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旅愁「September Affair」 [大人の恋愛映画]

☆旅愁「September Affair」
(1950年製作、ウィリアム・デターレ監督、脚本:ロバート・ソーレン
音楽:ヴィクター・ヤング、撮影:チャールズ・ラング、ヴィクター・ミルナー、原案:フィリップ・ロッター
ジョーン・フォンティン、ジョゼフ・コットン、ジェシカ・ダンディ、フランソワ・ロゼー、ロバート・アーサー、ジミー・ライドン)
   
名曲「セプテンバー・ソング」が流れる中で、綴られる大人の恋愛映画。
イタリア(ナポリ、カプリ島、ポンペイ、フィレンツェ、ローマ)を舞台に、航空機で偶然乗り合わせた男女が、繰り広げる切ないラブ・ロマンス。

イタリアの名所めぐりという雰囲気の前半は、航空機の故障でナポリ空港へ、修理のため降りたことから、つかの間の時間つぶしのつもりが、ほのかな恋心に変わり、乗る予定だった飛行機が墜落し、命が助かったことで、新たな生活を始めようと恋愛へ発展し、一緒に住むようになるという展開。

憧れのナポリやカプリ島、フィレンツェ、ローマを巡る女性ピアニスト(ジョーン・フォンティン)とアメリカの妻子ある実業家(ジョゼフ・コットン)の観光メロドラマを監督したのは、ドイツ出身でハリウッドで活躍した、ウィリアム・ディターレ監督。「科学者の道:The Story of Louis Pasteur」「ゾラの生涯:The Life of Emile Zora」「ノートルダムの傀儡男:The Hunchback of Notre Dame」等の作品で知られる監督である。

大変良く出来た作品なのだが、ラストで突然別れを告げる場面が、唐突で伏線は描かれているものの、もう少し余韻の残るラストとなっていたらと惜しまれる。「起・承・転・結」があるとするならば、「起・承・結」の映画で、転の部分が描き切れていなかったのではないだろうか。

ジョゼフ・コットンが、仕事に疲れ家庭を見つめ直したいと一人でイタリアを旅するアメリカの実業家を演じ、ソフトな魅力を発揮している。
実力派俳優で、ヒッチコック作品や「第三の男」「市民ケーン」等黄金期のハリウッドを代表する男優の一人である。

ジョ-ン・フォンティーンは、姉オリヴィア・デ・ハヴィランドと共に姉妹で活躍したハリウッド女優である。共にオスカー女優で、フォンティーンは、ヒッチコック映画で注目を浴びた。(「レベッカ:Rebecca」でノミネート、「断崖:Suspicion」でオスカー受賞)
姉とは疎遠で仲が悪かったとのことだが、祝福されない恋に身をやつす大人の女性を演じていて美しい。
男女の心のひだの微妙な擦れ違いが描かれているが、女性の心理は、はなはだ複雑だということが、良く解る。

同じくイタリアを舞台にした「ローマの休日:Roman Holiday」の3年前の作品で、ハッピーエンドでなくても、もう少し別れ方に余韻が残る様な脚本、演出だったら名作と呼ばれた作品になっただろうと思われる。
ジェシカ・ダンディや、フランスの名女優フランソワ・ロゼーが出演、重要な役どころで、華を添えている。
“毎日が営為が日和” 70点


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時雨の記(吉永小百合+渡哲也) [大人の恋愛映画]

☆時雨の記
(1998年製作 澤井信一郎監督、脚本:伊藤亮二、澤井信一郎 撮影:木村大作、音楽:久石譲、原作:中垣恒子
吉永小百合、渡哲也、林隆三、佐藤友美、原田龍二、岩崎加根子、細川直美、裕木奈江、神山繁、佐藤允、前田吟、徳井優)
      
56歳の建設会社専務壬生(渡哲也)と華道で生計を立てている未亡人(48歳)多江(吉永小百合)の出会いから別れまでを綴る大人の恋愛映画。

ラブシーンやドロドロしたものは一切みせないことで、逆に心の結びつきの強さを感じさせる映画となった。
第2の人生を好きになった人と過ごしたいという男性と最初は戸惑いながらも徐々に心を許していく女性の心理が、よくわかる映画で、成熟した大人の恋愛とはこのようなことを言うのだろうか。

林隆三が、壬生の学友時代からの親友役で存在感ある演技を見せれば(映画のナレーターも努めている)、久し振りの佐藤友美が懐かしかった。渡の奥様役が佐藤友美で、多江の自宅に乗り込み、贈ってくれた想い出の花瓶を叩きつけて泣き崩れる場面などは、よく心情が出ている場面。

それにしても、木村大作の画が綺麗なこと。特に京都、奈良、鎌倉の風情が素晴らしく、この映画の価値を間違いなくあげている。撮影者としてのこれまでの実績はいうまでもなく、最近は映画監督としても評価が高く「剱岳 点の記」「春を背負って」を発表している。木村大作の撮影を観るだけでも価値がある。

監督の澤井信一郎は、「Wの悲劇」「わが愛の譜滝廉太郎物語」「早春」で知られる監督で、作品に共通して感じるのは、さらっと流しているような感じがする作風である。言い方を変えれば、どろどろ深刻にならず、声高にならないということ。

この映画では、その作風が成功しており、「Wの悲劇」と並ぶ代表作となっている。
敏腕ビジネスマンが、今まで築き上げたものを全て投げ捨て、第2の人生を愛する人と生きようと決心し、着々と準備を進めるが、狭心症から最後は命を落としてしまう、人生は思うようにはいかないということだろうか。

京都から吉野を旅する二人、そして最後一人で旅する多江の柔らかな微笑みにこの映画の思いが込められている。心のままに、生きていくことの大切さを教えてくれる映画なのではないだろうか。戦後の昭和を代表する日活の大スターで、今や国民的俳優の吉永小百合と渡哲也の共演を楽しむ映画でもある。

“毎日が映画日和” 80点

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うず潮「Le Sauvage」 [大人の恋愛映画]

☆うず潮「Le Sauvage」
(1975年制作 ジャン・ポール・ラプノー監督、脚本:ジャン・ルー・ダバティ、エリザベート・ラプノー、撮影:ピエール・ロム、音楽:ミシェル・ルグラン イヴ・モンタン、カトリーヌ・ドヌーブ、ルイジ・ヴァンヌッキ、トニー・ロバーツ、ダナ・ウインター)
     
イブ・モンタン(当時54歳)とカトリーヌ・ドヌーブ(32歳頃)大物俳優二人の大人のおとぎ話をてんやわんやの騒動を楽しみながら観る映画。

南米ベネズエラの孤島に住むマルタン(モンタン)は、香水の調合士で会社の社長だったが、文明社会から隔絶した生活を営んでいる。一方、ネリー(ドヌーブ)は、クラブ勤めではずみで結婚をすることになった男の環境に我慢できず、逃げ出してしまう流れ者の女。

あれやこれやのすったもんだの前半から現実の世界に引き戻された二人が、再び出会うまでの物語。
ドヌーブには、マストロヤンニと共演した「ひきしお」という、やはり孤島を舞台にした映画があり混乱するが、この映画はコメディ的要素も織り込まれていて気楽に楽しめる映画となっている。

モンタンとドヌーブの心のふれあいをもう少し掘り下げて欲しかった気もする。
二人の思いが高まる過程が、不足しているように感じる。ドタバタ騒動が必要以上に描かれ過ぎた感じで、ロートレックの絵の下りは結局必要なかった。

ドヌーブは、美貌もさることながら演技派でもあり、ヌードもいとわないフランスを代表するプロの大女優で70歳を超えた今でも活躍し現役である。
イブ・モンタン、カトリーヌ・ドヌーブとも抜群の存在感で、2人を楽しむ映画でそれ以上でも以下でもない。

ジャン・ポール・ラプノー監督は、脚本家としてスタート、「地下鉄のザジ」「リオの男」などの脚本の後「城の生活」で監督デビュー、作品数は少なくジェラール・ドパルデュー主演の「シラノ・ド・ベルジュラック」が印象に残っている。

“毎日が映画日和” 65点

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ひとひらの雪(秋吉久美子+津川雅彦) [大人の恋愛映画]

☆ひとひらの雪(1985年制作 根岸吉太郎監督 荒井晴彦脚本 撮影:川上皓市
音楽:本多俊之 秋吉久美子、津川雅彦 沖直美 岸部一徳 木内みどり 池辺良)

うらやましくなる役を、津川雅彦が演じている。秋吉久美子の大胆な濡れ場満載の映画で、ただ見とれるばかりでこの時秋吉久美子31歳。

渡辺淳一原作の映画化で、とにかく男の身勝手さが良くわかる映画となっている。奥様公認の沖直美演ずる秘書との関係がこわれていく過程が、ちょっと説得力に欠ける気もする。男はもっと慎重にことを運ぶと思うのだが、、、、、、。
それにしても、愛人役の沖直美が、会社の同僚との一夜の過ちを、津川に抱かれる腕の中で告白するが普通ではありえない。

昔の教え子と久しぶりに会って、口説いてすぐに肉体関係と進むのがうらやましい。映画だからだろうが、“しよう”という口説き文句一つで、相手が大丈夫とはうらやましい限りだが現実はそう甘くない。
まあ男の願望を満たしてくれる映画ではある。

女盛りの秋吉久美子の身体がとにかくエロくて凄い。秋田県の稲住温泉でロケしたという露店風呂でのSEXシーン、ラブホテルで身体を洗うシーン、主人公のマンションで喪服姿をたくし上げ、バックで絡むシーンは映画とはいえ、興奮する事間違いなしで、そういう意味では名場面で傑作。

渡辺淳一の不倫物には、津川雅彦が良く出演しているイメージだが、どうもこの映画が最初の様である。
秋吉久美子は、デビューから気になっていた女優ではあるが、次は、同じ監督とコンビを再度組んだ「透光の樹」を是非見てみたい。熟女(撮影当時50歳)となった彼女が、またもや大胆な濡れ場に挑戦しているとのことで、楽しみである。

“毎日が映画日和”80点(秋吉久美子の頑張りに10点サービス)
    

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ノッティングヒルの恋人 [大人の恋愛映画]

☆ノッティングヒルの恋人「Notting Hill」
(1999年製作 ロジャー・ミシェル監督、脚本:リチャード・カーティス、音楽:トレバ―・ジョ
ーンズ,撮影:マイケル・コ―タ―    
 ヒュー・グラント、ジュリア・ロバーツ、リス・エヴァンス、ジーナ・マッキ―、エマ・チャンバー
ス、ティム・マッキナリー、ヒュー・ボネヴィル)


世界傑作映画の1本!!
エルビス・コステロの歌う「She」が、主題歌として大ヒット。もともとはシャルル・アズナブールの曲だという。いかにもフランスの洒落男らしい曲で、この映画の雰囲気に良く合っていた。

ラブ・ストーリーとして、素敵で面白く楽しめる映画で、何度観ても飽きない大好きな映画である。
最初から最後まで、優しさが溢れている映画で、観るたびに新たな発見があり、どうしてこんな素敵な映画が作り出されるのだろうか。脚本、演出、撮影、音楽どれをとっても素晴らしい。
批判的な意見もあるのだが、全て排除で、聞く耳持たぬという心境になる、ジュリア・ロバーツもヒュー・グラントも素敵の一言。

ヒューグラントの妹や同居人、友人夫婦、挫折ばかりのサラリーマンの友人、ホテルリッツのフロントマンもみんな良い人で、個性が上手く引き出され、映画の中でキャラクターが光り輝いている。
ロンドンの冴えない旅行専門書店店主のバツイチのタッカー(ヒュー・グラント)とハリウッドを代表する大物女優アナ(ジュリア・ロバーツ)の恋の顛末をヒット曲に乗せて描いて行く。

経済的にも裕福ではないが、誠実な飾らない人柄のタッカー役を、グラントが演じはまり役となった、ハリウッドのスター女優が、その人柄に魅かれてゆく過程がわかり易く描かれる。こんな設定はあり得ないという人もいるが、それが映画なのである。非現実世界で、ひと時を忘れさせてくれるのが、まさに映画なのである。

「ローマの休日:Roman Holiday」は、後世に語り継がれる名作映画だが、「ノッティングヒルの恋人」も語り継がれる傑作映画である。監督やスタッフはほとんど知らないけれど、才能はいたるところで花開き、我々を楽しませてくれる。これだから映画は、止められない!!
名曲揃いのサウンドトラックを購入して楽しみたい。

”毎日が映画日和”100点(満点!!)


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