なように、お菓子になっているとのこと。

フェイス・マスクと拘束着で身動きの取れないレクターの不気味さ、特別誂えの独房から脱出するシーンの、芸術的とも言える残虐シーンの数々、特に不死鳥のようなポーズで殺される警察官のシーンは、映画史に残るだろう。

上院議員の娘が誘拐されたことにより、FBI上層部が口出しをしてくるため、捜査が混乱するが、レクター博士の協力により、ヒントを紐解いていくクラリスは、バッファロー・ビルの隠れ家に辿りつき、危機一髪のところで撃ち殺し人質を救出する。暗闇の中での暗視カメラの映像を犯人の眼として撮影するシーンも、緊張感を盛りあげる巧みな演出テクニックが冴える。

このシーンとシカゴの家へFBIのクロフォード一行が踏み込むシーンをリンクさせて描くアイデアは、ジョナサン・デミ監督によるものとのことで、サスペンスが,一挙に盛り上がる非常に優れたシーンとなっている。

晴れてFBI捜査員となり、祝賀パーティー会場のクラリスに、逃亡中のレクター博士から電話が入る。レクターは、精神病院収監中にチルトン医師から受けた嫌がらせの報復のため、ビキニ諸島に逃げたチルトン医師を尾行していた。
映画は、後をつけるレクター博士の後ろ姿で、エンドマークとなる。

ジュディ・フォスターも自ら望んでこの役を演じたかったとのことで、素晴らしい役作りを見せている。スコット・グレンのスタイリッシュな演技も見逃せない。
この作品は、第64回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞を受賞、主要5部門を独占した後世に残る犯罪ミステリー映画の傑作である。
また、FBI捜査官(見習いだが)の女性が主人公を演じているというのも、特筆すべきかも知れない。

”毎日が映画日和” 文句ない100点!!


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