So-net無料ブログ作成
ジャン=ピエール=メルビルの独特のタッチが冴える ブログトップ

仁義「Le Cercle Rouge」 [ジャン=ピエール=メルビルの独特のタッチが冴える]

☆仁義「Le Cercle Rouge」
(1970年製作、ジャ=ピエール・メルヴィル監督・脚本、音楽:ミシェル・ルグラン、撮影:アンリ・ドカエ
アラン・ドロン、イヴ・モンタン、ジャン・マリア・ヴォロンテ、フランソワ・ペリエ、アンドレ・プールビル)
       
出所間際に看守から宝石強盗の相談を受ける囚人コーレイ(アラン・ドロン)、囚人として列車で移送中に列車の窓をけ破り脱出するヴォ―ジェル(ジャン・マリア・ヴォロンテ)、元警察で射撃の名手ジャンセン(イヴ・モンタン)、この3人が、宝石強盗一味。

対する警察を牽引するのは、ヴォージルに逃げられたマティ警視(プールヴィル)で、それに、ドロンたちを裏切るクラブの経営者サンティ(フランソワ・ペリエ)も絡みメルヴィル独特の男の美学が描かれる。

ヴォロンテの列車からの逃亡シーンが、出色の出来で、モノクロのシーンのような風景の中でほとんど言葉の無い緊張感ある世界が描かれる。見るからに、肌寒そうな林の中で展開する逃亡劇は、冷たくクールで、メルヴィルらしさが、良く出ているシーンである。

酒浸りで荒れた生活の中で幻想に悩まされる状態まで落ち込んだジャンセンが、スーツに着替えてドロンと会い、酒は飲まないというシーン、男のプライドを感じる名場面である。
宝石店で射撃の腕をみせる場面は、映画史に残る名場面で、沈黙の中で演技するこのシーンは、
役を超越してイヴ・モンタンが、人生で育んできたダンディズムを堪能できる。

最後、古買屋に変装した警察に待ち伏せされ3人とも射殺されるが、この場面でもイヴ・モンタンが素晴らしい演技をみせている。あのカッコ良さは、そうは出せるものでは無い。立膝で拳銃を構える姿のカッコの良さはどうだろうか!

全編を通して、緊張感溢れるタッチで、抑制を利かした色調で貫かれ、セリフを極力少なく、無駄な描写のない、メルヴィルタッチが堪能できる。
こまかな説明を省いているため、何故とかどうしてとか、映画だけではわからない部分もあるが、メルヴィル独特の演出手法である。

「サムライ」「いぬ」「賭博師ボブ」「リスボン特急」「影の軍隊」「ギャング」等、玄人好みの秀作が目白押しで、どれも必見である。

“毎日が映画日和” 100点!!

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

サムライ(アラン・ドロン)「Le Samouraï」 [ジャン=ピエール=メルビルの独特のタッチが冴える]

☆サムライ「Le Samouraï」
(1967年制作、ジャン=ピエール・メルヴィル監督・脚本、音楽:フランソワ・ド・ルーペ、撮影:アンリ・ドカエ、原作:アゴアン・マクレオ
アラン・ドロン、フランソワ・ペリエ、ナタリー・ドロン、カティ・ロジェ、ミシェル・ボワロン、ジャック・ルロワ)


傑作サスペンス映画再発見の1本!!
ジャン=ピエール・メルヴィル監督の傑作。

撮影アンリ・ドカエとのコンビ作品で、独特の渋く押さえた色調が、緊張感ある画面を作りだし、冷え冷えとした雰囲気を醸しだす。小規模作品ながら、高い完成度を誇る作品である。
鳥かごの中の鳥と不必要なものを排除した無駄のない部屋で暮らす殺し屋、ジェフ・コステロを、アラン・ドロンが演じ、数多くある主演作品の中でも代表作となった。(この年、ドロンは「冒険者たち:Les Aventuriers」というもう1本の代表作にも出演している)

セリフを極力排除し、無駄な描写が全く無い映画で、武士道を映画のモチーフにした珍しい映画である。組織から依頼された殺し屋が、仕事を終えた後、警察に事情聴衆を受けたことから、組織は殺し屋を消すことで、追及の手が及ぶのを防ごうとする。ジェフは、組織の殺し屋から狙われるが、逆に組織のボスを殺すこととなる。理由とか、何故なのかとは一切説明されず、観客の感性に委ねる監督のセンスが素晴らしい。

地下鉄での追跡劇などは、50年近く経った今でも必見の出来映えで見事な演出。
刑事役フランソワ・ペリエが、執念深い刑事役を演じ、抜群の存在感を見せる。
味のある俳優で、犯罪映画が良く似合う。

殺しやのアリバイを証明する愛人役のナタリー・ドロン、殺しの現場から出てきたジェフと鉢合わせし、彼が犯人であることを知りながらも偽証するピアノ演奏家役カティ・ロジェの2人の新人女優が、印象深い。

ジャン=ピエール・メルヴィル独特の男の美学が、全編を覆い秀逸である。
是非、映画を見てメルヴィル監督の世界を体感しほしい。
何回見ても見飽きない映画で、フランス・フィルム・ノワールの傑作、必見の映画!!
(ジャン=ピエール・メルヴィル監督、アラン・ドロン主演「仁義:Le Cercle rouge」も必見!!)

”毎日が映画日和” 100点!(満点にしちゃいます)

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画
ジャン=ピエール=メルビルの独特のタッチが冴える ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。