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サイコサスペンスの傑作!! ブログトップ

セブン「Seven」 [サイコサスペンスの傑作!!]

☆セブン「Seven」
(1995年製作、デヴィット・フィンチャー監督、脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー、音楽:ハワード・ショア、撮影:ダリウス・コンジ
モーガン・フリーマン、ブラッド・ピット、グウィネス・パルトロウ、R・リー・アーメイ、リチャード・ラウンドゥリー、ケヴィン・スペイシー)

   
サイコサスペンスの傑作!!
とにかく刺激的で衝撃の連続。
殺人鬼ジョン・ドゥーを演ずるケヴィン・スペイシーの役作りが凄すぎる。
負けまいとミルズ刑事役のブラッド・ピットが、凝った演技で対抗する。
緊張感溢れる画面作りは、デヴィット・フィンチャーの独壇場で、126分を一気に見せきる構成力と演出力が素晴らしい。
(ブラッド・ピットは、「ファイト・クラブ」「ベンジャミン・バトン」で、三度コンビを組んでいる。)

ミュージックビデオやCMの製作などを手懸け、「エイリアン3:Alien3」で監督デビュー。第2作目の「セブン」で大ヒットを飛ばし、その後「ファイト・クラブ:Fight Club」「パニックルーム:Panic Room」等ヒット作を連発し、近年は「ベンジャミン・バトン数奇な人生」(13部門)「ソーシャルネットワーク」(8部門)で、アカデミー賞にノミネート、監督自身も監督賞にノミネートされている。2013年「ドラゴンタトゥーの女:The Girl with the Dragon Tattoo」2014年「ゴーン・ガール:Gone Girl」では、メガヒットを連発している53歳の注目の監督である。

キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした、猟奇連続殺人事件を描いた映画で、殺人現場の画像が凄い。残虐、凄惨で思わず目を背けたくなるような演出で、凝った特殊メイクや美術で、観客の度肝を抜いてくれる。
雨の場面を多く用い、映画の陰鬱さを一層効果的にし、ブラッド・ピットが、実際に骨折したのを逆手に取って包帯させたり、顔を傷付けたりとメイクにも凝っている。独特のタッチは、この後の作品にも活かされていて、独特の感性はミュージックビデオやCM製作で培ったものなのだろう。

定年間際の老刑事サマセットを演ずるモーガン・フリーマンは、出演時58歳と等身大の役柄を演じ存在感が凄い。苦労して主役級の俳優としてのポジションを確立した俳優で、クリント・イーストウッド監督「ミリオンダラー・ベイビーMillion Dollar Baby」でアカデミー賞助演男優賞を受賞する。(受賞前も3度ノミネートされている)78歳の現在も現役で、毎年映画に出演している名優である。

グウィネス・パルトロウが、ブラッド・ピットの妻役で出演、清楚な美しさを見せている。
この作品がヒットしたことで、世界中でサイコサスペンス物が大流行、一代ブームを巻き起こした作品である。
この作品の独特の映像表現には、好き嫌いがあるかもしれないが、サイコサスペンスの傑作である事には、間違いない。

“毎日が映画日和” 100点(この世界観に満点!!)


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ハンニバル「Hannibal」 [サイコサスペンスの傑作!!]

☆ハンニバル「Hannibal」
(2001年製作、リドリー・スコット監督、脚本:デヴィット・マメット、スティーブン・ザイリアン、音楽:ハンス・ジマー、撮影:ジョン・マシソン
原作:トマス・ハリス「ハンニバル」
アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、ゲイリー・オールドマン、レイ・リオッタ、ジャンカルロ・ジャンニーニ、フランチェスカ・ネリ、ジェリコ・イヴァネク)
     
「羊たちの沈黙:The Silence of the Lambs」から10年、脱獄したハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)は、フィレンツェに潜伏し、司書として生活していた。地元警察のパッツィ捜査官(ジャンカルロ・ジャンニーニ)は、懸賞金欲しさにレクターに接近する。

アメリカの大富豪メイスン・ヴァ―ジャー(ゲイリー・オールドマン)は、レクターに顔面をズタズタにされた過去の恨みを晴らそうと懸賞金を賭けて、レクターの後を追っていた。

クラリス・スターリング(ジュリアン・ムーア)は、麻薬捜査で批判を浴び、ヴァ―ジャーと結託する司法省クレンドラー(レイ・リオッタ)の策略でFBI内部で閑職に追いやられ、レクターを誘い出す策略としてクレンドラーに利用される。

監督は、名匠リドリー・スコット、前半のフィレンツェでのレクターとパッツェの攻防は、リドリー・スコット監督らしいタッチと深みのある映像表現で見応え十分。テラスから内臓をえぐられ、首をつられるシーンは、残酷なシーンだが監督の芸術的センスが光った場面、オペラのシーンや使われる音楽などもリドリー・スコットのこだわりが感じられる。

後半は、ヴァ―ジャーとレクターの攻防となるが、獰猛なイノシシが人間を襲う場面やクレンドラーの脳を食べる場面など、凄惨なシーンが続くが、逮捕しようとするクラリスに、手錠をかけられ自らの手首を斬り落とし、警察の手を逃れ、機上の人となる場面でエンドマークとなる。(手首を斬り落とす場面では、クラリスへの愛情表現とみるべきか)

映画の主人公は、完全にレクター博士で、クラリスは助演という立場となっている。ジュリアン・ムーアは、演技派女優なのだが、FBI捜査官という役柄にはちょっと合わない雰囲気。前作でアカデミー賞主演女優賞をジュディ・フォスターが受賞している役柄だけに、出演には勇気が行ったと思うのだが、もう少しシャープさが欲しかった。

ヴァ―ジャー役は、ゲイリー・オールドマンで、特殊メイクのため顔はほとんど解らない役ながら、復讐に燃える富豪役を熱演。
パッツェ捜査官演じるジャン・カルロ・ジャンニーニが、渋い演技を見せ、楽しませてくれる。

リドリー・スコット監督の重厚な「レクター・ハンニバル」映画で、楽しめたがアンソニー・ホプキンスのレクター役には、恐ろしさの他に凄味が出てきた感じがする。娯楽作品として十分楽しめる作品となっているが、リドリー・スコット監督作品としては、後半スピード感に欠けた嫌いがある。
“毎日が映画日和” 85点

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羊たちの沈黙「The Silence of the Lambs」 [サイコサスペンスの傑作!!]

☆羊たちの沈黙「The Silence of the Lambs」
(1991年製作、ジョナサン・デミ監督、脚本:テッド・タリー、音楽:ハワード・ショア、撮影:タク・フジモト、原作:トマス・ハリス
ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレン、テッド・レヴィン、アンソニー・ヒールド、ダイアン・ベイカー、ブルック・スミス
   
サイコサスペンス傑作の1本!!
ジョナサン・デミ監督渾身の作品で、稀に見る面白い映画。

この作品が、俳優人生を変えたとまで言われる、アンソニー・ホプキンスのハンニバル・レクター博士は、その後、「ハンニバル:Hannibal」「レッド・ドラゴン:Red Dragon」と製作され、同じ役を演じたアンソニー・ホプキンスを世界的な演技派俳優とした当たり役である。

猟奇連続殺人事件の犯人バッファロー・ビルを追いかけるFBI行動科学科クロフォード主任捜査官(スコット・グレン)は、凶悪殺人事件犯の心理分析のため実習生クラリス・スターリングをボルティモア州立精神病院に収監されているハンニバル・レクター博士を訪ねるよう指示する。
2人の対面シーンで、火花が散る様な、静かだが素晴らしい存在感を発揮する両者。
責めの演技のホプキンス、受けの演技のジュディ・フォスター、見応え十分でキャラクター作りが秀逸である。

犯人バッファロー・ビル役のテッド・レヴィンの、役作りも凄い。女装趣味のドレスメーカーという何とも気味の悪い役柄だが、化粧を施し裸になって踊るシーンの不気味な怖さは、多くの連続殺人犯を研究したという成果だろう。

バッファロー・ビルの住む家の不気味な雰囲気は、美術、装飾スタッフの努力の賜物だろうが、無気味さが良く伝わってくる。蛾の幼虫の使い方や見せ方も素晴らしい。口から取り出す幼虫は、実は飲み込んでも大丈夫なように、お菓子になっているとのこと。

フェイス・マスクと拘束着で身動きの取れないレクターの不気味さ、特別誂えの独房から脱出するシーンの、芸術的とも言える残虐シーンの数々、特に不死鳥のようなポーズで殺される警察官のシーンは、映画史に残るだろう。

上院議員の娘が誘拐されたことにより、FBI上層部が口出しをしてくるため、捜査が混乱するが、レクター博士の協力により、ヒントを紐解いていくクラリスは、バッファロー・ビルの隠れ家に辿りつき、危機一髪のところで撃ち殺し、人質を救出する。

このシーンとシカゴの家へFBIのクロフォード一行が踏み込むシーンをリンクさせて描くアイデアは、ジョナサン・デミ監督によるものとのことで、サスペンスが盛り上がる非常に優れたシーンとなっている。

晴れてFBI捜査員となり、祝賀パーティー会場のクラリスに、逃亡中のレクター博士から電話が入る。レクターは、精神病院収監中にチルトン医師から受けた嫌がらせの報復のため、ビキニ諸島に逃げたチルトン医師を尾行していた。
映画は、後をつけるレクター博士の後ろ姿で、エンドマークとなる。

ジュディ・フォスターも自ら望んでこの役を演じたかったとのことで、素晴らしい役作りを見せている。スコット・グレンのスタイリッシュな演技も見逃せない。
この作品は、第64回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞を受賞、主要5部門を独占した後世に残る犯罪映画の傑作である。
また、FBI捜査官(見習いだが)の女性が主人公を演じているというのも、特筆すべきかも知れない。
“毎日が映画日和” 100点(怖さと面白さが一体となった作品で満点!!)

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