So-net無料ブログ作成

リベンジ・マッチ「Grudge Match」 [名優達の演技を楽しもう!]

☆リベンジ・マッチ「Grudge Match」
(2013年製作 ピーター・シーガル監督、脚本:ダグ・エリン、ディム・ケルハ―、ロドニー・ロスマン、音楽:トレヴァー・ラビン、撮影:ディーン・セムラー    
シルベスター・スタローン、ロバート・デ・ニーロ、キム・ベイシンガー、アラン・アーキン、ケヴィン・ハート、ジョン・パーンサル)
    
大スター2人のコメディ映画。
何とボクシングで戦うという2人のヒット作を連想させるようなパロディも満載の映画。
スタローンには、「ロッキー」という映画があり、デ・ニーロには「レイジング・ブル」というボクシング映画への出演がある。どちらも傑作映画で、数々の賞にも輝きヒットした映画である。

映画は、過去1勝1敗で決着をつけようと、昔2人をプロモートした息子の働き掛けで戦うはめになるエピソードをコメディタッチで描いている。
トレーニングで、タイヤを転がしたり、生卵をそのまま飲み干すシーンなどロッキーを連想させるシーンなども出てきて笑えるものの、スタローン68歳、デ・ニーロ71歳、年齢相応の役ではヒット作が産みだせないのだろうかと、心配にもなるが、2人共ここのところ映画出演が多く、どちらかというと脇役もこなすデ・ニーロは出まくっている感じだし、スタローンも「エクスペンダルズ」シリ―ズを中心に主演映画に出続けている。

キム・ベイシンガーが、スタローンの元恋人役で、60歳ながらさすが女優という雰囲気で、華を添え、アラン・アーキン80歳が、このところ毎年のように映画出演しており、うれしい限りで、この映画でもスラングをまくし立てて楽しそう。2012年には「アルゴ」で、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされている。(過去4度ノミネート、助演男優賞を2006年受賞)
監督ピーター・シーガルは、コメディ映画が多い監督だが、ツボを心得た演出で、安心できる作品となっている。

“毎日が映画日和” 65点

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

恋に落ちたシェークスピア「Shakespeare in Love」 [独創的恋愛ファンタジー]

☆恋に落ちたシェイクスピア「Shakespeare in Love」
(1998年製作、ジョン・マッデン監督、脚本:マーク・ノートン、トム・ストッパード、撮影:リチャード・グレイトレックス、音楽:スティーブン・ウォーベック、
ジョセフ・ファインズ、グウィネス・パルトロウ、ジェフリー・ラッシュ、ジュディ・デンチ、コリン・ファース、ベン・アフレック、トム・ウィルキンソン、ルパート・エヴァレット、イメルダ・スタウントン)
     
16世紀のロンドンを舞台に「ロミオとジュリエット」の舞台公演初日の出来事と公演に至るまでの恋の顛末を描く、おしゃれでウィットに飛んだ素敵な映画。シェイクスピアやエリザベス1世、エリザベス王朝時代の劇作家、詩人で演劇に情熱を注いだと言われる、クリストファー・マーローなどが、登場する。

脚本が素晴らしいのが、この映画の成功の第一の要因だろう。
アカデミー賞では、7部門で受賞(作品賞、主演女優賞、助演女優賞、脚本賞、音楽賞、美術賞、衣装デザイン賞)他6部門(監督賞、助演男優賞、撮影賞、メイクアップ賞、音響賞、編集賞)で、ノミネートされた。
このような物語を想像できることが、素晴らしいし、異次元の世界へ気持よく誘ってくれる監督の演出力も素晴らしい。大人のおとぎ話を137分にまとめてくれたという感じの映画で、史劇なのだが爽やかな映画となっている。

グィネス・パルトロー26歳の作品で、19歳から映画出演を初めて7年目で、見事アカデミー賞主演女優賞に輝いた作品で、内面が演技にも表れていて、充実しているのが良く分るし、キレイである。残念ながら、このあと、これといった作品に恵まれていない様に思うが、42歳となり、そろそろ新たなキャリアを積む時期になっているのではないだろうか。

ジョセフ・ファインズは、イギリスの実力派俳優で、舞台公演の多い俳優でもある。この映画の他に「スタンリーグラード」「ヴェ二スの商人」などの映画でも強烈な印象を与えている。ジェフリー・ラッシュ、ジュディ・デンチ、コリン・ファース、ベン・アフレックなど主演級が脇を固め、重厚な布陣となっている。ジュディ・デンチは見事アカデミー賞助演女優賞を受賞。

語り口が、爽やかで嫌みのない映画で、シェイクスピアに関連することがらなどもうまく脚本に取り入れている。主人公が「十二夜」の主人公ヴァイオラと同じ名前だったり、エリザベス1世が次に公演を観に来るのは、「十二夜」だと告げたり、同じ時代に活躍したジョン・ウェブスターという劇作家も少年役で登場させている。

ジョン・マッデン監督は、映画監督の前には「主任警部モース」や「第一容疑者」「シャーロック・ホームズ」などの人気テレビドラマを手懸けていて、映画では「コレリ大尉のマンドリン」「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」などを手懸け、最近では「マリー・ゴールド・ホテルで会いましょう」を発表している。
観ないと損する映画の1本!!

”毎日が映画日和“ 90点


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ホワイトハンター・ブラックハート「White Hunter Black Heart」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆ホワイトハンター・ブラックハート「White Hunter Black Heart」
(1990年製作、クリント・イーストウッド監督、脚本:ピーター・ヴァイデル、バート・ケネディ、ジェームズ・ブリッジス、音楽:レニー・ニーハウス、撮影:ジャック・N・グリーン
クリント・イーストウッド、ジェフ・フェイヒー、ジョージ・ズンザ、アラン・アームストロング、マリサ・ベレンソン、エドワード・チューダ―・ボール、シャーロット・コーンウェル)
    
1951年の映画「アフリカの女王」撮影時のエピソードを描いている、主にはジョン・ヒューストン監督の象のハンティングを中心にした映画。

原作者ピーター・ヴァイデル自らが脚色を担当している。この物語は、「アフリカの女王」の主演者キャサリン・ヘプバーンが、自伝「アフリカの女王と私」の中でも紹介している事実で、スタッフ・キャストの困惑と怒りが綴られている。

アフリカが舞台の映画だが、象をハンティングしたいとの強い思いがあり、その誘惑に駆られ映画撮影どころではない映画監督のクランクインまでをイーストウッド監督自らの主演で製作している。
原作によほど惚れたのだろうか、イーストウッド監督の心境と重なる部分もあるのだろうか。

借金が、3千万ドルとかいっても意に介さず、映画1本で返して見せるとのセリフとか興味深い内容ではあるが、アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本、脚色、助演男優賞にノミネートされること11回の大御所で、「黄金」では監督賞と脚色賞を受賞している。アフリカを舞台の映画「アフリカの女王」でも、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞の候補となり、ハンフリー・ボガードが見事男優賞を受賞している。そういう意味では、作品はヒットして評価も高かったということであろう。

映画としては、一人の監督の生き様と挫折を描いていて面白かった。
「ベニスに死す」「バリーリンドン」のマリサ・ベレンソンが、キャサリン・ヘプバーン役で、品のある美しさを見せ、華を添えている。

“毎日が映画日和” 75点


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

グローリー「Glory」 [人種差別と人間の尊厳を描いた秀作]

☆グローリー「Glory」
(1989年製作、エドワード・ズウィック監督、脚本:ケヴィン・ジャール
音楽:ジェームズ・ホーナー、撮影:フレディ・フランシス
マシュー・ブロデリック、デンゼル・ワシントン、モーガン・フリーマン、ケイリ-・エルウィス、クリフ・デ・ヤング、レイモンド・サン・ジャック)
         
アメリカ南北戦争において、北軍内に実際に作られた初めての黒人部隊マサチューセッツ第54連隊の指揮官の人生と部隊の結束を描いた大作。

白人大佐ショーが、黒人の人種差別は憎むべきことと自ら黒人部隊の指揮官として、厳しく兵たちを鍛え上げるが、その成果を果たす機会もなく、肉体労働に駆り出されてばかり、兵たちからの要望もあり、実戦で戦う場を得て実績をあげ、最後は名誉あるワグナー要塞攻略作戦で先陣を切り、部隊の半数を失い自らも命を失うという物語を感動的に描く。

エドワード・ズウィック監督の力作で、力のこもった映画となっている。「ラストサムライ」でも感じたが、この監督は戦闘シーンの演出に迫力がある。
脚本がしっかり練られていることもあると思うが、映画の構成がしっかりしていて、手堅い演出でおかしな場面がない。

モーガン・フリーマンやデンゼル・ワシントンが、兵士役で出演し、売り出す前ながら熱演。見事、デンゼル・ワシントンがアカデミー賞助演男優賞を受賞。
なかなか部隊になじめない黒人兵をデンゼル・ワシントンが、演じている。
モーガン・フリーマンとデンゼル・ワシントンが、共演する映画は、他にあるだろうか。
貴重な映画といえるだろう。
難を言えば、マシュー・ブロデリックが、ちょっと貫録不足か。東部の良家の出身ということで、見た目が、多少ひ弱な感じを望んだキャスティングなのかもしれない。
しかし、今から150年前のアメリカの事実を描いていると考えると、人類の進歩は凄いと思わせる反面、精神的にはそんなに進歩していないようにも感じる。しかし、アメリカが一つになるきっかけの戦争だったのだろうが、人種差別がまだ残る現実が、戦いは終わっていないことを教えている。

“毎日が映画日和” 85点

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

薔薇の名前「Le Nom de la Rose」 [極上のミステリー]

☆薔薇の名前「Le Nom de la Rose」
(1986年製作 ジャン=ジャック・アノー監督、脚本:アンドリュー・バーキン、ジェラール・ブラッシュ、ハワード・フランクリン、アラン・ゴダール、音楽:ジェームズ・ホーナー、撮影:トニーノ・デリ・コリ)
     
イタリアの小説家ウンベルト・エーコが、1980年に発表した小説を映画化したジャン=ジャック・アノー監督の大作。

1327年北イタリアのカトリック修道院を舞台に起こる殺人事件の謎を、ショーン・コネリー扮するフランシスコ会修道士パスカヴィルのウィリアムとクリスチャン・スレーター(当時15歳)扮するベネディクト会の見習い修道士アドソが、解き明かして行く。

アヴィニョン教皇庁の時代に行われたフランシスコ会との「清貧論争」に決着をつける会談を調停し手配するために訪れた修道院で殺人事件が起こる。
殺人事件が異端者の仕業ということで、異端審問官も到着することから、かなり複雑な様相を呈することになるが、根底にはキリスト教と笑いの関係があり、アリストテレスの「詩学」の第二部の本が重要な鍵を握ることとなる。

とっつきにくいような題材でもあるが、徹底した時代考証へのこだわりと出演者たちの妖気溢れる熱演で、125分あっという間に過ぎ去る極上のミステリー映画となっている。
ジャン=ジャック・アノー監督の映画は、「愛人/ラマン」「スターリンググラード」「小熊物語」「セブン・イヤーズ・イン・チベット」という傑作の数々を拝見しているが、それぞれが心揺さぶる映画でもある。デビュー作「ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー」(アカデミー賞外国語映画賞受賞)「人類創生」「愛と勇気の翼」「トゥー・ブラザーズ」等の作品は未見のため早急に観てみたい。

この映画は、5年の歳月を費やし、修道院等や広場の外観は実際に外観を建造したとのこと、また映画で使われる細部の小物まで復元して作らせたものだという。主要な内部の撮影は、本物の寺院で撮影され、ドイツのエーバーバッハ修道院やフランスの修道院などでロケされたとのこと。そのこだわりが、映画に現れている。
本物の持つ迫力というものが画面を通して伝わってくる。

ルネッサンス期を前にした中世の時代、魔女狩りや異端審問など異次元の世界を観る様な面白さが詰まった映画で、J・J監督の世界を堪能できた。
ショーン・コネリーは、他の主演者で決まっていた役を熱心に監督に売り込んで、覆して得た主役らしく、名演技を見せ、極上のミステリーに重厚感が加わった。動物の解体など残酷などぎつい場面もあり、それがなければ満点!!
“毎日が映画日和” 95点

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

狼たちの午後「Dog Day Afternoon」 [クールなサスペンス映画]

☆狼たちの午後「Dog Day Afternoon」
(1975年製作 シドニー・ルメッと監督、脚本:フランク・ピアソン、撮影:ヴィクター・J・ケンパー
アル・パチーノ、ジョン・カザール、チャールズ・ダーニング、ジェームズ・ブロデリック、ペニー・アレン、サリー・ボイヤー、キャロル・ケイン)
      
実話に基づく物語で、銀行強盗2人組が、自分たちの予想に反し事が大きくなり、どう対処するか困惑したまま、最後は一人が殺され、一人は逮捕されてしまう。

シドニー・ルメット監督といえば「十二人の恐れる男」「セルピコ」「オリエント急行殺人列車」「ネットワーク」「評決」などの傑作が知られるが、その他の作品も名作と呼ばれるものが多い。
ハリウッドでの製作をメインとせず、ニューヨーク等を舞台にした緊張感溢れる映画が多く、社会の現実を見つめ。腐敗や矛盾をテーマにした映画を作り、社会派監督の第1人者とまで言われた。
ルメッと監督の映画で好きなのは「オリエント急行殺人事件」「評決」の2本だが、この映画も大好きな映画である。

本人たちは簡単に済む仕事と思っていたのが、警察に知られることになり、テレビのニュースになり、FBIが交渉窓口となり、ある種無責任な社会パワーが徐々にエスカレートするあたりが怖い。
社会の鬱憤のはけ口として祭り上げられる辺りの演出は、ルメット監督の真骨頂だろう。

ゲイであることをカミングアウトしたり、もう一人はゲイではないと記者に伝えてくれとFBI職員に話すあたりは面白いが、ゲイの団体がプラカードですかさずアピールしたりと、アメリカの現実を垣間見せる場面などもさりげなく描写している。

室内劇を観る様な感じなのだが、前半のチャールズ・ダーニングとアル・パチーノの交渉のやりとりが、緊迫感溢れた演出で観る者を圧倒する。
ジョン・カザールとアル・パチーノといえば「ゴッド・ファーザー」での兄弟役が有名で、カザールは「ディア・ハンター」の出演を最後に、42歳という若さで骨髄腫によりこの世を去った。惜しい俳優である。

最後は、FBIの戦略に屈することになるが、125分間緊迫感溢れる映画を創ってくれた製作スタッフに拍手。
アル・パチーノとジョン・カザール、チャールズ・ダーニング等の出演者にも拍手!!
見応えある作品で、必見!!

“毎日が映画日和” 90点




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ディープ「The Deep」 [ピーター・イエ―ツを追っかけろ!]

☆ディープ「The Deep」
(1977年製作 ピーター・イェーツ監督、脚本:ピーター・ベンチリー、トレイシー・キーナン・ウィン、音楽:ジョン・バリー、撮影:クリストファー・チャリス  原作:ピーター・ベンチリー
ロバート・ショウ、ジャクリーン・ビセット、ニック・ノルティ、ルイス・ゴセット・JR、イーライ・ウォラック、アール。メーナード、ロバート・テシア)
     
1975年「ジョーズ」の大ヒットに続いて制作された「海洋」映画で、原作も同じピーター・ベンチリー、主演も「ジョーズ」に続いてロバート・ショウで、ヒットの条件は揃ったのだが、「ジョーズ」ほどは、ヒットしなかった作品。
只、映画としては、十分面白い映画で楽しめた。

ハネムーンでダイビングを楽しむゲイル(ジャクリーン・ビセット)とディヴッド(ニック・ノルティ)が、古いコインとアンプルを回収する。
そのアンプルが、モルヒネで第2次大戦中に沈没した貨物船のものと判明、古いコインもスペイン船の財宝の一部とわかってくる。モルヒネを巡る争いで、ルイス・ゴセットをボスとする組織から狙われ、襲われるが、地元の灯台に住むトリース(ロバート・ショウ)の助けもあり、暗黒街の一味は、殺され、スペインの財宝も見つかり、ハッピー・エンドとなる。

財宝を巡る海洋アドベンチャーとしては、面白く出来ておりピーター・イェーツの演出も快調で、出演陣の顔ぶれも見応え十分。
ジャクリーン・ビセット(当時33歳)が、女盛りの肢体を惜しげもなく披露し、華を添えている。

前作のサメほどの衝撃はないが、今回は”ウツボ“が衝撃を与える とはいってもそれほどでもないが、、、、、。
もう少し、財宝探しのシーンや謎の解明に比重をおいた方が、面白くなったように思う。
名優イーライ・ウォラックが、怪しげな貨物船の生き残り船員で出演し、ベテランの演技でみせてくれる。
ルイス・ゴセット・JRが、暗黒街のボス役で大きな眼をギョロつかせて不気味な演技で、ジャクリーン・ビセットを大いに怖がらせてくれる。プロレスラーのアール・メーナードや強面の怪力役の多い脇役ロバート・テシアなどが脇を固めている。

2005年製作されヒットした「イントゥー・ザ・ブルー」は、この作品をモデルにしていると思われる。

“毎日が映画日和” 75点

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

暴力脱獄「Cool hand Luke」 [名優達の演技を楽しもう!]

☆暴力脱獄「Cool hand Luke」
(1967年製作 スチュアート・ローゼンバーグ監督、脚本:ドン・ピアース、フランク・ピアソン、音楽:ラロ・シフリン、撮影:コンラッド・L・ホール     ポール・ニューマン、ジョージ・ケネディ、モーガン・ウッドワード、J・D・キヤノン、ルー・アントニオ、ストローザー・マーティン、ロバート・トラヴィス、ハリー・ディーン・スタントン)
       
ポール・ニューマン42歳、俳優として多くの作品に主演していた頃の名作。
前年66年の作品には、「動く標的」「引き裂かれたカーテン」67年には「太陽の中の対決」「脱走大作戦」
68年には「レーチェルレーチェル」「レーサー」に出演し、そして69年に「明日に向かって撃て」出演となる。
まさに円熟期を迎える頃で、ポール・ニューマンの魅力を堪能できる。

戦争で、多くの功績を残し勲章も得た元軍曹が、酔った上パーキングメーターを壊して刑務所に送られる。
権威主義の所長や看守の下で生活する中、徐々に体制に反発するようになって行く。
母親が死んだことにより独居房に入れられ、厳しくされたことで、脱走を試みるようになり、3度目の脱獄で追い詰められ、撃たれてしまう。

囚人仲間から、少しずつ信頼を得、尊敬を集めるようになるエピソードの描き方が上手い。
ドラグライン(ジョージ・ケネディ)と戦うボクシングシーン、
茹で卵を50個食べる場面、カードゲームで、相手をやっつける場面等々、ポール・ニューマンの反骨精神が堪らない魅力となっている。

ポール・ニューマンは、知性を感じさせる俳優で、アカデミー賞ノミネートは、俳優として9回、監督として作品賞で1回と、誰しも認める名優中の名優で、その作品は一見の価値あるものばかり。この作品でも主演男優賞他アカデミー賞ノミネート4部門、ジョージ・ケネディが、助演男優賞を見事受賞している。(つい先日亡くなった合掌!)

ポール・ニューマンが弾き語りを聞かせてくれるのも珍しいが、見事な歌声を披露している。
ポール・ニューマンファンは、必見の映画!!

“毎日が映画日和” 85点

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

仁義「Le Cercle Rouge」 [ジャン=ピエール=メルビルの独特のタッチが冴える]

☆仁義「Le Cercle Rouge」
(1970年製作、ジャ=ピエール・メルヴィル監督・脚本、音楽:ミシェル・ルグラン、撮影:アンリ・ドカエ
アラン・ドロン、イヴ・モンタン、ジャン・マリア・ヴォロンテ、フランソワ・ペリエ、アンドレ・プールビル)
       
出所間際に看守から宝石強盗の相談を受ける囚人コーレイ(アラン・ドロン)、囚人として列車で移送中に列車の窓をけ破り脱出するヴォ―ジェル(ジャン・マリア・ヴォロンテ)、元警察で射撃の名手ジャンセン(イヴ・モンタン)、この3人が、宝石強盗一味。

対する警察を牽引するのは、ヴォージルに逃げられたマティ警視(プールヴィル)で、それに、ドロンたちを裏切るクラブの経営者サンティ(フランソワ・ペリエ)も絡みメルヴィル独特の男の美学が描かれる。

ヴォロンテの列車からの逃亡シーンが、出色の出来で、モノクロのシーンのような風景の中でほとんど言葉の無い緊張感ある世界が描かれる。見るからに、肌寒そうな林の中で展開する逃亡劇は、冷たくクールで、メルヴィルらしさが、良く出ているシーンである。

酒浸りで荒れた生活の中で幻想に悩まされる状態まで落ち込んだジャンセンが、スーツに着替えてドロンと会い、酒は飲まないというシーン、男のプライドを感じる名場面である。
宝石店で射撃の腕をみせる場面は、映画史に残る名場面で、沈黙の中で演技するこのシーンは、
役を超越してイヴ・モンタンが、人生で育んできたダンディズムを堪能できる。

最後、古買屋に変装した警察に待ち伏せされ3人とも射殺されるが、この場面でもイヴ・モンタンが素晴らしい演技をみせている。あのカッコ良さは、そうは出せるものでは無い。立膝で拳銃を構える姿のカッコの良さはどうだろうか!

全編を通して、緊張感溢れるタッチで、抑制を利かした色調で貫かれ、セリフを極力少なく、無駄な描写のない、メルヴィルタッチが堪能できる。
こまかな説明を省いているため、何故とかどうしてとか、映画だけではわからない部分もあるが、メルヴィル独特の演出手法である。

「サムライ」「いぬ」「賭博師ボブ」「リスボン特急」「影の軍隊」「ギャング」等、玄人好みの秀作が目白押しで、どれも必見である。

“毎日が映画日和” 100点!!

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

刑事(NHKドラマ) [高倉健の魅力!!]

☆刑事(NHKドラマ)
(1995年製作 演出:重光亨彦、脚本:早坂暁、音楽:小林亜星 
高倉健、小林念侍、谷啓、寺田農、紺野美紗子、鈴木京香、石原良純、)

      
高倉健が、NHKでドラマ主演を務めた刑事物。高倉健61歳の作品。

劇場公開用の映画ではないが、中々良く出来た作品で、地味な刑事捜査の足取りを描いている。
物語は、高倉健を良き先輩と慕う派出所勤務の警察官村沢(石原良純)が、惨殺されたことから始まる。
主演の秋庭刑事を演ずる高倉健は、警視庁捜査1課の主任で、逮捕した男に家を襲われ妻を人質に取られ、救出に向かうものの妻は殺され、犯人を射殺したという過去を持つ。

現場検証で、見つかる紐の謎、残された村沢の日記に書かれている大きな事件の謎、亡くなる前に鑑識に調べてもらっていた車の塗装あとから割り出した車の追跡、橋に残された犬の毛、青い服でランニングする二人連れの謎の人物、いくつもの謎をひとつずつ検証し、確認していく丁寧なドラマ作り。

刑事の家族を犠牲にしての仕事に理解を求めようとする秋庭と未亡人となった紺野美紗子の会話が切ない。
いくつもの謎が、解き明かされ事件の全容が判るに連れて、別の殺人事件との繋がりも見えてくる。
銀行の融資担当の副頭取を殺したことで、一緒にいた愛犬も殺すしかなく、その処理に困った犯人2人が、
橋の上から犬の死骸を捨てたところを村沢警官に目撃されたことから、同じ犯人が殺したことが判明する。
背景に潜む暴力団も浮かび上がることとなる。

高倉健が出演したというだけあり、早坂暁の脚本が良く出来ている。下手な映画よりよっぽど面白かった。

“毎日が映画日和” 75点

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。